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我儘な贖罪

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

互いに両思いであっても、別れなきゃいけないって関係、あると思うんですよ。


幸せになって下さい。

街を歩いていると、多くの人々が恋人同士で手を繋いで道を歩く。どの人もとても楽しそうで、幸せそうで、ただ世界はそれだけで平和なのだと思い知らされる。ささやかな憧れもある。

けれども私にはきっと、一生無縁なのだと思う。生涯掛けて、そうなる事はないのだと思う。


人に対して親愛も敬愛も抱く事は沢山ある。けれども恋愛感情を抱いた事は一度もない。手を繋ぎたいとか、キスしたいとか、性交渉したいとか、そう言った思いを持った事が一度もない。

其れに対して、一種の恐怖心というか、拒否感がある。激しい戸惑いと、息苦しさを感じる。

――その歳になっても録に恋人居ないとか、人格に問題あるんじゃないかって。

――付き合ったらキス以上の事するの当たり前だから。其れは覚悟しなきゃ駄目。

うん。分かっている。分かっているよ。だから……。

――あんな良い奴振るなんて最低!!

うん……。そうだよね。とても良い子だと思うの。幸せになって欲しいの。でも私では、あの子を幸せにさせてあげられないの。捧げられるばかりで何も返せないの。だから……。

「……さん。……〇〇さん」

声を掛けられてハッとして、隣を向くと、酷く心配そうな顔をした彼がそこに居た。彼はただ心配そうに此方を見て、唇を震わせていた。

あぁそうだ……。今は彼と二人で買い出しに行く為に電車に乗っていたのだった。声を掛けられても反応がなくて、さぞ驚いただろう。

私は今の考えがバレないように静かに口角を上げた。

「ごめんなさい。少し考え事を……」

「あのさ……」

まさか切り返されるとは思わず、また表情が凍り付く。背中に冷や汗が流れるのを感じた。どうしよう。また私は最適な回答と離れたことをしてしまっただろうか?

しかし彼は真剣な表情をして、ただ私を見る。

「ごめんな。別にまた付き合いたいと思って、一緒に買い出し行くことにした訳じゃないんだよ。ただ声を掛けようとすると上手く行かなくて……。このまま蟠りを残したまま、君に会いたくはなかったから。その……暴走しましたすみません。君が嫌ならもうこんな強引な真似は致しませんすみません」

「……あ……ふふふ」

丁度三日前に貴方を振った事を考えていたの。その翌日に貴方の事を大切に思っている友人から叱られた事を思い出したの。でも……。

「有難うね。気遣ってくれて。貴方が気にする事は何も無いよ。これは私の問題だからね。だから何時もの様に、今の様に接してくれたら嬉しいかな」

私に対する指摘はどれも非常に真っ当。そしてそんな歪な私を受け入れて欲しい、なんて欠片も思わない。だから……これはただ私の物凄い我儘なのだ。こんな優しくて暖かい関係が永遠に続いたら良いなんて。恋愛感情を否定した相手に、親愛感情を求めるなんて。

「幸せになってね。私の分まで目一杯」

「またそれかよ」

「贖罪だからね。貴方は何も気にしなくて良いの」

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


その歳になっても録に恋人居ないとか、人格に問題があるんじゃないかって。

付き合ったらキス以上のことするのは当たり前。


でも、生まれながらに恋愛感情抱けない人とか、私の様に接触恐怖症な人とか、いると思うんですよ。


恋人作らない、作れないのが、そんなに異常なのか。

世間から爪弾きにされるものなのか。

とは薄ら思ってます。

全員が全員、そういう思想では無いって分かっていても、やっぱり息苦しいね。


で、少し考えてみた話。

そんな子が告白されたら、例えどんなに相手を良いと思っていても、振ってしまうよな。って。


だって幸せにしてあげられないもん。

自分が親愛感情持ってて、相手が恋愛感情もってたら、ズレが生じるよ?

触らせない恋人関係って何?

そうなったら、やっぱり手放してしまうよなって。


だから『幸せになってね』というのは、『私じゃ貴方の願を叶えてあげられないから、他の人と付き合って、私にしたかった事全部してね』という事。


身勝手だよね。他力本願だからさ。本当に身勝手なんだよ。

でもこれ、贖罪なんだよ。振ったこと申し訳ないって思ってる贖罪。


だから身勝手な贖罪。

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