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不意打ちを狙うものたち

第71話目です。


味方の強キャラって謎に安心感あるよね

(魔王城の地下・・・)




「ここで上に出れば間違いないな?」



「あぁ、少なくともカグヤはそこにいるだろう・・・『探知』で彼女の姿を認識することが出来る・・・」




「よし、行くぞ」






魔王城の庭の下にある地下・・・そこに3人の黒の騎士団が潜んでおり不意打ちの機会をうかがっていた


上の方にはカグヤが一人単独で歩いているのが分かるらしい。




だがある一人がここで違和感に気付く・・・




「・・・おい、待て。何かおかしいと思わないか?」




「何がだ?」




「少なくともカグヤと言う女は魔王軍の幹部であると聞く・・・・・・ならば何故彼女はこうも悠々と歩いている?結構な手練れであるならば警戒ぐはするはずだ。」




どうやら上にいる探知に引っかかっているカグヤに違和感を持っているらしい



『探知』スキルを発動したものによると、どうやらこのスキルを習得してからまだ日が浅く完璧ではないという・・・





即ち、敏感な奴であるならば『探知』をされていることに気が付く可能性が高いという事である。



それなのに、上にいるであろうカグヤ?は悠々と歩いている・・・





これに違和感を覚えていた。





「・・・確かに何かおかしい。もうちょっとだけ様子見を・・・・・・」




「・・・ふん、くだらん。お前は『探知』を新たに取得してからそんなに日が経っていないだろ。それで余計に不安がっているだけにすぎぬのだ」


「俺が先陣を切る。取り押さえている間にお前たち二人で気絶させるんだ。いいな?」





「わ、分かった・・・」




「・・・・・・」





そうして一人の図体がデカい男は先陣を切るように前を走った。他二人も後を追うように追いかける・・・




狙うは足元、男が考えるに数メートル先にあるマンホールをちょっとでも通り過ぎた後にすぐさまに飛び出して口元を抑えて声を出せなくしたのちに、他二人が腹パンだのしてから気絶させて再び地下水路に戻る・・・・・・と言った感じである。




通り過ぎたってことを確認するのは先ほどの『探知』でもの足りる。





カグヤ「・・・・・・」





「よし、あともうちょっとでマンホールを通り過ぎるぞ・・・」




「・・・・・・」






そしてカグヤがマンホールの上に乗ったのを確認すると3人は武器などを構えた



だがここで予想外のアクシデントが起こる・・・




カグヤ「・・・」





「あれ?」




「どうしたんだ?」





「あいつ・・・マンホールの上から動かなくなりましたけど・・・」





「何?」





どうやらカグヤはマンホールの上から動かなくなってしまったらしい


これでは蓋が開かずに奇襲が出来ない・・・





「・・・っち、仕方がない。ここは俺のスキル【『探知罠』(トラバサミ)】で・・・・・・」


「・・・ってかうっかりしてたな。これをマンホールの上に置いて待てばよかった」




「変なところでしまらんなぁ」





どうやら黒の騎士団の部下の一部は頭はそんな良くないらしい。




この【『探知罠』(トラバサミ)】と呼ばれるスキルはターゲットの一人の足元に見えないトラバサミがたのトラップを置くことで作動するものらしく、かかったものは数秒から数時間は脚に噛みつき離れない。



噛まれたものはただひたすらに痛みに苦しみ身動きが取れなくなる。





この一人の部下な男が使えるスキルの一つであったが、忘れていたらしい。




男は【『探知罠』(トラバサミ)】をカグヤの足元にそっと置いた。



だがしかし発動しない・・・・・・





「?・・・何故発動しない?」




「故障でもしてるんじゃないですか?」




「これは機械ではなくスキルの一つだ。壊れることなんてないに等しい」





「・・・・・・」





別のその場にいるものが考える。



そしてその違和感に気付いた。





「まさか・・・!!?おい!!!!今すぐにここから離れろ!!!」




「「!!?」」





一人は声を荒げた



だが既に手遅れだった。





カグヤ?「・・・さっきからこそこそと・・・・・・実にうっとおしい蠅だ」(ハイライトオフ)





カグヤ?はそう言うと部下3人の足元に急速に竹を生やした。



その竹は3人の体を貫通するが流血はせずにただただ身動きを封じるのみであった





だが死にはしなくても体の中で枝分かれしていくので抜け出せなかった。





「な・・・これは!?」




「し、しなない?でも動かない・・・・・・」




「お前は・・・まさか幻!?」





一人がそれに気づくとカグヤ?はゆらゆらと姿が曖昧になる




どうやらやはり幻だったようで、今まで見ていたものはトラップだったことを意味する。




「・・・い、いつから俺たちの存在を?」




カグヤ(幻)「魔王城の地下水道に入ってきたところからじゃ、その時には既に気づいていたからあえてこういう風にトラップを仕掛けておいたのじゃ」(ハイライトオフ)





「っちぃ・・・一枚上手だったか」





カグヤ(幻)「まぁ安心しろすぐに殺したりはせぬ、どうせ仲間もいることだろうしな・・・餌にして呼び寄せてやる」





「くっそぉ~~~・・・」





そういうとカグヤ(幻)はゆらゆらと蜃気楼のようにして消えていったのであった。




3人はそれと同時にしてどこかに連れて行かれたのであった・・・・・・

『探知』スキルの欠点


クロノアとかが使うこのスキルは極めればデメリットは気にならないわけだが、スキル入手直後の後だと相手対称に気付かれる可能性がある欠点を持つ。


なので『探知』を入手した場合はそれ以上に熟練した方がいいらしい。

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