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Stellaxie Project(ステラクシープロジェクト)  作者: 星野いつき
第1章 あの日夢見た あの場所へ
3/7

第3話 Meiの象徴


彩音がパチンと手を叩く。


「さて、みんな揃ったし、行きますか!」


「行くってどこに?」


「まずはどこに何があるか知ったほうがいいでしょ。だから、観光に行くよ。Meiと言えば、ギルドホール!それは絶対に見に行こう!」


「ギルド…ホール…?」


「ポポ?」


千陽は首を傾げる。ポワも千陽のマネをしてポカンとした顔をしてみせる。


「『星巡りの殿堂』通称ギルドホール。Meiの象徴的建造物だよ〜」


「ま、ここからだと順番的にギルドホールは一番最後かな。美術館と博物館。それから図書館に寄って、アイテム屋も見て…」


「いっぱいありそうだね。楽しみ!」


「ポポッ!」




街を一通り見て、3人が最後にやってきたのはギルドホール。4つの塔に囲まれた巨大建造物が見えてきた。ここは、Meiを訪れるすべてのプレイヤーが、一度は足を運ぶ場所だと言われている。


「美術館と博物館、図書館も大きかったけど、これまた一段と大きいね」


「会議があると関係者以外は入れなくなるけど、今日はなさそうだね。ギルドホールは会議がなければ自由に見れるから、中も見て行こう」


扉を抜けると、広々としたエントランスに出た。受付のようなカウンターやソファがいくつかあり、そのソファの1つに男が座っていた。3人に気づき、近づいてきた。


「やぁ、お嬢さん方、見学かい?良かったら、案内しようか?」


「お気遣いありがとうございます。でも、こちらにはベテランもいますので、大丈夫です。」


結花は彩音をぐいっと引っ張り、この子がベテランですと示す。


「そうかい。でも、ベテランさんもいるのに、どうしてここに?」


「今日から始めた子に案内してるんです」


「ほぅ、今日からね…」


結花がにこやかに会話をしている横で、千陽はキョロキョロと辺りを見回している。彩音は受付にこんな男いたかな?と疑問に思っていると、男が身につけている物を見て驚いた。


「ん?あの腕章…。…っ!なっ、なっ、え!?ギルド『イラニス』の隊長!!?」


「何?どうしたの?」


「どうしたも、こうしたも。イラニスは4大ギルドの中でもトッププレイヤーが多くて、その隊長だよ!まさかこんなところで、お声をかけてもらえるなんて」


彩音は隊長に憧れの眼差しを向ける。

横にいる千陽が小声で


「トッププレイヤーってことは長年やってるってことでしょ?中身おじさんでは?」


「なんて失礼なことを言ってるの!」


「そちらの子が今日から始めた子かな?入るギルドは決まってる?良かったらうちのギルドに入るかい?」


まるで少年のようなワクワクした目を向けてくる。


「あ、いや、今日始めたばっかりで、まだ何も知らないし、何も決めていませんので…」


「そうか…。あ、でも…。いや、でも、そうだよな…」


男はちょっとしゅんとしたあと、一人でブツブツと自問自答を繰り返す。


「うん、そうだな!友達と一緒だもんな。友達といっぱい遊んでおいで。気が向いたら、うちのギルドに入りな」


バタバタバタバタッ


「ウォラル隊長!例の件、新たな動きがあったみたいです」


「おう、すぐ行く!」


男は後ろから別の男に呼びかけられ、さっさとどこかへ行ってしまった。


「あ、行っちゃった…。ソルトミルはイラニスに入るの?」


彩音に嫉妬の目を向けられる。


「ん〜。2人はどこかギルド入ってる?」


「私たちはテラディウムに所属してるよ。ギルドの拠点は草原地帯の近くにあってね…。あ、そうだ!草属性たちの春の宴って今日だ」


「草属性たちの春の宴?」


「草属性を中心としたステラクシーたちが毎年春に宴をしてるんだよ〜」


「このあと行こう!幻想的で綺麗なんだよ」


「ステラクシーたちのイベントか〜。面白そう!」


外は日が暮れ、一番星が輝く。

3人は静かで暗い草原地帯へと向かった――


次回2026年1月16日(金)投稿予定

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