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太鼓

跳び箱

 

 小学校で初めての跳び箱の授業。慌てず、落ち着いて跳ぶようにと指導を受け、その通り皆は手をついて跳んでいるのに、私は踏切板から、そのまま跳び箱を跳んだら先生が慌てた。




年上の女性ひと


 厚焼き卵を作ってくれた私より二つ上のお姉さんが、脱腸の手術をした時お見舞いに来てくれた。手術の内容が、内容だけにちょっと恥ずかしかったが嬉しかった。二歳しか離れていないが、とても年上の女性に見えた。


 お姉さんは、働きながら夜間高校に通っていたが、その高校は私も通う高校だったので、柔道の練習帰り、時々出会うことがあった。私を見ると、笑ってくれるので、柔道仲間からからかわれた。

 結婚してから一度だけ年賀状を出し、その時のお礼を書いた。




牛乳


 小学校1年と2年、担任は女性の尾崎先生だった。先生は、2年生を最後に退職されたが、在職中は私を可愛がって下さった。親父もそのことを分かっているので、ある日私に先生への土産を持たせた。心ばかりのものだが、先生は気持ちよく受けとってくれ、私にお駄賃を渡した。これで、牛乳を飲みなさい、と。


 夏の暑い盛り、早速牛乳屋さんに飛び込み、冷たい牛乳を飲んだ。その時の美味さはいまになっても忘れない。眼鏡の奥から覗く、先生の優しげな瞳と共に。




寺下先生


 小学校5年と6年の担任は女性の寺下先生だった。先生は熱心に指導して下さったので、それまで平凡中の平凡だった私の学力も向上した。夏休み中も特別に指導してくれたので、中学入学時の学力テストでは、8/616の成績を収めた。


 その成績表を見たお袋は何のことか分からず、面談で担任の成瀬先生に聞いたら、616人中の8番目だと聞かされ、あらためて寺下先生の指導に感謝した。




豚のこま切れ


 味噌汁は大好きだが、時々お袋は豚のこま切れを入れる。油身が多いその安肉は、味噌汁の風味を台無しにする。だから、浮かんでいる油を寄せて、そっと汁だけを飲んだ。




太鼓


 雁道で暮らしていたときは、町内に銭湯があった。銭湯の経営者は日蓮宗の信者で、定期的に自宅で講話を開いていた。信者になると、少し風呂代が安くなる特典があるので親父も入信し、南無妙法蓮華経のお題目を唱えていたが、北原町に移ったら、忽ち元の無神論者に戻ってしまった。


 代わって、お袋が時々太鼓を叩いていた。


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