左目眉毛の傷
腰痛
毎日の集配業務、扱うのは雑貨、手作業、腕力は付いたが、その反動が腰に来た。運転手になって3年経過した頃、運転席の乗り降りも困難な状態になってきた。お袋のうどん粉と酢で煉った湿布も利かない。止む無く整形病院にリハビリに通うこととなった、その状態が半年ほど続いた。
憂鬱な年を越した、しかしオイルショックで会社には仕事が入って来ない、止む無く自宅待機、何もしなかった。そしてふと気付いたら、あの腰の痛みが嘘のように消えていた。
力任せの仕事では腰に負担が掛かり、疲労が蓄積する、何もしなかったのでその疲労が消滅した。この経験は今も生きている、疲れたなと感じたら無理をしない。
左目眉毛の傷
小学校入学前自転車で遊んでいて、ふいに自転車の前に乳母車が遮った。咄嗟にハンドルを切ったら、そのまま側溝に倒れ込んだ。
大声で泣いたら、近くの家で内職の仕事をしていたお袋が飛び出して来た。息子の目から血が、直ぐ様親父に連絡するが、その間押さえたタオルは血で真っ赤に、親父の自転車の荷台に乗って市民病院に。目が潰れたかとお袋が心配した。
後で人差し指の第一関節が入る程だった、と。でも目は潰れなかった、有難う。だから右目眉毛上に今でもうっすらと傷がある、もう70歳になるのに。
幌シート内で自動車部品のマフラーを手渡しで荷降ろしをしている時だった。タイミングが合わず、マフラーの尖った先が、私の額に当った、障ると見る間に手は血で真っ赤になった。夕方で、ホームの照明だけが頼りの惰性で作業をしているので注意力が散漫していた、皆も私も。
直ぐ病院に行った、幸い左目上の眉毛部分が裂傷しただけ、目は大丈夫だった。だから私の眉毛はご丁寧にどちらも薄い。




