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嫉妬の念と侵入者

第47話目です。


皆さんって親しい人に嫉妬したことありますか?


(翌朝・・・)




スカーレット「おはよう、闇k・・・クロノア!!」




クロノア「あ、はい・・おはようございます・・・」




雨が止んだ翌日の朝・・・寝起きのクロノアは歯磨きでもしようかと共有の洗面所を使っている時であった


そこに同じくとして寝起きのスカーレットがクロノアと同じ目的で共有の洗面所にやってきたのだ




服装は白いキャミソールで手には魔王様を模したテディベア人形を片手で抱いている。





スカーレットはクロノアの隣に行くと同じくして歯磨きをした




クロノア「・・・」




スカーレット「あ、昨日は雨降ってて出来なかったと思うけど王国の案内・・・よろしくね?」




クロノア「あ、はい」






いつにもましてクロノアは少し元気がなさそうであった




それに気づいたスカーレットはクロノアに再度声をかける





スカーレット「・・・どうしたの?そんなそんな元気のない顔をして」




クロノア「・・・え、えーーーっと・・・」






クロノアは少し間をおいてある質問を出すこととした



それは昨日のあの出来事からであった





クロノア「えっとさ?・・・そのどうなったんですか?」




スカーレット「何が?」





クロノア「その・・・ラブレターの件っていうのは・・・・・・」





それを聞いたスカーレットは最初こそは少しちんぷんかんぷんとなってしまっていたが、次第にあーーー!!と言うように後に思い出していた。



スカーレット「あーーー!!はいはい・・・あの昨日言ってたやつですね!!そりゃ考えましたよ?この頭でできるだけ絞ってね?」




    「そしてラブレターを書いてね?まだ返信は来てないんだけど・・・」




その答えにクロノアは少し焦りと安堵といった感情がごちゃ混ぜになる



だが次のスカーレットの言葉にクロノアは少し耳を疑った




スカーレット「魔王様の部下から聞いた話だと、ラブレターは届いたらしく魔王様はまんざらでもない顔をしていた・・・って言ったんですって!!」




クロノア「・・・え?」(ハイライトオフ)




ただでさえ昨日の件で少し情緒不安定になっていたところにトドメを刺すようにして言い放ったスカーレットの言葉にクロノアは妬みの感情に支配されていった





クロノア(魔王様はワタシノだというのに・・・ズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイ)(ハイライトオフ)





だがそんな真っ黒な感情でも一筋の光は放っておけなかった



スカーレット「・・・どうしたの?」




クロノア「・・・は!?・・・いえ、何でもないです・・・」




クロノアはスカーレットの心配の声を聴いてふと我に返る


そして自分自身が彼女を嫉んでいたことに半ば呆れてしまっていた




クロノア(何をやっているんだ私・・・自分だって魔王様とデートしたりしていたし・・・・・・痛み分けよ痛み分け!!これ以上考えるのはやめにしよう・・・)





クロノアはひとまず、妬みの感情というのをひとまず忘れることにした



自分でも何を考えているんだとふと恥ずかしくなっていき、スカーレットより先に歯磨きを終えると朝の支度をするべく自室に戻ろうと考えていた。



するとその時、スカーレットに止められる





スカーレット「あ、ちょっと・・・朝ごはんはどうするんですか?」




クロノア「・・・外にあるパン屋で喰おうと思っているんですけど、どうですか?」





スカーレット「あ、喰う喰う。連れて行って」





クロノア「・・・わかりましたよ」





スカーレットも歯磨きを終えて、クロノアについて来ようとする



だがクロノアは自分の部屋に一旦は戻ろうとしていたため何でついてきてるん?って言った





スカーレット「あ、ごめんごめん・・・私の部屋はあっちだった・・・」




クロノアは少し思う



もしかしたら彼女は前世は少しおっちょこちょいな人だったのではないかと・・・




その精神が生まれ変わった今でも治っていないのかな?と思いつつクロノアは自室で身支度を済ませてスカーレットを待つこととした。



数分後にはスカーレットもやってきて、二人は外にあるパン屋に行くこととした




その道中では他愛もない話をして、彼女とパン屋につくとそれぞれの好きなパンとコーヒーを頼んでお金を払うと空いている席に座ってしゃべりながら話したのであった




するとスカーレットは突如としてこんな話をし始めたのだ。





スカーレット「・・・今ってクロノアっていう堕天使の女性でしょ?」



クロノア「・・・それがどうかしたんですか?」




スカーレット「チョット聞きたいことあるんだけどいい?」





クロノア「うん?」





スカーレット「・・・クロノアちゃんって魔王様と※夜伽とかしたことあるの?」





クロノア「ぶーーーーっ!!?」




※男女の関係をもつこと、性も含む。他にも2つの意味があるが今回は前者の意味で捕らえる。




無論、クロノアは魔王とはデートをしたことがあると言っても夜伽をするといった関係を持っているわけでもないのでこれにはさすがのクロノアも吹くしかなかった。




クロノア「げほっ!!げほっ!!?」




スカーレット「あ、大丈夫?」





クロノア「・・・だ、大丈夫・・・でもまだそう言った関係には・・・・・・」




否定的なことを言ったクロノアであったが、突如としてパン屋の外にある放送スピーカーからある伝達がされたのであった




『出動!!出動!!!バルファルク王国に他国からの不法入国者3名を補足!!城下町にいるとのこと・・ただちに近くにいるものは至急対処せよ!!!繰り返す・・・』





それを聞いたクロノアは手元にあったアイスコーヒーを飲み干すと、スカーレットにこう持ち掛けた




クロノア「・・・美子さん、私・・・侵入者の対処に動きますが見学でもしますか?」




スカーレット「ふふ・・・そうさせてもらいます。あと、今はスカーレットですよ?」





クロノア「・・・これは失敬」





スカーレットも手元にある一口サイズのパンとコーヒーを喉に通すとすぐさまにクロノアの後を追いかけて店を後にしたのであった




外にいるとされる侵入者と言うものを倒すべくして・・・





スカーレットが送ったとされるラブレターの内容



『拝啓、魔王様へ


会ってからまだ間もないと思います。ですが私はあなた様に一目惚れしてしまいました。あなた様以上に魅力的な方はそんなにいません。よろしければデートの約束をさせてもらってもよろしいですか?お返事待ってます。



スカーレット・ヴァルツより』

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