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四男の成長

四男の成長


 そんな苦い出来事を思い出していた折り、次男は間もなく帰ってきて2階で暮らすようになった。幸い2階は、隅々まで掃除しておいたので、古い家屋ではあるが、彼女が来ても恥ずかしくは無かった。


 そうして、半月ほど過ぎたとき彼女の荷物が届き、彼女もやって来た。家庭的な事情を抱えての、次男との同棲生活が始まった。3人で一緒に夕食を食べることも度々あった。


 私は、満60歳となり僅かではあるが年金も貰えたので、幾分生活に余裕が出来た。それで、彼女の歓迎会をすることにした。


 年金手続きでは、家族の住民票が必要なので妻からそれを貰った。そして、その時初めて妻の居場所が分かった。妻は、長男が建てた家で、三男、四男の4人で本宮の新興住宅地で暮らしていた。


 平成18年8月家を出ていってから、平成20年7月年金手続きが終了する2年間、全く私は知らなかった。否、知りたいとは思わなかった。もう、気持ちは離婚に傾いていた。


 それで、2年振り次男の彼女の歓迎会ということで駅前の居酒屋で会った。驚いたことに、末っ子の四男は背丈が180センチを超えていた。妻の顔も久しぶりに見た、しかし目を合わす事はなかった。


 こうして歓迎会も終了し、3人で暮らしていたとき、郡山市役所から督促状が来た。それは国民健康保険料を支払えというものだった。


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