観光とまたもや不法入国者
第52話目です。
ちょっと日にちあけちゃってすみませんでした。
(バルファルク王国・・・町内)
イエロー「・・・へぇ?これがチーズトッポギってやつ?自分の王国には無いけどなかなか上手いね?これ」
ミルク「結構チーズが伸びて食べ応えありますね。これ!」
クロム「これ、イエロー王国に技術を持ち帰ったら流行るんじゃないでしょうか?流行りますよ」
イエロー「悪くない考えね・・・」もぐもぐ・・・
魔王が城に帰ってくるまでの間、イエロー姫たちは城下町をしばらく観光することにした。
城下町の住人たちはイエロー姫が来ることを知らないでいたようだが世界的にも有名であるので、辺りは異様にざわついていた
「なんで、イエロー王国の姫様がこんなところに・・・」
「お忍びか?」
「何も起きなければいいけど・・・」
クロノア スカーレット「「・・・・・・」」
皆が何か起きるのではないかと心配、危惧をしていた
実際これに関してはクロノアとスカーレットも疑念を感じていた
だがその心配をよそに何も無いような平和な時間が過ぎていく
まるで嵐の前の静けさのようであった
スカーレット「・・・なんか変に静かな気がする」
クロノア「?・・・そんなものじゃないですか?」
スカーレット「まるで嵐の前の静けさのようなこの感じ・・・」
クロノア「ちょっと!?不吉なことは言わないでほしいんですけど!?」
スカーレット「それは失礼」
スカーレットとクロノアはそんな会話をし続けながらイエロー姫たちの護衛を続けていた
ルートとしては魔王様の城の外周にある街を時計周りで一周するような感じで進めていく
その間にも、住民たちはイエローたちを見ると出来るだけ粗相のないように道を開けたり、挨拶をしたりする。
これを見てイエローはクロノアたちにこうほめたたえた
イエロー「・・・流石、バルファルク王国は結構礼儀作法がしっかりしていていいね。」
クロノア「そ、それはどうも・・・」
そう褒めているとイエローは何かを思い出したように急に立ち止まった
それをみてクロノアたちは何事だと思い止まる
その時、イエローから衝撃的なことが飛び交ったのだ
イエロー「あ、そうそう・・・言い忘れていたことがあったんだけどいいかしら?」
クロノア「・・・なんですか?」
イエロー「知ってる?貴方たちが潰したグランド王国・・・その王国に残党がいるらしいの」
クロノア「・・・はい?」
スカーレット「・・・え?」
そのことにクロノアたちは呆気にとられた
グランド王国といえばあのクロノアが完膚なきまでに潰した国家・・・その後に経済がガクッとだだ下がりして破綻。
国として生きるのはもうだめで長居することなんて到底不可能であった
住居どころか生活ライフラインまで潰れているような国に残党がいるとは・・・とクロノアは思ってしまう
クロノア「・・・その残党って判明とかってしてますか?」
イエロー「それぐらいは判明しているわ、だけどそれは8割程度よ。残りの2割は推測でしかない。」
クロノア「その8割って?」
イエロー「まぁ運よく生き残った住民たちが多い・・・でも精魂腐った勇者もいる。」
クロノア「Oh・・・」
クロノアはまた精魂が腐った勇者と戦う羽目になるのか・・・と天を仰ぐ
住民ならまだいいとは思うだろうが勇者たち相手だと流石に気が滅入る
だがそれはけっして心を痛めているというわけではない。それはまたあの鬼畜外道な奴らと対峙するのかという・・・まるで残業確定の絶望するサラリーマンのようであった。
クロノアは過去のことを思い出す。
男性剣士『ぐへへへ・・・wwwだが俺にはスピードが無くてもパワーがある・・・不意打ちでも使って女を無理やり堕としてやるよ・・・www』
勇者『・・・あれは、怒りで我を忘れただけだ。今思えばあれは・・・少々短期気味だったなぁ・・・・・・』
その時であった
それを心配に思ったスカーレットがクロノアに声をかけた
スカーレット「大丈夫?心配しないで。私達ならこの程度の問題、さくっと乗り越えられるよ」
クロノア「そっか・・・ありがとうございます」
イエロー「・・・」
その時であった
町内放送に侵入者を知らせるアラートが鳴り響いた
『緊急指令!!不法入国者2名がバルファルク王国に侵入したとのこと!!○○町にいるとのことで近くにいる兵士は対処せよ!!くりかえす・・・』
クロノア「不法入国者・・・」
どうやらまたもや不法入国が起きたらしくそれを放送が知らせた
だが先ほどの勇者パーティと比べると数は大したことは無かった
だがここであることに気付いたのであった
イエロー「・・・あれ?クロム?ミルク?どこに行ったの?」
クロノア&スカーレット「「・・・え?」」
どうやらイエローの側近二人が姿を消してしまったようであった。
クロム
イエローの側近でシスター
だが清楚の代表であるシスターであるにもかかわらず割と露出の多い服を着ている。
その上、胸もでかいため野獣のようなやつらに狙われることもざらである。




