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遠距離恋愛

遠距離恋愛


 昭和51年(西暦1976年)正月、妻の故郷福島県郡山市を訪ねることにした。お袋には真剣に交際、といっても殆どが手紙と電話だけ、している、結婚の許可を頂きに行くと告げた。


 お袋も面喰らっていただろう、会ったことも見たこともない女性と結婚するという、しかし、内心はそう吃驚はしていなかった、自分だって、息子に負けないぐらい若い頃大恋愛したのだから。でなければ、長野の田舎から出て来た魚屋修行のお兄さんと親の反対を押し切って一緒になる訳がない。


 だが、そういう自分も妻も、今冷静に考えるとなんとも不思議だ。夏のスクーリングの2週間だけで、自分達の将来を決めてしまったのだから。そして、これは信じないかも知れないが、私と妻は結婚式を挙げる迄男女の関係はない。それは、義母が痛く心配していたから、これはまた別の稿で。


 殆どが、手紙と電話だけ、会ったのは、正月結婚の申し込みに行ったとき、長距離で妹(千鶴子)を連れて東北地方に配送途中訪ねたとき、どうしても会いたくて東京でデートしたとき、夏のスクーリングを除けばこの3回だけだった。


 今なら幾ら名古屋と福島県とは云え、もっと会う機会はあるだろうし、また会わなければ交際は続かないし、結婚に至らなかったかもしれない。だが、2百通に及ぶ文通で互いの気持ちに変わりがないことを確かめている、電話も頻繁に掛けた。文字を見て声を聞く、もうそれだけで充分、あとは実行あるのみ。


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