表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/117

自衛隊の思い出

 このシリーズでは、自衛隊のことは少ししか触れていない。思い出と苦い教訓の狭間で、長い間葛藤している自分があった。しかし、もう半世紀も前のこと、そしてそこで出会った人は、その後の人生に彩を与えてくれたことは事実だ。

 そう、楽しい思い出も一杯頂いた、その方たちに感謝しながら書いていきたい。

自衛隊の思い出


 序章


 昭和43年(1968年)4月陸上自衛隊に入隊し、三重県久居の教育隊で前期教育(3ケ月)終了後、空挺隊員に憧れ千葉県習志野で後期教育(3ケ月)を受けた。 

 後期教育も無事終了後、これで憧れの空の神兵になれると、胸膨らませ待っていたが、運命はその期待を打ち砕き、精密検査のひとつの腰のレントゲン検査で、降下着地時の負荷に耐えられぬと判定され、またもや志を果たせず、泣く泣く京都府福知山市の普通科連隊に配属された。

 愚痴になるが、遣りたいと思ったことは何一つ出来なかった人生だが、この空挺隊員だけは本当になりたかった。

 だが、もし腰を痛めたら、その後の人生に大きな狂いが生じたことも充分予測されたので、これは天の助けかもしれない。

 思い起こせば、フォークリフトで足を踏まれたり、ホームから転落したり、危うくフォークリフトの下敷きになったり、右目を潰しそうになったり、バイク事故で顔面打撲と指を骨折したりと、両手両足の指を足しても足りない程の危険に遭遇したが、あの空挺隊員を弾かれたからこそ、危険な目に幾ら遭っても、今に至るも障害を負うことなく、無事に過ごせているので、別な意味でお祓いをしてくれたのかもしれない。


 さて、赴任地の福知山市は京都府の地方都市、名古屋育ちの私には随分な田舎町に映ったが、住めば都、袖すり合うも多生の縁で、20歳の私には大きな刺激となった。


 この稿では、そこで出会った様々な人達の人柄やエピソードを交え乍ら書き進めたいと思う。


 もう52年前のことだが、不思議なことにその時々の事が鮮やかに蘇ってくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ