第二の転生者
第44話目です
ここからは新しい話となっていきますのでよろしくお願いします
(魔王様とのデートから一週間後・・・)
とくにこういった大事件とかそういったものは起きなく日々というものを過ごしていたクロノア
潰れたグランド王国から来たものとは別だが勇者パーティーがやってくることはあれど幹部たちや他の魔族たち・・・クロノアが追い返したりしているのもあってか魔王様自体は国の仕事があれど基本は暇であった。
だが大事件は起きなくてもちょっとしたイベントというものは起きるようなもので、クロノアはある日のこと・・・魔王様に呼ばれて玉座の前に赴いたのであった
魔王「・・・来たか、クロノアよ」
クロノア「はぁい、魔王様。クロノアが来ましたよぉ」
クロノアがやってきたことを確認すると魔王様は玉座から立ち上がり話を進めたのであった
基本的に魔王様から呼ばれるということは任務の発注かお説教・・・あとは別の場所でだとお茶会などがあげられるパターンがおおい。
だが今回ばかりはそのどれでもなかったのであった
魔王「突然ですまないがクロノア・・・お主に後輩が出来たのでな、紹介しようと思っている。お前にも会いたがっているとのことでな」
クロノア「・・・え?私にですか?」
どうやらクロノアに突如として後輩が出来たらしく仲良くするように頼まれたのであった
しかも彼女自身に会いたがっているとのことなのでクロノアはなんだろう?と考える
魔王「お前のことを知っているとのことだから知り合いだとは思うけど・・・まぁ入ってこい」
魔王様は手をぱんぱんっと叩いた
するとそれにこたえるようにして誰かが横にある扉から入ってきたのであった
クロノア「え、貴方は・・・」
そこにいたのは背丈は小学1年生ほどであり、髪は長くつやがあり、アルビノを彷彿とさせるような白髪・・・そして魔獣のような大きなヤギのような角
目は青色と赤色を持つオッドアイ、そして髪の一部が水色とピンクで構成されている
クロノアはこの少女に見覚えがあった
そう、スカーレット・ヴァルツ・・・元々はグランド王国の『ニシドオリ』で初コンタクトをとったもののそれっきり姿を見せなかった元奴隷の少女であった
そのスカーレットはクロノアを見ると礼儀正しくお辞儀をした
作法でも分かる、結構育ちは良い方であると
スカーレット「お久しぶりです、クロノアさん・・・『ニシドオリ』で最初に会ってから結構久しぶりですね」
クロノア「あ、あぁ・・・えっと久しぶり・・・だね?」
魔王「なんだ、これが初めてではなかったか、まぁいいか。クロノア・・・この新入りに城や王国を案内してやれ。お前の方が適任だからな」
クロノア「は、はい!!分かりました!!!」
スカーレット「・・・」
そうしてクロノアはスカーレットを連れて玉座がある部屋から出たのであった
(バルファルク城内・・・)
クロノア「『ニシドオリ』以降姿が見えないと思ったら、まさかバルファルク王国にいたとはね・・・」
スカーレット「まぁ厳密にはグランド王国がつぶれた後にバルファルク王国についたわけなんだけども・・・」
「あ、ヒョウガさんにもあの時あったんですけど、今でも会えます?」
クロノア「あ、ヒョウガは・・・今仕事中だから会えないとは思うけど」
スカーレット「そっかぁ・・・」
クロノアはスカーレットと一緒にバルファルク城内を歩き回りながら探索していた
ここがバスルームだとか、ここがプライベートルームだとか・・・重要になれそうである施設を順に説明していく
すると、スカーレットはクロノアの顔を凝視してきた
スカーレット「・・・」じーーっ
クロノア「・・・うん?何?なんか顔についてる?」
スカーレット「・・・あぁ、やっぱりそうだ。間違いない・・・『ニシドオリ』で初めて・・・とかじゃないでしょ?」
クロノア「・・・え?」
クロノアは急に変なことを言い始めるスカーレットに少し引き気味になる
だがスカーレットはそんなクロノアのことをさておいて話を進める
スカーレット「・・・やっぱりそうだ。前世ぶりかなぁ?あの時はお互い精神病んでたとは思うけど」
クロノア「・・・え?」
クロノアはスカーレットのセリフにますます意味がわからなくなる
だが次の言葉を聞いた瞬間、スカーレットの言う事を瞬時に理解したのであった
スカーレット「改めて久しぶりだね?クロノア・・・いや、闇輝 青介さん?」
クロノア「・・・!!貴方、もしかして・・・花岡 美子さん!!?」
クロノアはまさかの出会いに言葉を失うのであった。
スカーレット ・ヴァルツ その2
元々はクロノアと同じ転生者であったが道中で頭をうってしまい記憶喪失となりてグランド王国に流れつつも奴隷にされてしまう。
そしてクロノア達がグランド王国を潰した後はバルファルク王国に引き取られてそこで記憶を思い出すこととなる。




