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第81話 ワタクシの目的は

 俺は気配だけで回避行動を取る。

 モノが金属糸なので、動いている状態で視認は不可能に近い。

 見て躱すのは無理だ。


「Daruma fell down is a gentle ultimate attack that does not cause any pain! You don't have to be afraid!」


 金属糸を回避する俺に、英語で何か言ってくる相手……ええと、リンフィルト。

 なんて言ってんだ?


 そう思っていたら茉莉の通訳。


『だるまさんが転んだは痛みを感じない優しい究極攻撃。怖がらなくていいです』


 メチャクチャ言うな!

 お前、俺の手足を切断する気だよな!?


 なので


「だるまは御免だ!」


 思わず口走る。


 するとだ


 ……攻撃が止んで


「I can't believe it. Are you Japanese? That's unusual. I can't believe I met a Japanese person in a place like this. Your country doesn't have diplomatic relations with this country, right? I thought you were Chinese……」


 ん?


『何で日本人がここに居るの? 国交ないでしょ。中国人かと思った、だって』


 茉莉の同時通訳の後。


「……お前、名前は何でございますか?」


 リンフィルトが日本語で話しはじめたんだ。

 ……変な日本語だったけども。




「……日本語話せるのかよ……国生隆一だ」


「オー、リューイチ。私はリンフィルト・ニクダルマ」


「それはさっき聞いた」


 ……なんか攻撃を中断している。

 どういう風の吹き回しだろう?


 まぁ、油断はしないようにしないと。


 リンフィルトは続けてくる。


「日本人に会うのは久しぶりでございます。一応、Abyss Zokumetsu Styleのルーツがジャパンにあると学んだので、ジャパンの言葉を習得していたのだが」


 ……なるほどねぇ。

 久々に日本語を使うチャンスが巡って来たから手を止めたのか。


 一応の納得をする俺に、リンフィルトは


「お前、このバトルに参加した理由は何でしょうか? 出来れば話して欲しい」


 そんなことを。


 えらく不躾なことを訊くんだな。

 ええと……


「話したら、譲ってくれるわけ?」


 そういうとリンフィルトは首を左右に振った。

 そしてこう言う


「踏み潰すドリームを知っておきたいと思っただけでございますね。特に日本人、色々縁深い国だし」


 ……なるほど。

 まあ、数百年同盟国してる国だしな。


 しかし……

 言い方が直球で遠慮がねーなー。


 まあ、会話はしておくべきか。

 何か情報が出るかもしれんしね。


 なので


「身内にこの国の技術で治療したい人間がいる。……俺だけ話すの?」


 そう言った。

 リンフィルトは


「ワタクシの目的を話せと仰いますですか? まあ、良いだろうですねぇ」


 そんなことをやや自慢げな口調で言って。


 教えてくれたよ。ドヤ顔で


「ワタクシ、伝説的英雄ビスケット・ニクダルマを復活させるでございますよ!」


 ビスケット・ニクダルマ~?

 どっかで聞いたな。


 どこだっけ?


『ああ、昨日のリチャードの話に登場した伝説的格闘士(グラップラー)


 茉莉のコメントで。


 ……ああ!

 思い出す。


 そうだったそうだった。


「……第二次世界大戦で日本が負けたかなり重大な理由の……?」


「そうでございますよ!」


 俺がポツリと言ったことに。

 リンフィルトが食いついた。


 ……えらく目を輝かせて。

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