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オーバー・キル

第40話目です。


次からは新章・・・と行きたいところですが少し異幕を挟みます。


(そして今現在に至る・・・)




勇者「・・・こ、これが動機だったってわけさ」



クロノア「・・・」(ハイライトオフ)





クロノアは勇者の過去を聞いたことで激しい怒りに苛まされていた



サラマンダー部長然り、旅館で働く要因となってしまったあの別のセクハラ勇者でさえも怒りを見せることがあったクロノアであったが、これに関しては先ほどの2件をも悠々と超えるものであった。



クロノアからしてみれば親以上に尊敬し、崇愛している魔王様を奴隷にしようとしていたのだから本当に憤怒以上の何物でもなかった



クロノア「・・・あの時、叩き切ってやるって言わなかった?」




勇者「・・・あれは、怒りで我を忘れただけだ。今思えばあれは・・・少々短期気味だったなぁ・・・・・・」




クロノア「・・・・・・」





クロノアは何を思ったのか勇者を解放する


刺されたところをすっと抜いて、勇者は地面に倒れこむ




勇者「がはっ!!ごほっ!!!な、なんだ?お前、意外と温情ある方じゃないか・・・今なら俺の彼女になっても・・・・・・」



クロノア「いらない、そんなゴミな権利なんて」(ハイライトオフ)




勇者「じゃ、じゃあせめて起こしてくれないか?ほら?俺・・・両腕無くなっちゃってるし・・・・・・」




そういうと勇者はじたばたとするがまったくもって起きれない


人は両腕をなくすと自分で立つのが非常に困難であり、それは誰かの介護なしでは到底できないものであった




うつ伏せならなおさらである





クロノア「・・・」




勇者「・・・うつぶせだから動け・・・ない」





勇者は腕を切られた痛みで動くこともできない



するとクロノアは何を思ったのか、今度は勇者を起こした




だがそれは髪の毛を鷲掴みにして無理やり立たせたものであったため、なおさら痛みに顔を歪ませる





勇者「ちょ・・・もうちょっと優しくぅ・・・・・・」




クロノア「あぁそうか・・・ならば先ほどの男性剣士が言ってたように・・・・・・あっつあつの炎にでも焼かれてもらおうかなぁ???」(ハイライトオフ&ガチギレ)




勇者「・・・!!ま、まって・・・」




そんな勇者の命乞いを聞くわけがなく、クロノアは頭上にぽいっと勇者を軽く投げる


勇者は抵抗できずに宙に浮かぶ




そして・・・





ドォォン!!!!!





クロノア「太陽まで・・・ふっとべぇぇぇ!!!!」




勇者「うわああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・!!!???」





勇者はクロノアに顔をアッパーカットされてしまい、そのまま天井を突き抜けてしまい空の彼方へと消えて行ってしまっていた




勇者「あ・・・あぁぁぁ・・・・・・」





勇者は気が付けば宇宙空間まで吹っ飛んで行ってしまっていた



勇者「くそくそくそぉぉ!!次こそは必ず・・・うん?」





ぐちゃぐちゃになってしまった顔を怒りに歪ませながらただひたすらに宇宙空間を飛んでいく勇者



だがその時後ろに何かあるのに気づく





そうそれは正真正銘の太陽であった





勇者は太陽まで飛ばされてしまう



勇者「やばいやばいやばい・・・!!!」




勇者は懸命にない腕でもがいた




だが太陽の重力というものは凄まじく、あっという間に太陽に着地してしまった



無論、太陽の表面温度は5000℃以上とも言われているため瞬時に足掻くことも出来ずに蒸発していく






勇者「あああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」





勇者は耐えれるわけもなく・・・そして消滅したのであった





そして地球・・・・・・




クロノア「・・・あの糞国王が探知で引っかからない・・・?いや、少なくともこれだけでかい国なんだから・・・まずそれ以前に奴隷商が崩れたときにいたはずだから・・・だったら引っかかるはずだけど。もしかしたら死んだ?まぁこっちからしてみればどっちみち好都合だしいいか」




クロノアはひとまず地下水路を出てヒョウガたちと合流するため一旦は中央広場に行くのであった



だが以外にも早くに合流できたのであった




ヒョウガ「クロノア!!無事か!!!」




クロノア「え・・・?あぁはい、なんとか」




バイヤー「・・・おそらく本物と見ていいでしょう。おつかれさまです」




クロノア「偽物ではないですってば」





クロノアはそう突っ込む



すると、周りがどんどんと明るくなっていくのを感じた




そう、朝が来たのだ。周りを見るとところどころ崩れた後や勇者ご一行たちの死体が結構散乱しているのが分かる



城もどうやら戦いの巻き添えでぼろぼろになってしまったらしく8割ほどが倒壊していたのであった


これではもう国として再開するのは不可能である




ヒョウガ「この国にいるであろうなんも関係もない住民たちはいっせいに外に脱出させた。奴隷たちもな」




   「おそらくだが・・・国王も死んだ可能性が高い・・・・・・騒ぎが大きくなる前にさっさとここを立ち去るぞ」




バイヤー「ようやく帰れますね・・・なんか長かったですが・・・・・・」



   「っていうかあの勇者はどこ行ったんですか?」




クロノア「場外ホームランしましたが?」




バイヤー「え、えぇ・・・?」





クロノアたちはひとまずとしてグランド王国を立ち去ったのであった



これにより目標である奴隷商を潰せのミッションは達成されたのであった




だがクロノアは一つだけ忘れていたことがあった



それはヒョウガも同じであったがひとまずは気にしないでおくことにしたのであった





クロノア(そういえば・・・あのスカーレットという少女はどうしたんだろうか?)




ヒョウガ(スカーレットというなの少女はどこに行ったんだ・・・?とりあえず、他の住民たちと一緒に逃げれたと思おうか)





だがクロノアたちは知らない



そのスカーレットと言われている少女は後におなじみの場所で出会う事になろうとは・・・



まだ思ってすらいなかったことであった。




その後のグランド王国


クロノア達の活躍により腐れ切った勇者御一行たちは激減してしまい王国政府も後に不正が明らかになり他国からの信用が完全に失ってしまい、奴隷商も解体されたことにより国としては完全に機能を失ってしまった。


勇者御一行たちを輩出している国は他にもいるため他国の方からは所詮はトカゲの尻尾切りでしかないという。


王国政府の貴族たちがどうなったかは今現在でも不明である。

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