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鋼鉄の鎧(メタリック・アーマー)

第87話目です。


防御が高いやつほどスピードって落ちやすいよね。


マシュ―「オォォ―――――!!!!」




だが今のマシューにはそんなことはドウデモイイことであった。今の目的は仲間の仇を討つことと飢えをしのぐこと



今のマシューは飢えで獰猛になってはいるが全力を出せてない状態である・・・





即ち腹が満たされればとてつもない本気なパワーがクロノアたちを襲うことになるだろう・・・




カグヤはそのことを感づいた。





カグヤ「クロノア!!奴はおそらく満腹にでもなれば凄まじい力を発揮することになるぞよ!!何とかして飢えが満たされぬように徹するんじゃ!!!」




だがしかしクロノアはそれを少し回りくどいと感じてしまった、何故なら満たされようがなかろうがどっちみち早めに戦闘不能にしてしまえば問題ないからであった。


だが今のマシューは今、この場での戦闘というよりもバルファルク王国に向かって行こうとしている。




おそらく町の住民を取り込んで腹を満たすつもりなんだろう・・・





クロノアは覚悟を決めた。





クロノア(・・・回りくどいとは思ったが、まぁ今のこいつが町に行ってしまえばどっちみち面倒なことになるのは変わらないか。)




   「・・・よし、そこの暴れん坊将軍・・・かかってこい」





マシュ―「ぐぉぉぉぉおおおお!!!!」




アックス カグヤ((暴れん坊将軍・・・?))





アックスとカグヤは暴れん坊将軍のことなんぞ知らなかったがそんなことはお構いなくマシューは襲い掛かる


クロノアは当然後ろにバルファルク王国を背にしているため避けずに剣で受けとめた。





マシュ―「ドケェェェェ!!!!」




クロノア「ぐ・・・喰うなら、そこら辺のゴミでも食ってろ!!!この阿婆擦れ!!!!」(ハイライトオフ)





※マシューは男の娘であるため阿婆擦れと罵るのは少々解釈違いであるというツッコミは無し。



クロノアはそう叫ぶとマシューを押しのけて突きをした。その瞬間爆発したような突風がマシューに襲い掛かる




圧縮嵐コンパクト・ストーム





クロノア「・・・この技は剣に対しても発動するものよ」



マシュ―「ギギギ・・・!!!」





マシューは吹っ飛ばされながらも手からエネルギー弾を連発する。だが威力は落ちてるようで地面にクレーターは出来るものの、致命傷になる程度の物ではない・・・



やはり飢えの影響は大きいもので技の威力はガクッと落ちるものであると再認識させられる。





だが余計にバルファルク王国に近づけさせてはならないと認識させられる。




ドン!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!!!





クロノア「致命傷にはならないが鬱陶しい蠅みたいだ・・・」



するとアックスがクロノアの前に行き手を交互に組ませて手軽なジャンプ台のようにさせた・・・





アックス「クロノア!!儂のパワーなら瞬間的に最高速で飛ばせる!!!奴を叩き落すんだ!!!!」




クロノア「!!」





クロノアは瞬時に理解する、そしてアックスの手に片足を乗せるとアックスは凄い勢いでクロノアをぶん投げた。



これは確かに自分で飛ぶよりも早いと確信した・・・そしてマシューと同じ高度に達し掴んだ。





マシュ―「・・・!?」




クロノア「どぉぉぉりゃ!!!」





クロノアはマシューを掴むとそのまま地面に向かって押し付けるようにして叩き落とした。




ドォォォーーーーーーン!!!





手ごたえがあったように確信するクロノア、だが肝心のマシューの姿が見当たらない・・・あるのは地面にあいた穴のみだった。




クロノア「・・・また地下に潜ったのか!?芸の無い奴!!」




カグヤ「妾に任せろ」





クロノア「え?」





カグヤはそう言うと『探知』を発動してマシューを探す・・・どうやらすぐに発見したようでアックスに向かって言い放った。




カグヤ「アックス!!後ろじゃ!!!」




アックス「!?」





マシュ―「オォォ―――!!!」





マシューはアックスの後ろに現れた、気づくよりも先に飛び出したため攻撃が間に合わない。



だがカグヤは瞬時に遠距離攻撃を放った






カグヤ「『火産霊神ホムスビノカミ!!』」





マシュ―「・・・グアァ!!」




クロノア「燃えた!!」





カグヤがそう指を忍者のように構えるとマシューの体が自然発火していくのが分かる。



これで止めれれば御の字だがそうは問屋が降ろさない・・・





マシュ―「オォォォォ!!!!」




アックス「何!?」





カグヤ「なぬっ!?」




クロノア「・・・突っ込んだ!!」




マシューは自身が燃えているにも関わらずアックスに突っ込んだ、そして・・・




ガシュッ!!!!





アックス「ぐあっ!?」





マシュ―はアックスの皮膚の一部をかみちぎった。二頭筋の一部・・・そこから血と肉が出ている。



食いちぎった皮を食う・・・するとマシューの体がどんどんと硬化していくのが分かる・・・・・・





『鋼鉄の鎧』(メタリック・アーマー)





クロノア「・・・こいつ、身体を鋼鉄化させやがったか!!」


マシュ―「グルルルル・・・!!」




クロノアは確信することになる・・・マシューは今、アックスの一部を食ったことにより全身をメタル化させたことを・・・・・・



これにより防御がめちゃくちゃ上がってしまったのである。

『鋼鉄の鎧』(メタリック・アーマー)


マシューがアックスの体の一部を食ったことにより覚醒したスキルの一つ。これによって主に物理に対しての攻撃力と防御力が上がり生半可な攻撃ではびくともしなくなった。


だが代償にスピードは半減され、重さも相まって空を飛べなくなってしまった。

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