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プロローグ

名前、叫喚輪道(キョウカン りんどう)

種族、鬼神

性別、男

職業、公務員

身長3メートル

体重140キロ

好物マカツタイギョ

嫌いなもの異界の神!

趣味脳吸い鳥の飼育


それは黄泉の国の地獄と言う場所で亡者を公正させるため拷問を行う地獄の獄卒である

業務内容は部署によって違いはある物の死者の魂を向かえに行ったり現世をさ迷う亡者をあの世に連行したり

まさにさまざまなのだが最近はさらに新しい仕事が増えた

――――――――――――――――――――

私はつい最近まで地獄で獄卒をしていました

そして今日、地獄で魂を管理する十王により私は異世界

ファンタジアに転送されたんです

何でもこの世界の神が勝手に我々の管轄の人間を殺して魂をかっさらい勝手に転生させると言う何ともセキュリティーがザルみたいな事態が続いたためだそうで

王の補佐官が日本舐めるなとかちきれ鬼の中でも割と強い私を送り込んだわけです

ちなみにこの世界にきた亡者の魂は我々が観ればすぐにわかりますし

何より他人のふんどしで調子にのってるので解りやすいのがいるのでそこそこ見つけるのも楽です

まぁ元凶たる神に手出しできないのは残念ですが

ちなみに転送されて初日にフラグ回収しようとしていた亡者を回収して転送して

山賊に襲われてた馬車を街に向かって全力で投げ

いまその山賊のアジトに向かって歩いてるところです

そもそも私は性格と言うか習性と言うか

人に迷惑をかける行為が許せないんですよねー

あと、酒に溺れたり、スケベな奴とか

はっきり言って仕事じゃなきゃ拷問も私は好んでやりませんし

そもそも不快な事や危害をむやみに他の生き物にして喜ぶ奴が許せない訳ですよね


「うわーオーガだー」

臭そうな男に見つかりました

私はその男の振り回す不恰好な剣を片手で止め

「暴力は良くないですよ?」

満面の笑みで剣を取り上げます

そして正座をさせると

日が登るまで説教をしてあげました

男が眠ろうとすると私は優しく男のほっぺたをつねって起こします

男の量ほほは青く腫れ上がり目は虚ろになり

「もうヒマヘン」

とぶつぶつ呟きながら涙を流しています

とちゅう何度か洞窟から汚い男がぞろぞろ出てきたので張り倒して正座させついでに説教しました


逃げようとすれば足をつかんで引き戻し

説教を最初からやり直します


その後

その山にはきれいな虎がらのスーツで身を包んだ男達が山道の両脇に立ち

「申し訳ありませんがお金と食料をこれと交換して頂けないでしょうか?」

と満面の笑顔で豪快に焼いた猪や熊の魔物の丸焼きを差し出して来ると言う光景が見られるようになったのは別の話


私はどんどん洞窟を進むと太ったおっさんが豪華な料理と両脇に黒い首輪を付け身体中に青アザのある女性を抱いて豪華な椅子に座る光景が目に入った

私の中にこの男をしつけなくてはと言う思いが煮えたぎる

とりあえず私はガタガタ震えるおっさんの前に並ぶ料理を丁寧に切り分けタッパに入れて行く

この際栄養バランスを考えて肉料理を少なめにして野菜を多めに振り分ける

余った肉料理はとりあえず別の容器に入れる

おつさんはこの途中で何度も私に殴りかかってきたので私は何度も張り手でその都度ビンタをした

振り分けが終わった後、私はアザだらけの女性の1人に顔を近づけ息を吹き掛ける

するとたちまちアザが消えて綺麗な肌に戻る

そしてもう1人にも息を吹き掛ける

やはりミンチになった人間でも完全に生き返らせられる鬼の息吹きは有効のようですね

そして太ったおっさんを俺は睨みつける

その後約1月おっさんに説教と食事のマナーそしてみんなでごはんを食べる素晴らしさを教え

さらに暴力がいかに悲惨で下劣な行為か

命の尊さを教えおっさんに健全な生活をさせるために私は全力を注いだ

そして私がこれでいいだろうと判断したときにはおっさんやその手下達は見違えるように柔和な笑みを浮かべ

とてもお行儀が良くなり

全裸で首輪を付けられた女性達に服を着せ首輪を外して街に解放したのです

いやぁ人間話せば解るものだなぁ

私はにこやかに回収すべき魂を求めて歩きます


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