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無双とイレギュラーな乱入者

第36話目です。


無双ってどう魅せるか結構大事だったりするよね。




(中央広場にて・・・)




勇者ご一行たち「「「「「魔族たちが現れたぞー!!!やってしまえーーーー!!!!」」」」」




勇者ご一行チームはたいまつを持ってクロノアたちに向かって前進する


特攻するのは剣や斧と言った前衛タイプ



そしてその後ろで魔法などでバフをかけたり弓矢で遠距離攻撃を主にする奴等であった




いくら勇者パーティの民度が低いと言えど目的が一致すればそれは脅威となりえる




・・・だが




  「どけーーー!!俺が先だー!!!」




  「邪魔すんなぁーーー!!俺が先だぁーーー!!!」





脅威とは言え早い者勝ちみたいなものであったため練度はそこまで高いというわけでは無かった



これにはクロノアたちも呆れるほかなかった




ヒョウガ「・・・個々の強さはそうでもない。そしてチームワークはバラバラ・・・とはな」



バイヤー「油断はしないでくださいよ?あいつらもしかしたら隠し玉を持っている可能性があります」



ヒョウガ「それもそうか・・・クロノア、アイツらのレベルは?」



クロノア「・・・てんで、高くないです。高くても17~19辺りは」




ヒョウガ「・・・ならば、暴れてしまおうか!!」




ヒョウガの合図の元にクロノア バイヤーは前へ出る。ヒョウガは後ろにいるであろう他の勇者たちを相手取る




  「馬鹿め!!死ににきたか!!!」




クロノア「それはこっちのセリフゥ!!!」




ブオオォォォォォーーーーーー!!!



そう叫ぶとクロノアは勇者たち数十人の前で翼を大きく一振りした



すると中程度のサイズの竜巻を引き起こし、勇者たちご一行を巻き込ませた




  「「「「「わああぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」」」」」




竜巻はゆっくりと前進していき、勇者たちご一行を更に飲み込んでいく



クロノアによって飛ばされた勇者たちは遥か彼方に飛ばされてしまい、中には人の家の屋根に突っ込む輩もいた。



  「えぇーーい!!ひるむな!!かかれかかれぇぇーー!!!」




  「先にこの老いぼれからだぁ!!」




一部の勇者たちはバイヤーにも狙いを定める



だがバイヤーはどこか余裕そうに微笑んだ




バイヤー「ふん・・・私を余り見くびらない方が身のためですよ?」



  「だまれ!!老いぼれ如き、屁でもなーーい!!!」




しかし、その勇者たちは甘く見てしまったようであった



気付けばものすごい速さで仲間たちが切り刻まれてやられてしまったからであった




それを見て一部のモブ勇者は驚愕する




バイヤー「ふーーーむ、全盛期だったらもっと行けたと思うんだが・・・歳は嘘をつかないですなぁ。まぁこいつらを倒すのには充分といえますか」



  「・・・ば、ばけもn」




ヒョウガ「おっと失礼」



ピキンッ!!!




  「あっーーーーーー」




するとすれ違いざまにやるようにヒョウガは自分の能力で勇者たちを凍らせていき、レイピアで切り刻んでいった



無論、氷結のまま切り刻まれた勇者たちは即死したわけだがヒョウガからしてみればそんなのはただの塵芥にすぎぬ話であった。




バイヤー「遠距離から弓矢と魔法使いの奴らが襲い掛かってきますぞ」



クロノア「おっけーーー・・・ちょっとうっぷん晴らししちゃおっかなーーー???」(青筋ぴきぴき)



クロノアはそう言うと、どこからかロングソードみたいなのを取り出した


どうやら旅館の時に出会ったアテナ・メヘラがやったとされる無から創り出されたとされる剣を参考にして真似たようだ




ヒョウガ「ほう・・・そんなものをいつのまに・・・・・・」




クロノア「ちょっと頭上失礼!!」




そう言うと、クロノアはヒョウガの頭上に飛んで思いっきり剣を振った



するとそこらから具現化された風の刃が飛んできて勇者一行たちを襲った






ズババババババッ!!!!





  「ぐわああぁぁーーーーーー!!!?」




あるもの達は体中を真っ二つに切られて絶命する



かろうじて避けれたものもヒョウガたちが逃さないように追撃する





  「図に乗るなぁ!!魔法!!!『火炎』!!!!」




すると一人の魔法使いの男がクロノアたちに向かって火炎ボールを放った



大きさにして2メートル弱




だが、彼女らからしてみれば屁でもないことであった




クロノア「甘い!!!」





ぶおぉぉ!!!





これもクロノアが軽く羽ばたいたことでいともたやすく無力化してしまった



それを見て魔法使いの男性は愚痴を吐くようにして弱みを吐く




  「く、くそ!!!こんな化け物を生け捕りにするなんて冗談じゃない!!!あの王様は馬鹿なのか!!?」




ヒョウガ「あぁ・・・実際大バカ者だろうよ」




  「まっーーーーー」




パキッ!!!!



バリンッ!!!!!




ヒョウガはその隙を逃さずにとどめを刺す



そして気が付けば勇者たちの数がごっそりと減っていっているのを確認した




バイヤーはあることを確信する




バイヤー「・・・おそらく、他の奴らは逃げた可能性がありますね。もしくは仲間を呼んだか・・・」




クロノア「じゃあ更に増えるかもしれないって話?」




ヒョウガ「いや、それは無いかもしれん・・・あいつらを見た感じ仲間との協調性は皆無・・・・・・仲間を呼ぶことはまぁ低いとは思う」





そういうとヒョウガは後ろからやってきていた女格闘家を流れ作業かの如く裏拳で仕留める。



そして気が付けば、勇者ご一行たちはその場で逃げ出したやつらを除けば全滅していた





あたりには血の匂いや氷の寒さが充満している。




クロノア「・・・」




クロノアがまだ残ってるやつがいないか確認するため『探知』スキルを発動させる



だが反応は0であった。




バイヤーは質問する。




バイヤー「どうします?逃げた奴らを追いかけますか?」




ヒョウガ「いや、追いかける必要はない。私達の重要な目的は達成されたんだ。追いかけても何のメリットもない」




ヒョウガは深追いする必要はないと考えたのか、さっさとここから出ようとしていた



だがクロノアはそこから動かないでいた。




・・・いや、厳密には何かに警戒していたようだった。





ヒョウガ「・・・どうした?早くここから立ち去らなければ・・・・・・」




クロノア「・・・いえ、まだ構えてください。」




バイヤー「追手でしょうか?ならば離れた方が・・・」





クロノア「・・・これは」





その時であった




何者かが上空を大ジャンプしたと思えば、次の瞬間にはデカい拳をクロノアに向けて振り下ろした





クロノア「!!?」



だがクロノアはそんな不意打ちを躱した



拳は地面に向かって振り下ろされたが、その瞬間グラント王国全体がマグニチュード5の地震に襲われた。




これにはヒョウガたちは驚くのであった





ヒョウガ「大地を殴って地震を引き起こすとは・・・!!」



バイヤー「このフォルム・・・もしや勇者ご一行たちの仲間のようですな」




クロノア「・・・お前は」





クロノアはそのフォルムにどこか見覚えがあった



それはかつて自身が転生したてでまだ赤ん坊だった時に風の能力で遠くに飛ばした・・・あの勇者であった。





勇者「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーー!!!!!」





だがその勇者は今はまるで理性がどこか吹っ飛んでしまったかのようにして、クロノアたちに襲い掛かるのであった。



超強化ポーション


グランツ国王が密かに隠し持っていたポーションで主に裏商売で流通しているもの。


本来は少し水で薄めてから飲むのが主流だが原液で飲むと効果が爆増する代わりに体が適応に追いつかず急性的な心臓発作などの副作用で死ぬ可能性が高まる。


色は紫色で結構毒毒しい。

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