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始まりの時

初投稿です


まずは、主人公の始まりから〜

 「おぎゃぁぁぁぁああ」


 魔王の島に、一つの小さな命が産まれた。


「あぁ…神様、どうか…どうかこの愛しい小さな存在を、…お護りください」

「ハルカ⁉︎」

「…ごめんなさい…愛しいスディスタと…私の子…」


 かつて、人間達に「聖女」と呼ばれた人間、赤子を産み生き絶えた


「ハルカ…お前のいない世界で、人々から嫌われて魔王と呼ばれた俺に、生きる理由なんてないんだ…

 小さき命よ…許さないでくれ君を置いて逝く俺のことを…


  神よどうか、俺たちの小さな宝物を…どうか…どうかお護りください。


 すまない…()()…」


 ドサッ…

 人間国にとっての魔王と、聖女は死んだ。

 辺りは赤で埋め尽くされゆく、

 というのに不自然に輝く存在が三人、一人は小さな赤子“フユ”そして、美しく輝く金髪と惹きつけられる金の瞳の美しい青年と、深い吸い込まれそうな漆黒の髪と血のような赤い瞳のまたもや美しい青年だ。


「あぁ、ハデス久しいね、元気にしてた?」

 金髪の青年はその場に似つかない、陽気な声で聞く。


「あぁ、ゼウスか…久しいな元気そうでなによりだ。」

 若干呆れているような雰囲気で返事をする。


「おぎゃぁぁあ」


 ずっと泣いている赤子を、ゼウスと呼ばれた青年が抱き上げあやし始める。


「あぁ、よしよし大丈夫だよ。君は僕が加護を与えているんだ、そうだな、うん、君が独り立ちするまで僕が君を育てるからね。安心して眠るんだ。」

 そうゼウスが言い頭を撫でると赤子は目を閉じ穏やかな寝息を立て始める。


「待て、その赤子は俺の加護も受けさせている。子育ては俺も手伝う」

「あ、君もこの子の魔力を気に入ったんだ、この子すごい魔力の質良いよね〜」

 と、呑気に笑う。


そして思い出したように首を傾げ困った顔をした。


「あぁ、でも欲深い人間国に見つかったら大変だね。なんせ魔界の最高権力者、魔神ハデスと天界の最高権力者の光の神の加護を持つ娘。てねぇ…」




つづく

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