柔らかい感触
「教科書も持ってきてくれたし、勉強始めようか。よろしくなののか」
「はいはいお願いします。」
ダルそうな様子。
「どうしたんだののか?気分でも悪いのか?」
「気分はわるくないよ。今の休憩時間は超常現象研究部に行くはずだったなぁと思ってるだけだよ」
うっ。
心にグサッときた。
「ま、まぁそれは明日テスト終わったら一緒に行ってあげるから。今日は勉強しようぜ」
「明日って言ったね。じゃ約束」
竜ちゃんの方に小指をだす
「指切りかよ。子供じゃあるいし止めようぜ」
「だって~竜ちゃん昔から約束破るから。だから指切りするの」
子供の約束の仕方が古いと言われ頬を赤くなる。
「もし竜ちゃんが約束破ったら私に1万円のプレゼントね」
なっ。
「1万円のプレゼントって!俺なんかクリスマスプレゼントで5千円なのにそんなにお金持ってないわ」
「それは私に言っても困ります。しかしクリスマスプレゼントで5千円って。ぷっ」
ぷくぷく笑いだす。
「おい今笑ってるだろ」
「わ、笑ってな、ないよ。ぷ、ぷぷっ」
「はいはい。もういいだろうその話は。わかったよ指切りな」
俺も小指をだす
「はい指切りね。もし忘れたら1万円のプレゼントね」
俺たちは小指で絡み指切りをした。
「じゃこの問題教えてくれ」
「は~い」
昼休みのチャイムまでののかと一緒に勉強を始める。
そして
キーンコーンカーンコーン!
昼休みのチャイムが鳴り出す。
「今日はここまで。結構頑張ったじゃない。」
「あぁ、今まで使ってない脳が急に働いたから頭が痛てぇ~!」
「それは竜ちゃんが勉強中に居眠りしてるからね。私は平気だよ」
「この優等生が。一体どんな脳の働き方してるんだよ」
自分も優等生みたいに賢いだったらと思う。
「さぁ次の授業が始まるから早く行かないと。」
あ、あぁ!
ふでばことノートを持ち、自分の教室に向かって走りだす。
しかし、竜は図書室で教科書を忘れてるのが気づかないまま教室の方に行った。
あれから授業が始まり終わり続け
キーンコーンカーンコーン!
6限目のチャイムが鳴り出した。
「ぜぇ~ぜぇ~。やっと授業終わった~こんなに疲れるとは。」
「あんただけだよ。普段勉強してないから疲れるのよ。普段通りに勉強したら疲れないよ」
ののかの言ってる事は事実。竜は普段居眠りして動いてない脳が急に動いたら疲れる。
「放課後どうする?また勉強する」
「放課後勉強止めようぜ。放課後よりいいところあるから」
「いい所?」
わからないまま竜ちゃんの方に行く。
「じゃまずは教室に戻って荷物取りに行くぞ!」
「え?学校に残るんじゃないの?」
「学校で勉強したら疲れた時に帰るのが疲れるから嫌なんだよ。ほらいくぞ」
「は~い!」
荷物を持ち学校に出た。
「ねぇ竜ちゃんもしかしてだけど・・・」
「うん?」
「今から行く場所ってまさかだけど・・」
学校に出て電車に乗って7駅、駅に降りまた再び歩き出し着いた場所が・・・
「はぁ~やっぱりね」
着いた場所はなんと竜ちゃんの家だった。
「正解だよ。いや~学校で勉強したら帰るのがだるいじゃん。
でも家だったら飲み物もあるし疲れたら部屋でゆっくりできるじゃん」
意味不明な事をいいだす。
「はいはい。じゃ家に入ろう。」
「おうよ」
俺たちは家に入りだす。
「ただいま~」
「お邪魔します」
ただいま~と言ったら2階の方から
ドンドン!と音が鳴り、1階と2階の繋いでる階段の方に音が鳴りだす。
最後に1階に着き俺たちの方に向かってきた人は・・
「おかえり~竜ちゃん。」
竜ちゃんの妹だった!
「おうただいまこのは。今日も可愛いぞ!」
「・・竜ちゃんキモイ」
うっ。
心にまたグサッときた。
「今日で心にグサッときたの2回目。きついぜ」
「帰った寸前で妹にキモイって(笑)」
笑おうと我慢をする。
「あ、ののかちゃん遊びにきたの」
「そうだよこのはちゃん。今日は竜ちゃんの勉強をするの。」
「じゃあさ、勉強終わったら遊んでくれる?」
「いいよこのはちゃん。私も遊びたいよ」
嬉しそうな笑顔をこのはちゃんに見せた。
「じゃこのは兄ちゃんは勉強するからまた後でな」
「うんわかった!」
「二人は2階の方に上がり自分の部屋に入れた。
「ほら入れよ。・・・どうした?」
「小さな空間で二人きりで怪しい事考えてないよね」
「な、そんな事するわけないだろ!妹もおるしそんな事するわけないだろ」
顔を赤くなり、びくびくしている。
「はいはい、竜ちゃんはずっと彼女できないからって文句言わないで。さぁ勉強しょ」
「お前なぁ、彼女できないって言うの止めてくれよ。本当にできなくなるじゃん」
自分の部屋にののかを入れた。
「前きた時と変わってないねこのうさんくさい部屋わ」
「うさんくさいは失礼だろ!これでも綺麗にしたから。」
「じゃこの薄い本わ?」
ベットの下から薄い本を取り出し竜ちゃんに見せた。
「ん?な、なに取ってるんだ早く返せ!」
「へ~やっぱ竜ちゃん一人の部屋で隠れてこんな本見てるんだ~」
「うわ~」
カーペットに転びだす。
「それにベットの布団からDVDあるけどまさか・・・」
「おい~いい加減にしろ~」
俺はののかの方にこれ以上見せたくなくてののかの方に飛び出す。
「な?」
ドスン!
「いってて。・・ん?なんだ手のひらに柔らかい感触は?」
「竜ちゃんなにしてるの?」
俺はののかのおっぱいを触っていた。
「あ、ごめん。わざとじゃないから!」
すぐに手をどけた。
「竜ちゃんのばか~」
バチーン!
大きい音が鳴った。
「では再開で勉強するよ」
「はい!」
頬っぺたに赤い手形が付いた。
「じゃ数学からはじめ・・」
バタン!
ドアの方から妹が現れた。
「竜ちゃんごはんだよ。ののかちゃんもごはんあるから食べてね。」
「もう晩ごはんか。ののか勉強はごはん食べ終わった後でするぞ」
「うん。あと思いきりしてごめんね!」
「あれ?竜ちゃん頬っぺた手のひらついてるよ。どうしたの?」
「あ~これは自分で叩いたんだよ。ちょっと罰ゲームしてなったの」
「そうなんだ!手のひらについてる頬っぺたきもいよ竜ちゃん」
うっ。
また再びグサッときた。
「ぷぷぷ」
面白くてわらいだす。
「この野郎」
俺たちは1階に行き、リビングの所に行った。
「竜おかえり。ののかちゃん遊びにきたんだって。ごはんあるから食べてね」
「ありがと寧々さん。私の分のごはんを用意してくれて」
「いいよいいよ。人が多くなったら賑やかになるし、久しぶりにののかちゃんも遊びにきたから私も本気の料理を
見せたいしね」
私たちに笑顔を見せた。
「じゃごはんにしましょうね。」
「じゃ晩ごはんのいただきますは竜ちゃんに言ってもらいましょうね」
「なっ!なんで俺なんだよ母さんいつもしてるからしろよ」
いつも母さんが言うのになぜか今日は俺に選ばれた。
「ほら竜ちゃん言いなよ。」
「竜ちゃんはやく~腹減ったよ~」
「くそ!なんでおれなんだよ」
じゃいただきます~!
『いただきます~』
みんな手を合わせて言った。
「今日ねわたしも手伝ったの。わたしはね、ハンバーグてつだったの」
「おっハンバーグうまいよ。このはは、将来料理人になれるよ」
「えへへ!」
・・・
「可愛い~」
このは以外全員こころでかわいいと言う。
「おいしい」
「ありがと!ののかに言われたら私うれしいよ」
「それより竜ちゃんなんで頬っぺたに手のひらのマークついてるの」
「あ、あぁこれね。まぁいろいろあったんだ。」
「本当?まぁそれは年頃だけどね。」
ぎくっ!
母さんにばれてる感じがする。
そのあと賑やかな晩ごはんになってる。
「ふ~腹いっぱい。」
「ののかちゃん皿洗いは私たちがするから竜ちゃんと勉強していいよ」
「え、でも・・」
「いいのよ。また遊びにきた時に手伝ってもらうから。それに竜ちゃん明日テストあるから教えてね」
「はいありがとうございます!」
「じゃ行くぞののか。」
「うん」
ののかを呼び皿洗いは母さんと妹にやらして俺たちは勉強を始める。
「いいお母さんね。」
「そうか?いつもあれじゃないけどな。いつもなら鬼の様子だけど」
「だめだよそんな事いうのは。」
「はいはい。もう時間もないし勉強始めるか」
「そうだね。じゃ数学ノートと教科書だして」
おうよ。
自分の鞄を探りふでばことノートを出した。・・・あれ?
鞄の中に探し教科書が見つからない。
「あれ?教科書がない」
「え?教科書忘れたの。どこで忘れたの」
「う~ん」
どこに忘れたか思いだす。
あ~!
「図書室に忘れた。」
「も~う竜ちゃんたら私の教科書を見せるよ。今日だけね」
「すまんなののか」
・・・・・
「え~と竜ちゃん私も忘れたらしい。たぶん机の中に入れてる」
「お前もかよ。今8時か。よし学校に戻って教科書取りにいくぞ」
学校に行こうと誘う
「そうだよね。今日勉強しないと明日のテストが赤点になるからね。それに学校の不思議な現象も見れそうだし」
「まぁ不思議な現象より教科書な。それがさきだからな」
「わかってるよ。じゃ行きましょうか」
おう!
部屋をでて
「お母さんちょっと学校に忘れ物したから取りにいくから。」
「は~い早く帰ってきてね」
「いってらっしゃ~い竜ちゃん」
「いってくるよすぐ帰ってくるからね」
「では失礼しました。」
靴を履き家を出て学校の方に行った。
俺たちはこの後学校の不思議な現象で・・・・