異幕(中編) 魔王とのデート
異幕2話目です
デートにはハプニングがつきもの
(来週・・・)
クロノア「・・・///」どきどき
バルファルク王国にある無名の噴水広場・・・そこは住民たちにはあまり知られていないような場所であり人もいなければ動物すらそんなにいないような場所であった
そんなマイナー以下である場所に一人・・・クロノアがいた。
しかし彼女の衣装はいつもと違く、白のフリルが付いたワンピースを着ていたのであった
そう、クロノアがこんな衣装をするということには訳がある
そうそれは、魔王様との親子デートだからだ。
クロノアは緊張していた
何故ならば、彼女自身は前世は独身だったっていうのもあってデートとは無縁の生活を送っていたからであった
クロノア(・・・魔王様とのデート・・・・・・どんな感じになるのかな?)
(一応、外部には言ってないけど周りからはそう見えないのか少し心配・・・)
クロノアは外部の奴らに漏れてはいないことを気にしていた
一応、これらの情報は魔王様曰くトップシークレットのようであり、当然住民も部下も・・・なんなら幹部たちも知らないことである。
だがしかし情報というのは100%完璧に隠せる保証はどこにもない
クロノアから50メートルほど離れた先にある草むらにはある二人の少女が身を隠しながらクロノアの様子をうかがっていた
その二人とは旅館編で登場していたフレイユとメヘラであった。
しかし、メヘラは額に青筋を立てながら望遠鏡でクロノアをガン見する
メヘラ「クロノア・・・!!私に黙って魔王様とデートするなんて・・・・・・許さない・・・!!」(ハイライトオフ)
フレイユ「・・・ってかその情報をどこで手に入れたんだか」
メヘラ「私はいつでも魔王様を把握したいの、そしたらクロノアとデートすることを盗聴したってわけ」
フレイユ(こんな奴に盗聴されるとか・・・魔王様もクロノアもおいたわしやね・・・)
メヘラは魔王を盗聴したりしていることが多い
そしてそのたびに部下が見つけて回収するということをしているが、偶然にも魔王とデートをするという情報を聞いてしまったのですかさずこうして駆けつけてきたというわけである。
フレイユは町をぶらぶらと歩いていたらメヘラがすごい形相で走っているのを確認しただけなのでクロノアがデートするという情報自体を知らなかったのだ
ちなみにメヘラは旅館のほうで仕事をしていたが、魔王とクロノアがデートすると否や本日入る予定の仕事をすっぽかしてしまっている
フレイユ「・・・そういえば旅館の仕事は?」
メヘラ「あぁ?旅館の仕事ならバックレたわよ。魔王様とクロノアの秘密のお出かけだからね?」
フレイユ「えぇ・・・」
フレイユの問いにイライラしながら答えるメヘラの図
そして再びとして望遠鏡をクロノアの方に向けた
次の瞬間であった
クロノア「・・・ねぇ」(ハイライトオフ)
メヘラ&フレイユ「「!!?」」
メヘラの後ろ・フレイユの前として挟むように現れたのはさっきまで50メートル先にいたクロノアであった
クロノアはドスの利いた声でメヘラの耳元をささやく
メヘラ「な、何よ!?」
メヘラはすぐさまに戦闘態勢をとる
だが反応した時には時すでに遅くクロノアが自分の剣でメヘラが咄嗟に生成したロングソードを叩き落とすとすぐさまに脅すように剣先をメヘラの首元に近づけさせた
これにはメヘラも唖然とする
メヘラ「・・・っく!!」
フレイユ「待って!!流石に早いって・・・」
クロノア「しーーーっ・・・魔王様に感づかれたら、どう責任とってくれるの?」(ハイライトオフ)
メヘラ「・・・っち!!!」
メヘラは舌打ちしながら両手を上げる
どうやらこれ以上は手出しはしないようであった
クロノア「・・・とりあえず聞いてもらえるかな?」
「私・・・これから魔王様と水入らずの親子デートをするんだけど・・・無論、これは誰にも知られていない情報なの・・・・・・まぁどうやって知ったかだなんてことはこの際聞かないけど・・・もし、邪魔するようだったら天誅をぶちかますからね?分かった?」(ハイライトオフ)
メヘラ「・・・とりあえず理解はしたわよ」
フレイユ「言われなくても邪魔はしないつもりなんだけどなぁ・・・私は」
クロノア「いや、フレイユ・・・貴方は卑しい誘惑で魔王様を誘おうとしているからギルティギリギリですが?」(ハイライトオフ)
フレイユ「それ、私の存在が卑しいって言ってる?」
クロノア「自意識過剰?図に乗らないでくださいよ」(ハイライトオフ)
「とりあえず、邪魔だけはしないでくださいよ?さもなくば・・・」
フレイユ「分かっているから!!早く行ってあげてね!!!」
クロノア「・・・ふん」(ハイライトオフ)
そういうとクロノアは猛スピードで元の定位置に戻っていった
それを見てメヘラは少々不満そうであった
メヘラ「ぐぬぬ・・・図に乗ってまぁ・・・・・・!!」
フレイユ「落ち着きなさいよ?これは魔王様も容認?していることだし・・・」
メヘラ「ダカラって食い下がれるわけないでしょ!!このまま尾行してやる」(ハイライトオフ)
フレイユ「あ、待って!!?」
メヘラはそう言うとクロノアの尾行を再開するのであった
一方そのころ・・・
魔王を待っていたクロノア・・・
すると奥側の方に魔王がいるのを確認した
魔王「おう、待ったか?」
クロノア「いえいえ、そこまでは・・・❤」
魔王「そうか・・・まぁいい、早速だがデートに行くことにしよう。おすすめの店とかあるか?あるなら案内とかしてほしいが・・・」
クロノア「はい!かしこまりました・・・❤」
こうして魔王とのデートは開始されたのであった
クロノアはメヘラ達も行動しているのを確認する
クロノア(・・・そっちらから手出ししてこないのであれば楽なんですけどね)
この話でのアテナ・メヘラ
大好きな魔王とデートをするのが許せないと思っているようでクロノアを尾行している。
だがクロノアからはバレているようで邪魔するなよと釘を指している。




