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家出

家出


 自動車会社、製薬会社、化粧品会社等徒手空拳で挑戦した就職活動も、悉く受け入れられず、アルバイトの清掃会社で清掃員になるところを、犬養先生のお力もあって会社員となることが出来たのに、その期待を裏切ったことは今になっても恥じ入るばかりだ。


 3月1日の卒業式も待たず、2月21日から働き始めた会社も約8ヶ月で無断退職し、会社にも両親にも告げず、10月のある晩勝川のアパートを着の身着のままで家出した。


 何故そうしたのか、今も分からない、この歳になっても自制心がふっと外れることがある、自分が持っている本来のもので、家出の理由が若いからという一般的な概念は、私には当てはまらないような気がする。


 親父とお袋はまだ帰って来ない、帰って来ない内にと、自分が居なくなったら、周囲の人にどのような迷惑を掛けるか考えもしないで、ま、考えていたらしなかっただろうが。


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