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隣人とお人好し
じりじりと蒸し暑い夜だ。桜木はサークルの飲み会から大学近くのアパートに帰る途中、額から流れてきた汗を拭ってそう思った。いつもは心地よい夜風も、今日は頬をかすりさえしない。そのせいで近所の一軒家の風鈴もならないからたまらない。もう夜中の11時半だというのに、今日の昼下がりのように暑い。
「…鍵…」
やっと自宅の扉の前までたどり着いた桜木は、鞄から垂れ出してくる酒の匂いと周りの熱気とが相まったせいで若干吐きそうになりながら鍵を探す。
この章は一応書くだけ書いておこうと思って書いたものです。
「先輩とお人好し」はまだまだ続きます!というか、「先輩とお人好し」が終わるまではこの章を更新しません!
ご理解ください。