異幕 戦闘後日 その1
第91話もとい異幕です。
魔王様は優しいよね、普通なら首ごと切り落とされそうなのに
(黒の騎士団との闘いから翌日の事・・・)
町には偶然か否か大した被害もなく、あったとしても道路が少し陥没したりした程度であるため、スカーレットが暴れたような被害が出ることはなかった。
被害者の方も最小限にあの少年を庇ってくれたおじさんだけとなっていたためそれ以外の被害が拡大することはなかった・・・
町の一角・・・そこに小さくおじさんを手向けるための花が置いてあった。
その前にはあの少年とアックスがいた・・・
少年「・・・一つだけ質問があるんだ」
アックス「・・・なんだ?少年よ」
少年「・・・僕は今はか弱いガキだと思いますが・・・・・・いつかは絶対にアックス様に恥じぬよう強い男になります。そして皆を護ります・・・このおじさんのように・・・・・・」
アックス「・・・そうか、お前ならきっとやれるs・・・あだだ・・・・・・」
アックスは腰を抑えながら少しだけしゃがむ。どうやら戦った時の腰痛・・・ギックリ腰がまだ治っていないらしく、本人いわく・・・あの時殴られたときのダメージよりもギックリ腰の方が何倍も痛んでしょうがないとのことらしい。
それだけ言えば情けないが、それだけアックスの防御力が高いという事なのだろう。マシューの『鋼鉄化』(メタル・アーマー)よりかは劣るだろうがそれでも固さは健全である。
少年「だ、大丈夫ですか!?アックス様・・・」
アックス「あぁ、こっちは大丈夫だ・・・少し休めば治る」
「・・・そういえば、ヒョウガの奴はどうした?あいつはここにいたんだからせめて顔合わせぐらいはすると思うが・・・・・・」
少年「あ・・・ひょ、ヒョウガさまなら魔王様の呼び出しで・・・今はその、玉座の方にいるかと・・・・・・」
アックス「玉座・・・?あ」(確信)
アックスはヒョウガが魔王に呼び出され玉座に向かったと聞いた時点で既に何されるかをハッとした。
そう、ヒョウガは黒の騎士団との戦いで特になんのせいかもあげていなかったのだ
それプラス、当時は魔王城にいた部下たちを連れて的外れな場所を結構探していたと聞くものだから正直目も当てられない・・・
まぁこっちもいうて外を探していたが結果的には役に立ってる?(ヒョウガよりかは大分マシ)とも言えるので呼び出しを食らうことはなかった。
アックス(・・・あいつ、終わったな)
(一方そのころ・・・魔王城の玉座では・・・・・・)
魔王「・・・ヒョウガ、何故ここに呼ばれたか・・・検討はつくな?」ごごごごごごご・・・
ヒョウガ「・・・・・・はい」(汗だらだら)
魔王が鎮座する玉座ではヒョウガが開始早々に綺麗な土下座をしていた。
理由は先ほどにも言った通り・・・無能の失態をさらしたからだ・・・・・・
せめて、自分は先走らずに魔王城にとどまっておけば、まだ多少はマシにはなったのかもしれない・・・というかあの時、魔王城の方も捜索していれば怒られることはなかったはずであった。
だが自分は近くにいるかもしれないと言ったまでは良かった・・・
だがこの後に魔王城の中を捜索せずにひたすら街中を探した。
結果的に無駄に部下を一人だけ減らす形となってしまった
魔王は無駄な犠牲は極力出さない主義をしているので、ヒョウガのこの見当ちがいな捜索は魔王の怒りを買う羽目になった。
魔王「・・・ヒョウガ、お前はまだ近くに敵がいるかもしれないと思い根城である魔王城の探索もおろそかにしたな?それに加えて部下を全部引き連れるとは・・・そのおかげで無駄な犠牲を出した。どう責任とってくれるんだ?えぇ?」ごごごごごご・・・
ヒョウガ「す、すみません魔王様・・・自分が大変愚かなことをしてしまったばかりに・・・・・・」
ヒョウガはただひたすら言い訳などせずにひたすら謝っていた。
ここで下手にい逃れしようものなら更に怒りを買ってしまうだろう・・・だがそれ以前にそうすることは責任感なんて無いようなものですと言っているようなものであった。
だからこうして平謝りしているが顔を見るに絶対ダメな方である・・・・・・
魔王は呆れたようにため息を吐くと、ヒョウガにこう言い渡した。
魔王「はぁ・・・結局のところは上司が責任とって部下を何とかせねばならぬな・・・・・・ヒョウガ、単刀直入にいうと・・・お前は降格だ。今ある幹部から軍団員のリーダーまでにな・・・」
ヒョウガ「そ、そんな・・・わ、私は・・・・・・!!」
ヒョウガはたまらず立ち上がったが、すぐさま魔王からにらまれてしまい、委縮する。
魔王「なんだ?言い訳か?言っておくが自分はそう言う責任転嫁する奴が嫌いだ。話は以上だ。とっとと立ち去れ・・・いいな?」ごごごごごごご・・・
ヒョウガ「は・・・はい・・・・・・・失礼します・・・」
こうしてヒョウガは魔王から降格を言い渡されてとぼとぼした足取りで出たのであった。
そしてそんな出ていくヒョウガを廊下の端から見ていたのは幹部であるアリスとカグヤ
アリス「ぷ・・・wまぁヒョウガ君はいつかはこうなると思ってたけど・・・所詮は運がいいだけだったか」
カグヤ「余り笑うものではないぞ。魔王様はカンカンじゃからな」
アリス「ごめんごめん・・・wで、ところでクロノアちゃんとホワイトちゃんは?」
カグヤ「あぁ・・・あの二人なら今は同じ部屋にいるじゃろうて・・・・・・」
一方そのころ・・・クロノアは自分の部屋にホワイトを招き入れた。部屋の空気は異様に静かであった・・・
魔王軍の昇進・降格事情
魔王様は使えない、または他の仕事場の方が向いている部下を発見した場合異動させたり降格させたりする。またやらかした場合も最初のころは大目にみるが2回目以降は流石に降格させる。
また、それ相応の働きをした場合はちゃんと見合った報酬は出すし場合によっては昇進させる。
贔屓はしない主義。




