警備員の実態
報われないのがこの世の中、小生も退職を止めるべく努力を重ねたが、辞めることを決心した人にそれは通じない。人員不足は、100%会社の責任かというとそうでもない。矢張り人間関係が主原因であることが多いのも事実、これはどの職種、業種でもそうであろう。
しかしこの一因に、営業所長の人格と仕事振りも関係している。係長にばかり責任を押し付け自ら行動していないことは、このA派遣隊の隊員の話し方で読み取ることが出来る。現に他支社から異動となったばかりの期間は午後から出社していることが問題となっていた。このような営業所長に尽くしても何も得ることはないだろう。
3ケ月振りに係長にあった、電話の声と異なり窶れていたのに驚いた。A派遣隊の隊員が代行を立て突然の辞職をしたことにより、配置人員の調整のためこのA派遣隊に行くこととなったので、久しぶりに顔を見たくなったからだ。
私が辞めたあと色々なことが発生し、係長はその事後処理と人員不足により自ら現場に入るなど、昼夜問わずの仕事振りで疲労がピークに達している、何とも慰めようもない惨状が続いている。
先ず、8月半ばに入社した隊員の住居が火事となり、本人自体も火傷を負い入院、次に警備先幹部の個人情報である携帯電話番号を部外者に漏らしたことによる警備先からの叱責とその対応策。
しかも係長は、警備員指導教育責任者講習でその事実の把握が遅れたことにより、上司の営業所長から叱責を受けるなど飛んだとばっちり。
皆のため東奔西走にしているのに、何故か支持されず徒労の連続、一緒に働いていたら、せめてその不満の捌け口として受け止めようもあるだろうが。
現場の欠員は現場全員の責任であり、それに至る過程は今後それを無くすための警備隊全体の問題である。欠員補充は先ず、現状の隊員で補填すべきで、支社、営業所は速やかに配置人員を適正すべく補充を促進しなければならない。これは、一個人の係長の責任ではなく会社全体として考えるべく当然な措置である。
警備員の資質の向上は言うまでもないことながら、如何せんそれは前にも述べたように、ないものねだりと云うもので、拘束時間が長い警備業界の実態とそれに見合う賃金体制が未整備では有用な人材が入社するのは望み薄である。
また、昨今警備員も労働基準法を根拠として持論を述べることが多くなって係長もそれを申し立てる隊員に苦慮している。これまた、その職務にあるものは警備業法と共に労働基準法を熟知していなければ持論を述べる隊員を説得することは至難となる。
折角管理職となったのだから、警備隊のことは現場の隊長に任せるべきだが、その隊長自体が責任者としての能力不足では、これまた絵に描いた餅である。大手警備会社の子会社となるも、S警備会社は中堅会社としてそれなりの実績も上げてきたが、首都圏を中心とする様々な不祥事は社員全体の資質が劣化している証左でもあろう。
幸いに首都圏と比べ破廉恥な不祥事は発生していないが、と言って優秀な人材が揃っているかというと、これまた首を傾げる人材の集まりで、それなりの問題を抱え、警備先の要望に応えられない集団であることも事実である。
この派遣隊も勤務中居眠りをしていたことで警備先から何度も注意を受け、前隊長はそれが原因で首となったが、今回突然の退職の隊員もまたそれではなにをか言わんや。
入社年次1981年(昭和56年)の警備隊は慢性的な欠員状態で、残業は一人平均月で150時間(週48時間就労)で、妻は3ケ月で私に退職を要求、私は保証人2人を立てたことでそれを却下、爾来この道40年となった。それが辞めた会社では就労40時間、残業は月45時間となっており隔世の感がある。と言って、警備業界全体が改善されたかと云うと、相変わらずの人手不足。ひとつには需要が大きくなっていること、二つに希望者が少ないこと、三に少子高齢化。で、外国人の起用は、となるとこれが他業種と比べ全く遅れており、このS会社でも皆無。一つに警備先の無言の圧力、二つに警備業法はそれを想定していなかったこと、三に身元確認が担保出来ないこと。
乱暴な意見だが、この警備業に飛び込んだなら残業時間は望む所、欠員歓迎、その間稼ぐしかない。




