説教
第6話目です。
主人公の過去が少し話されます。
(数時間後・・・)
クロノア「・・・」(-_-;)
フレイユ「・・・」(~_~;)
魔王「・・・」ごごごごごご・・・
「二人とも・・・なんで正座させられているか・・・・・・分かるな???」
魔王城にて・・・二人は例の『エルフの秘薬』を手に入れて魔王に献上した
結果だけ言うと魔王は満足はしていた
だがこれはあくまでも結果だけみればそうだけであり、過程も含めるとなると話は別なのである
クロノアは魔王の持つ領土である、あの森を半壊させてしまったこと
フレイユは勝手な判断で外に行き、クロノアを仕向けて色仕掛けをしたことであった
あと、それ+でクロノアと同じく領土を半壊させた罪
それらのことで魔王は怒っていた
いくら愛娘には甘いとはいえ、怒るときは怒るのだ。
クロノア「・・・あの領土を半壊させたからですか・・・???」
魔王「あぁそうだな。いくら離れているとはいえ私は言ったはずだぞ?場所は考えろと・・・」ごごごごごごごご・・・
クロノア「・・・はい」
魔王「・・・まぁ私は頭ごなしに怒ったり、罵倒するのは性ではないからな。次こそは気を付けるがいい」
クロノア「・・・・・・は、はい・・・」
クロノアは内心ほっとする
前世での記憶だが前働いていたブラック企業では新人だろうがベテランだろうが一つのミスをするだけで過ちが大きい小さい問わずに大きな怒声で周りの人たちをビビらせる上司がいたことを思い出す。
これは一説だがあのブラック企業の上司はただ単に大声を合法的に出すことでストレスを発散しているのではないかと言われていた。
それが嫌で仕方なく、その会社を辞める人達が後を絶たなかったのを今でもクロノアは覚えていた。
魔王「・・・んで、次にフレイユ。お前だが・・・」
フレイユ「は、はい・・・」
魔王「・・・単刀直入に言わせてもらう、我が愛娘に変なことを吹き込むんじゃない。」ごごごごごごご・・・
「それで愛娘が近い将来に男を騙すことに快感を覚えたらどう責任を問うつもりだ?えぇ?」
「七つの大罪という言葉の中に『色欲』という言葉があるように色仕掛けをすれば大抵ろくなことにならないのは承知の上だったはずだ」
フレイユ「・・・」
あたりに緊張するような空気が流れる
そして魔王は呆れたようにため息を吐く
魔王「はぁ・・・お前らに罰則を言い渡す・・・
『その1 一か月もの間、このバルファルク王国から出ることを禁ずる』
『その2 一か月もの間、掃除などといった奉仕活動をすること(場所は問わない)』
『その3 もし上記の項目を一つでも破った際には更に罰則ルールを追加することとする』
クロノア「・・・?」
魔王「・・・どうした?我が娘よ」
クロノア「あ、あぁいえ・・・
てっきりこう・・・・・・晒上げるのかと思ったばかりに・・・」
魔王「・・・私のことを何だと思ってるんだ」
フレイユ「魔王様がそんなことするわけないでしょ!?」
魔王「ちょっと黙ってろ、フレイユ」
フレイユ「(´・ω・`)」
クロノアは再度、前世の記憶を思い出した
それは前働いていた会社に入社して3か月もの時が過ぎたころ・・・
自分はあの時、通勤電車に乗っており・・・目的地の会社に着くまでの時間的に結構余裕があったので動画を見ることにしていた
イヤホンを付けていざ見ようとなった時・・・ある動画が目を光らせた
それは自分が働いてる会社?で撮られたものであった
動画内容は別の部署の課長が部下に対してパワハラ?している映像であった
課長『お前、ほんっとに終わってるなぁ!!こんな簡単な書類作成も出来ねぇのかよ!!!』
部下『す、すいません・・・昨日は閉業時間まで残業してまして後手に回してまして・・・』
課長『うるせぇ!!口答えする暇があったら働けや!!!』
びしっ!!!ばしっ!!!げしっ!!!
部下『や、止めてくだs』
課長『はぁ!?だったらよりいい成績でも出すんだな!!この、のろま!!!!』
内容的には短い話だったが、クロノアこと青介は未だにそのことを鮮明に覚えている
その日からであった
会社に行くことがこんなに恐ろしいということになったのは
魔王「・・・何しているのだ?早く行くがいい・・・・・・」
フレイユ「早く行こう?」
クロノア「は、はい・・・」
クロノアは返事をすると魔王城を後にしたのであった。
闇輝 青介 その2
自分の働いてた部署も地獄だったが自分以外の部署も地獄だった件について
パワハラが動画で発覚したことについて、当社からのコメントは無し。