新しい学校へ
4月のある日。4月といえば春、春といえば始業式。そう始業式といえば新しい学校。
俺は新しい学校生活が始まる。
家から電車で7駅。
俺はこの学校の前に家の近くの学校に行くはずだった!
面接を終わった後、玄関の先でいじめられている人を見てしまった。
いままでの俺ならすぐに喧嘩するけど今は面接を終わった後だし、それに喧嘩している所を見られたら俺はここの学校に行けなくなる。
「おいお前早くお金だせよ!お前んとこ金持ちだろ。1万円ぐらい貸してくれよ」
「そ、それはだめです。親にお金を貸したらいけないって言われたので。それに前お金貸したじゃないですか」
「あぁ?お前なに急に態度変わってるんだ?」
ガツン!
ヤンキーがいじめているやつの顔に思いきり殴った。
「お前むかつくんだよ。お金わたしたらこんなひどいめにならないのに。もうしょうがない殺っちまうか」
もう見てられない様子で、俺はいじめているやつらに近づいていく。
「お前らそこまでしとけよ。お金なら俺が払うからもうこいつに殴るな」
「誰か知らないけどお金払ってくれるんだって!そりゃ助かるわこいつより優しいじゃん」
俺らの方に近づき手を出しやがった。
「ほら1万。渡すけどこいつに手をだすな」
「あぁ?知らねぇよ。それはそれこれはこれだよ。それにこいつがお金を渡すのが遅いから殴っただけだから。お金を早く渡したら殴らんのに自業自得だよ」
偉そうにいいやがって。
「それにお前、ここの学校に面接に来た人だろ。見おぼえがない顔だからな」
「あぁそうだよ。なんか悪いのかよ」
「いや悪くないよ。へーそうなんだ面接に来た人なんだ」
にヤッ!
口元がニヤッとなり、こっちを見る
「あぁそうだ。お前今こいつ助けてるんだろ。追加料金で1万な」
「はっ?」
「追加料金?助ける事でお金取るのおかしくないか」
「助けたのはお前だろ。それにここの学校では人を助けた人は追加料金で1万払うのがここの学校のルールなんだよ。そのルールがしらないまま助けたのがお前だし」
彼は俺を見てこいつ金持っているな見たいな顔にしやがって!
「お前いい加減しろよ」
「なになに怒った?いいよ殴れよ殴ったらお前この学校には受かれないけどな。それでもいいなら殴れよ」
その言葉を聞き俺は手を引いた。
「殴らないの?それじゃ」
ガツン。
「痛ってぇな~お前は殴っていいのかよ」
「俺はこの学校の生徒。お前はこの学校に面接に来たクズだよ。人を助けるってどんな漫画の主人公だよ」
俺は立ち上がり拳を固くギュっとする。
「お?やるのかいいだろう。殴ったらどうなるか知ってるだろうな」
「あぁわかってるよ。お前みたいなクズを殴って顔をひどくなるのが可哀そうだなと思うよ」
なっ!
「お前なめてんじゃねぇぞ!行くぞお前たち」
3人は俺の方に向かって殴りにきた。
「ひぃ!」
いじめられている男性は怖くて目を閉じた。
数秒たった後静かになっていた。
ゆっくり目を開け周りを見たら3人が靴箱の中に顔に入れられていた。
「あ、あぁ」
「ん?大丈夫かもういけるぞ。こいつらも手を出さないって言ってたし。」
俺の両手は血が付き、ティシャツも血だらけになっている。
「君こそ大丈夫かい、こんなに血だらけになって」
「俺は平気だから気にしないで。それにこいつらもお前をいじめないって言ってるから。それじゃ俺帰るからまたな」
「あ、あのありがとうございました助けてくれて」
「あぁ」
それからおれはあの学校には失敗し、新しい学校を探しやっと見つけそれがこの黄泉神高校。
俺はこの学校で喧嘩をしないよう頑張ろうとするとけじめをする。
「よし、行くか」