盲目の少年と運命
むかしむかし、あるところに…
といってもそこまでむかしてまはありませんが、一人の男の子がいました。
その男の子は目が見えません。
あるとき、男の子は思いました。
これ以上誰かの力を借りていきるのはイヤだと。
もちろん人は誰かの力を借りないと生活できません。
しかし、それでもすべてを助けてもらうのは違うと思ったのです。
男の子は家族を説得し、旅にでることにしました。
さあ、一人旅の始まりです。
しかし、それはすぐに一人旅ではなくなりました。
男の子には不思議な力がありました。
それは動物たちの声がたまにきこえるというもの。
そして、その声のところへいくとたまに不思議なことが起こるのです。
男の子が歩いていると、横から声をかけられました。
それはネコでした。
ネコは一緒に旅をしてくれるそうです。
もう一人旅ではありませんが、男の子は楽しそうでした。
猫の導きで、次の町に着きました。
そこで上から声をかけられました。
それはインコでした。
ねこは大人なので攻撃したりしません。
インコも仲間になりました。
インコにつれられてついた場所で、今度は女の子に会いました。
女の子はいじめられていました。
周りにいた人たちに理由を聞いてみると、みんなと違って顔に大きなアザがあるらしいです。
でも、それはいじめていい理由にはなりません。
男の子は女の子を助けました。
そして、女の子と友達になりました。
毎日毎日、女の子と遊びます。
そんなある日、いつもと違う声が聞こえてきました。
その場所へ行くと、急に光を感じました。
そして、不思議な声はいいました。
「目が見えないことを理由にだらけることなくマジメに過ごし、さらには女の子を救ったあなたはすばらしい。そんなあなたに力をあげましょう。」
最初ほまぶしかっただけでしたが、次第に景色が見えるようになりました。
そして、その力は女の子にも届いていました。
女の子の顔のアザがきれいになくなったのです。
女の子は喜びました。
夢の中で運命の女神様に出会い、起きたらアザがきれいに消えていたと。
そして、目の見えるようになった男の子は家に帰ることになりました。
でも、もう一生会えないわけではありません。
だって……
すぐとなりにある町なんですもの。