水神
第28話【水神】
「ったくよ、シスに行ったときに襲来かよ。」 みかんばこが言った。
「でも、倒せたから良かったんじゃねぇの?」 すたじあが言った。
*みかんばこさん、お強いですね!! ナキアが言った。
「でも、レーリスが言った、『三者』って何だ?」
*多分、三大支配者の事だと思います。幹部の上司にあたり、五つの県と界内部(王都ヴェスティエーテ)を管理している者達です。
「界内部の構成を。」
*界内部は、72柱、8柱、三大支配者、界王で構成されています。まず、一番の下層が72柱ですが、「ここ百年間」一度も倒されていません。挑む人が居ないからです。その上層の8柱、現在は私たち(界に逆らう人)が8・7・6・5柱を倒しているので、あと4・3・2・1柱を倒せば良いです。その上に三大支配者。この三人は幹部の100倍は強いらしいです。因みに、8柱と三大支配者は今の界王を決める戦争に参加した者で構成されています。
「おう、ありがとう。でも、復活したりしないのか?」
*その心配は無いですね、いくら界王であれど復活呪文は持ってないと思います。
*ところで、水神はご存知ですか?
「知らない。」 三人が言った。
*各県に居るみたいで、幹部並に強く、まだ界内部も手が打ててない強者です。
「ほーん、そいつらは攻撃してくるのか?」 すたじあが言った。
*いいえ、あちら側から攻撃してくる事は無いみたいです。
「で?何処に行けば会えるのか?」 みかんばこが言った。
*クウェルブの南の山岳の内側にある湖です。
「白鳥湖...か...」 すたじあが言った。
「まぁいいや、今はまだ。」
*はい!急ぐ必要も無いですし!
「8柱、倒したやつ誰なんだろうなぁ...」 俺はそう呟いた。