表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/117

正念場

正念場


 6人家族となり、益々仕事も頑張らなくては、その傍ら通信教育も学んでいるので、時には東京にも行かなくてはならない。


 中央大学は多摩に移転したので、もう愛知県学生会館で寝泊まりは出来ない。義弟が千葉県の教員となって四街道市に住んでいるので、其処を利用させて貰うこととなり、妻と二人電車を乗り継ぎ大学に通った。

そのスクーリング期間中は、子供3人は郡山の実家に預かって貰った。


 しかし、お袋は毎日糖尿病治療のためインスリンの注射を打たなければならない。薬は予め注射器に入れておいて、お袋は自分で打つようにした。


 その遣り繰りをするのは妻だが、本当に大変だったと思う。それと義父母の援助と義弟の協力がなかったら、到底働きながら学ぶという二足の草鞋は履けなかっただろう。


 流石に単位取得は順調とは行かなくなった、4年過ぎたが全単位120単位の内3分の1の40単位ぐらいか、8年修業期間があると云うもののこれでは挫折するのは目に見えていた。


 ここが正念場だった、家族が増えれば仕事も増やさなければならない。しかし、仕事を増やせば勉強する時間は少なくなる。それと子供達も大きくなっていけば、父親としての役割も増える。


 焦るばかり、もう半分は諦めていた。しかし、辛いのは私だけはない、妻の方は毎日子供3人とお袋の世話で、1秒たりとも時間がない、私よりもっと条件が悪いが、その中でも一所懸命勉強に取り組んでいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ