アテナ・メヘラ
8話目です。
なろうだし、もうちょっと仲間増やす?
(その後・・・)
メヘラ「・・・」ずずっ(お茶をすすってる)
クロノア「・・・」
(・・・なんで、私がここにいる?)
クロノアは困惑していた
何故ならば先ほど来たメヘラという堕天使に話があると聞いて二階の談話室に行くように案内を任されてしまったからだ
ちなみにフレイユも御呼ばれがかかったようで今向かってるとのこと
今はこうして待っているというわけである
メヘラ「・・・ふぅ」
クロノア「・・・あの、話って何でしょうか?当店には指名制は採用していませんが・・・・・・」
メヘラ「・・・っち、うざいわね。大人しくしなさいよ?」
メヘラはそう言うと自前のナイフをクロノアの首に近づけさせた
クロノア「・・・分かりましたよ」
メヘラ「そう、それでいい。黙ってフレイユが来るのを待っておきなさい。良いわね?」(ハイライトオフ)
クロノア「・・・はい」
(腕に包帯が結構ある・・・もしかしたらメンヘラっていう奴?)
クロノアはアテナ・メヘラがメンヘラであると考えていた
似たような言葉でヤンデレというものがあるが、違いは相手に尽くすか自分に尽くしてほしいかによる違いだ。
相手に尽くすヤンデレは「自分のことなぞ、言うほど大事じゃない。とことん恋人主義」
メンヘラは「自分のことは一番大事で相手のことは二番目ぐらい。とことん自分主義」であることが多い
そしてメンヘラは自分を見てほしいであろうという思いから、わざと自傷したりすることが多い。
それをクロノアは見切ったのである
すると・・・
フレイユ「お待たせしました~・・・ってアテナ・メヘラ!!?」
メヘラ「・・・来たようね」
クロノア「・・・?知り合いか何かですか?」
談話室にてフレイユが到着した
だがフレイユはメヘラを見てどこか怯えてしまっていた
フレイユ「・・・何故、貴方がここにいるんですか・・・!!!?」(ハイライトオフ)
メヘラ「それを今から言うのよ、そのためにここに来たんだから・・・」
「とりあえず座りなさいよ」
フレイユ「・・・っち、貴方に言われなくても座りますけどね!!」
フレイユはそう言うとクロノアの隣に座った
クロノアは少し目を丸くした
クロノア「・・・座るんだ」
そんなクロノアを他所にしてメヘラは話を進めようとしていた
ちなみにメヘラの見た目は白髪の少しぼさっとしたロングヘアーで、青くノースリーブでぴっちぴちなワンピースを着ていて、黒のタイツに赤のハイヒールを履いている(今は旅館内だから脱いではいる)
胸と尻はフレイユに負けない程で巨乳であり尻もデカい
極めつけは髪飾りに魔王のデフォ顔を模ったのが付けられていたが、今はそこには触れないでおく
クロノア「・・・それで、話って何ですか?」
メヘラ「単刀直入に言うけど・・・
ワタシをまたここで働かせてくれない?」
クロノア「・・・え?」
フレイユ「は?」
まさかの働かせてください発言に二人は一瞬困惑した
フレイユはともかく、クロノアはあの時・・・アリゲーターのモンスター1が背後で真っ二つに切られてしまったのを思い出す。
ちなみにだがあのアリゲーターのモンスター1は自己再生ができる種族らしく脳を潰されない限りは再生することが可能である。
なので今は他のアリゲーターのモンスターたちと一緒に逃げているらしい。(館員談)
クロノアは少し引っかかっていたことがあったので聞くことにしたのであった
クロノア「ちなみに・・・またって?」
フレイユ「それについては私が説明します!!」
メヘラの会話を遮ってフレイユは過去に何が起きたかを説明したのであった
時はさかのぼること一年前・・・メヘラは旅館でバイトとして働いていた(フレイユも別件で働いていた)
メヘラはスタイルが抜群であったことから他のモンスター族たちがメヘラにプロポーズすることを企んでいたらしいが、ある時メヘラはやらかしてしまったのだ
そうそれは魔王様がお忍びで旅館に訪れていた時にメヘラが魔王様に逆レ未遂をしたのだ。
之には魔王様はぷんすこぷんぷん
未遂とはいえ、怒りを買ってしまったのでしばらくは出禁措置が取られたのであった
そうするうちに出禁措置が解除されて、旅館にやってきて今に至るというわけである
フレイユ「・・・というわけなんです。あの場に居合わせてしまった時はもう地獄でしたからね?」
クロノア「・・・」(ハイライトオフ)
するとクロノアは手から闇と風を混ぜたエネルギー派をため始めた
ごごごごごごごごご・・・
クロノア「・・・魔王様に夜這い仕掛けたって?」
「ちょっとそれは世間が許してくれませんねぇ???」(ハイライトオフ)
メヘラ「・・・それ放ったら旅館吹っ飛ぶけど?」
クロノア「・・・いいから教えてください?」
「楽に死ぬか苦しんでから逝くか・・・」(ハイライトオフ)
メヘラ(あぁ、話聞かねぇなこいつ)
クロノアは怒りに身を任せてぶっ放そうとした
その時であった
館長「ごぉら!!!何をふざけたことを考えている!!!!」
クロノア フレイユ メヘラ 「「「!!!!????」」」
様子を見に来た館長さんがやってきて3人を怒鳴り散らした
これには思わず三人もビビり散らかす
館長「クロノアちゃん!!!そんなものをぶっ飛ばしたら旅館が跡形もなく吹っ飛ぶのわからないの!!!?魔王様に恥でもかかす気!!?ちょっとまじで信じられないわ!!!!」(ガチギレ)
クロノア「す、すいませんでした・・・」
メヘラ「ぷーくすくすw怒られてやんの」
館長「あんたもだよ!!!アテナ・メヘラぁ!!!!」
メヘラ「へあぁ!?」
メヘラは思わず背筋をぴしっとしてしまった
館長「貴方のせいでこの旅館の売り上げが下がったんだけど・・・???今は何とか持ち直してるけど、どう責任とるつもりかしらねぇ・・・???」ごごごごごごごごごご・・・
メヘラ「ご、ごめんなさい・・・あの時のことは反省してますので・・・・・・」
「ど、どうかここは一つ・・・罪滅ぼしと言う事で・・・」
館長「ふーーーーーーん???罪滅ぼしねぇ・・・」
館長は渋々納得したように話を進める
フレイユはどこかホッとしていた
フレイユ(良かった・・・私は怒られそうになさそうで)
館長「あ・ん・た?・・・草刈りの時に炎出そうとしてたんですってね?ここの旅館は木造建築だってこと忘れてない訳無いわよね?」ごごごごごごごご・・・
フレイユ「・・・あ、どうも・・・・・・・」
フレイユは嫌な汗をかいた
折角、唯一として怒られずに済みそうなのにこれである
館長「・・・とりあえず、メヘラちゃんの意見は飲むことにするわ。さっさと着替えて頂戴」
メヘラ「あ、ありがとうございます!!」
メヘラはそう言い、更衣室がある場所に向かおうとしていた
だが館長は待ったをかける
館長「ちょい待ちィ!」
3人「「「はい!?」」」びくぅ!!
館長に待ったをかけられたことによりまるで南極のペンギンのように整列をした
館長はとりあえず今後の動向を話す
館長「とりあえず、今後のことだけど・・・クロノアちゃんはこの一週間後、団体様がご来場になるからそれまでに準備はしておくこと。他の館員たちにも言っておくから。フレイユちゃんはこれも他の館員と一緒だけど団体様がご来場になるまでには掃除を済ませること。メヘラちゃんは食器洗いね。他の館員たちとね。いいわね?」
3人「「「はい!!全力は尽くします!!!」
館長「よし・・・あ、あとは・・・」
「もし、また失敗すれば魔王様にチクるわよ???いいわね???」ごごごごごごごごご・・・
3人「はい!!!」
館長「よし・・・それじゃ後は今日の分の掃除頼むわね」
そう言い残して館長は下に降りたのであった
3人は館長がいなくなるのを確認すると風船の空気が抜けたようにして脱力したのであった
メヘラ「はぁぁぁぁ~~~~・・・マジで危機一髪だった」
フレイユ「いや、あんたのせいで余計に怒られたんだから責任は感じてくださいよ」
メヘラ「はぁ!?なんでよ!?」
クロノア「・・・メヘラさんでしたっけ?一つ忠告しときます」
メヘラ「何ですか?」
クロノアの目がに光が無くなる
クロノア「もし、また魔王様に不埒なことをしたら・・・木端微塵にして差し上げますから・・・・・・」
「覚悟してくださいね???」(ハイライトオフ)
メヘラ「・・・ふん、初対面なのに随分と圧があること・・・これが魔王様に育てられた娘か・・・・・・」
「まぁ良いわ。これからよろしく」
二人はそう言うと握手を交わした
だがその顔はいささか仲良くはなれなさそうなにらみ合いであった
フレイユ「また怒られますよ~~~?」
(一方そのころ・・・)
館長「・・・魔王様はとても面白い子を迎え入れたものね」すたすた・・・
館長はそう言い残すと厨房に向かったのであった。
アテナ・メヘラ
鉄を司る堕天使でメンヘラ気質な少女。
前に旅館でバイトしていたことがあったが、魔王様に逆夜這いした未遂でクビを切られた経緯を持つ。
だが、反省したことから再度雇用されることとなる。
今は少しおとなしいかも?