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7魔法属性

令和ですね〜

パンパン


白の石造りの教室で、教台の前に立っている女教師の手を叩く音が響いた。


「はーい、今日は魔法実技の授業のクラス分けと自分が使える魔法属性を知る授業です。楽しくいきましょう。」


成る程、今日の魔法授業はこれだそうだ。

先生の説明によると、あの教台に乗っている水晶に魔力を込めると魔法属性によって其々の色に変わり、魔力保留量(魔力量と略したりする)が多ければ多いほど変わった水晶の色の透明度が少ないらしい。


で、魔力量が恐ろしく多い者たちのクラスは(ルナ)と言うクラス。

月は少数派だ。

月ほど魔力量が多いと初めから初級魔法を使えるからだ。

そして、その次が(ホシ)

星は月ほど透明度が無いわけじゃ無いが普通よりも魔力量が多い者たちのクラス。

そして(ハナ)

花は月にも星にも届かなかった者たちのクラス。つまり普通。花が一番平民の多いクラスだ。星は殆ど貴族。そして月は上位の強い力を持った貴族しか所属する事は難しい。事実過去に平民に月に入れるだけの魔力量を持った者が現れた事もないらしい。


「よし、じゃあ席順でいくぞ〜。ネリー水晶に手を付け魔力を込めて。」


一番右前の席の私と同じ平民の女の子だ。おぉ、薄い水色だ。という事は水属性だな。


「うん、ネリーは水属性、花」



こんな感じて進んでいった。


星は時々出てくる感じだ。今のところ十人中三人、皆貴族だ。


おっ、次は王子こと、ゼン殿下だ。

皆んなどこか騒ついている。どうしたんだろう。

王子か水晶に触れると、見事な、とても濃い赤色だった。

火属性だ。すごい、全然透けてない。

「おぉ、見事ね。月です。殿下」

「当たり前だ。王族の魔力保留量は国で一二を争うほど多いのだ。」

そうだったのか⁉︎なんか皆んなも納得してるし、成る程一般常識なのね!

お!次はミリナ様だ!おぉ…凄い自信を放っている!いったい何の自信なのだ⁉︎

「いきますわよ!えい!!」

ミリナ様が触れると水晶は赤くなった。王子程では無いが十分濃い。おぉ火属性か…うん、ぽいね

「おお…いいね。月」

おぉ、凄いミリナ様は月かぁ。あーくそぉぉぉ同じクラスは無理かぁ…

私の魔力量多いと言っても多分普通よりも、って感じだろうし。三分の一だし…ゔぅ…

あ?次はあいつかよ。くそぉ、女の子の歓声集めやがって。



ハルトが教台に近づき水晶に触れた。



‼︎ 濃い!


王子と同じ位の魔力量だろうか。

緑色という事は風属性だ。スカしやがって


「おお…さすがメランスラー家だな。月だ。今年は恐いくらい月が多いな…普通、学年に一人いるかいないかだぞ。」

そんなに少数派なのか。


次は私の番か…嫌だな最後だし、あいつの後だし。


ハルトとすれ違う時目があった。何笑ってんだよ。挑発してんのか?



はぁ…溜息を吐きながら。そっと水晶に触れ魔力を込めた。




うお!


びっくりした。

いや、氷しか使えないようにしてたから白く濁るのはわかってた。

だけど、真っ白だよ…透明のとの字も無い。

クラスが騒めく。


「フユ…あなた一体…平民でここまでの魔力量を見たのは初めてよ。それに、知ってるでしょう。氷属性を操る者は氷の力が強いせいか魔力量が少ないのよ…文句無しの月ね。」

おお…そんな常識があったのか…

席に着くとハルトが見つめてくる。何だよ気色悪いな。

「驚いたな。君の魔力量、王族並みじゃないか。実はどこかの王族の隠し子?」

「んなわけあるかい。」

おっと、ついつい言葉使いが荒くなってしまった。というか、魔力量三分の一なんだけどね。

本当に多かったんだな。


「君はあまり怒らせない方がいいようだ。魔法で攻撃しないでね。」

何言ってんだこいつ。と思いながら先生の話に耳を傾ける。


窓の外で小鳥が鳴いてる。

あぁ、今日も平和だな〜今日帰りに書店でもよって帰るか。








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