vs 暴走勇者
第37話目です
勇者だって人なんだから誰だって皆正義とは思わないほうがいいよ。
※ここからはこの勇者のことは勇者(暴走)と表記しておきます。
勇者(暴走)「死ネェェェェェェェ!!!!」
勇者(暴走)はデカい腕を振り回しクロノアを掴もうとしていた
だがこの勇者(暴走)は自分が超強化ポーションを飲んだことにより新たな欠点を生み出してしまったのだが、それに気づかないでいた。
クロノア(・・・パワーは上がってるけど、スピードはてんで大したことは無い・・・・・・)
そう、まだ適応していないのか・・・あるいは筋肉が肥大過してしまっている結果なのかスピードが遅かった
これにはヒョウガも少し呆れていた
ヒョウガ「・・・ふん、どうやらパワーだけに特化してしまっているようだな。おまけに知能まで低くなってしまっている・・・まるで猛獣だな」
バイヤー「でも油断はしてしまってはいけませんよ。」
ヒョウガ「分かっているさ、私は容赦はしない主義なんでね・・・言われてないのならそうさせてもらうとする」
そういうとヒョウガはレイピアから氷のビームを放出した
それと同時にバイヤーも目からビームを出す
バイヤーのビームは勇者(暴走)の背中に当たる
勇者「グオオォォォ!!?邪魔スルナァ!!!!」
ピシッ!!!!
咆哮する勇者を尻目に顔にヒョウガが放った氷のビームにぶち当たる
するとそれをパニックになったのか、勇者(暴走)は大きい腕を大振りしたのであった。
勇者(暴走)「グォォォォ!!!!!」
バイヤー「・・・!!危ない!!!!」
ヒョウガ「!!?」
バイヤーとヒョウガは身の危険を感じ取りすぐさまに避けた
実際問題、その判断は正しかった
ブオオオオオォォォォォーーーーー!!!!
ヒョウガ「これは中々だ・・・まぁアックスには結構劣ると思うが・・・・・・」
そう、勇者(暴走)は腕を大きく一振りしただけでグラント王国の『ヒガシドオリ』を完全に吹き飛ばしてしまったのだ
ちなみに『ヒガシドオリ』は東京23区ほどの広さがある
それだけでもこの勇者(暴走)がどれほどの力を有したのかが分かる
勇者(暴走)「コレガ・・・俺ノ力・・・・・・!!!」
「腹ガ減ッタ・・・」
すると勇者(暴走)は急に大ジャンプしていった
クロノア「アイツを摂り逃したらまずい!!でも・・・『探知』スキルなら・・・・・・!!!」
「そこか・・・!!」
クロノアは『探知』スキルを使った
すると『ミナミドオリ』にいたことを認識した。
クロノアはすぐさまに『ミナミドオリ』に向かった
ヒョウガとバイヤーもすぐさまにその後を追った
(『ミナミドオリ』・・・)
クロノアは一足先に『ミナミドオリ』に到着した
だがそこでは二人の男女が勇者(暴走)に掴まれていた
しかしその二人はクロノアからしてみてはやけにどこかで見たことのあるような顔であった
男性剣士「ま、待て!?俺を食う気なら彼女だけにしろ!!!俺はもう戦いから身を引いてんだ!!!」
女僧侶「は、はぁ!?なにキモイ命乞いしてんのよ!!!あんたが喰われなさいよ!!!!」
勇者(暴走)「戦イカラ身ヲ引イタ・・・?ナラバ何故レベルガアノ時ト比ベテ高イ???」
男性剣士「ぐぬぬ・・・」
どうやらクロノアが赤ん坊だったころに出くわした男性剣士と女性僧侶が『ミナミドオリ』にいたところを勇者(暴走)によって捕まえられてしまったからであった。
男性剣士「た、頼むよ!?こ、殺さないでくれ!!?お願いだから・・・」
女性僧侶「こっちだって死にたくないわよ!!?」
勇者(暴走)「ウルサイ!!!黙ッテ俺ノ血肉二ナレ!!!!!!」
ドグシャアアアァァァ!!!!
勇者(暴走)はそう叫ぶと二人を思いっきり握りつぶした
無論、二人は即死であった。
そして動かなくなった二人を見て勇者(暴走)は手からあふれ出てくる二人の血を口に流し込む
クロノア「・・・きっしょ」
クロノアはそんな勇者(暴走)を見てドン引きになりながらも指から真空破を3連続で放出した。
だが、勇者(暴走)の筋肉は更に肥大化していき真空破をノーダメージで受けきった
クロノア「・・・!!私の真空破を受けきった・・・!?」
その時であった。
勇者(暴走)「オオオォォォォ!!!!!」
クロノア「しまっ・・・!?」
急速に強くなってしまった勇者(暴走)はマッハ3に並ぶほどのスピードでクロノアに向かってタックルをぶちかましたのであった。
クロノア「ぐぅあぁ!?」
防御が高いものの体重が軽いクロノアは反対側の『キタドオリ』までぶっ飛ばされた
ドドドドドドドドォォォーーーーーーン!!!
ヒョウガ「クロノア!!」
それを見たヒョウガはすぐさまに氷で勇者(暴走)の動きを封じめようとした
だが
勇者(暴走)「邪魔スルナァ!!!」
勇者(暴走)はすぐさまに氷の呪縛を壊してクロノアがいるであろう『キタドオリ』に向かったのであった
(『キタドオリ』・・・)
クロノア「・・・結構飛ばされちゃった」
クロノアが目を覚ますと『キタドオリ』の国境の壁まで飛ばされてしまっていた
だが流石と言うべきかクロノアは大した傷を見せることは無かった
しかし追撃というものはやってくるのであった
勇者(暴走)「オオオオオォォォ!!!」
クロノア「あぶなっ!!?」
勇者(暴走)はクロノアに向かって飛び膝蹴りをかましたが、それを見て危ないと思ったのかクロノアは避けた
ドォォーーーン!!!
勇者(暴走)の飛び膝蹴りは思ったより強かったのかそのまま地面を突き抜けた
どうやら地下にある地下水路に落ちてしまったらしい
クロノア「ふうぅ・・・危なかっ・・・・・・おっとと!?」
一息を降ろすクロノア
だがバランスを崩してしまい、クロノアはそのまま勇者(暴走)がいるであろう地下水路に落ちてしまった。
何とかして飛ぼうとしたが、それよりも前に地下水路の通路に着地してしまう。
勇者(暴走)「ゴァア・・・ギギギ・・・・・・」
クロノアは落ちた先で勇者(暴走)が滝のような吐血をしていることに気付いた
どうやら超強化ポーションを飲んだ結果体が追い付かなくなってしまい、それでもかつて仲間?であった二人を食べて無理やりレベルアップした結果、更に体は追いつかなくなりついに限界を迎えたのだ。
勇者(暴走)「まだダ・・・マダ、タタカエル・・・・・・!!!!」
クロノア「・・・楽にしてやりましょうか。これで」(ハイライトオフ)
クロノアはそう言うと自身のロングソードを再び構えて目の前の勇者(暴走)と向き合ったのだった。
勇者(暴走)はそれを見て、自身は強いんだと無理やり鼓舞したのであった。
勇者(暴走)「俺ハ強いんダァァァァ!!!!」
勇者(暴走)
理性を失いただただ力に溺れた勇者の成れの果て。
パワーが桁違いに上がったとされるが代わりにスピードはてんで遅くなった。
だが他の仲間といった人間を殺して食う事で自分のレベルを上げることができる。
しかし欠点としては、この暴走状態は時間制限付きで徐々に筋肉が萎んでいき体が適応に追いつかず負担をかけてしまうのである。
無論、この勇者はそんな欠点があるなんて知らず、万能感に酔いしれている結果なんかピンチになっているが本人はそれを認めたくないらしい。




