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グラント王国探索(バーの客視点)

第26話目です


モブ視点での物語っていいよね

(バーの客目線・・・)




時をさかのぼること数十分前・・・




バーの客「・・・う~~~ん、どこかにイイ女でもいないのかね?この俺が町にひとたび出れば女どもにきゃーきゃー言われるのになぁ~~~・・・ねぇ?マスター?」




マスター「さ、左様でございますか・・・」




  (・・・いるんだよなぁ~、こういう自分がモテモテであるということを自慢している奴・・・あんなことを話して何が楽しいのやら)




クロノアが訪れる数十分前のこと・・・あのナルシストイックなバーの客がバーのマスターに気安く話していた


だが実はこのバーの客が訪れるのはこれが初めての事だったので、マスターは何故にこんな初対面なのに気安くしゃべってくるのか少し恐怖を覚えていた




これにはバーで飲んでいた他の客も席を変えざるを得ない




だがそんなナルシストイックな客に大量のお酒をぶっかける客がいた





ばしゃん!!





それは、赤ちゃんの時のクロノアがうっかり勢い余ってふっ飛ばしてしまったあの勇者であった



今の年齢的には三十路ではあるが、どこか憔悴しきっている様子であった





そんな勇者は樽に入ったビールをナルシストイックなバーの客にかけた





勇者「・・・っち、俺はこういうなんも苦労もしてないのに、わざと困った風にあざとく見せる輩が嫌いなんだ!!俺は今、借金を背負っててどのパーティーにも入れてもらえずにふてくされてしまっているっていうのに・・・!!!」ごくごく・・・





どん!!





そういうと勇者はもう一本のジョッキに入ったビールを飲み干す



そこにナルシストイックなバーの客が話しかけてくる





バーの客「・・・どうしたんだい?まるで人生に疲れているようじゃないか・・・・・・なぁに大丈夫さ♬借金で首が回らなくなったら奴隷にでもなるがいい・・・奴隷商は『ニシドオリ』の9番街にあるんだ♬」





ナルシストイックなバーの客はまるで皮肉のように勇者にそう提案する



だがそれがまずかった





勇者「うるせぇ!!図に乗るなぁ!!!」



べしぃ!!!




バーの客「わぁお!?」




勇者はナルシストイックなバーの客をぐーぱんでぶっ飛ばす



バーの客はそのまま地面にワンバウンドして壁に激突する





そしてそれを見た勇者はぺっと唾を吐いて捨て台詞を吐きながら去っていった




勇者「・・・っち!!どいつもこいつも邪魔しやがって・・・!!!」




  「・・・でもまぁ良いことは思いついたぜ?俺は奴隷商に向かう。だが勘違いするな、お前が言った通りの事なんて起きねぇからな!!」





そう荒々しい声を履いて勇者は去っていった




バーの客はちょっとした後に立ち上がる





バーの客「・・・やれやれ、随分と恐ろしい街へとなったもんだね?ここは」




マスター「・・・あの、もうそろそろ帰った方が・・・」




マスターが帰るように提案する



だがバーの客は懲りなかった





そうこうしているうちにクロノアがやってきたからであったからだ。





それを見て、バーの客は速やかにクロノアの元へと向かった・・・





バーの客「やぁやぁ、そこのお嬢ちゃん。良ければ僕と一緒に・・・飲まないかい???」(エコーがかかった風に)



クロノア「・・・きっしょ」




バーの客「それなら知ってるぜ?詳しい場所とかではないが・・・大体、『ニシドオリ』で見たかもね?」



クロノア「・・・!!そうですか!!詳しく教えてほしいんですが・・・」




バーの客「・・・おーけーおーけーーー・・・だが条件はあるさ」



クロノア「条件?・・・それは?」




そしてバーの客はそう言うとクロノアのびーちくを指した



そして触った





ぽゆんっ❤





マスター「・・・あーあ、私しーらないっと」




マスターはこの後に起きるであろうことをなんとなく察してしまい、まるで他人事のように目を背けた




そして・・・





クロノア「・・・死ね!!!!クズが!!!!!」(ガチギレ)



バゴッ!!!



バーの客「ごっふあぁ!?」





バーの客は吹っ飛ばされていったのだ・・・




本当に太陽まで・・・






ぴゅーーーーん・・・・・・・






(宇宙空間)




バーの客「・・・やれやれ、また女に振られちまったよ。これで大体576人目・・・」




   「だけど諦めないよ!!いつか僕は必ず・・・!!ハーレム帝国を築くのだ!!!そして俺が政治家として独占する・・・何もかもを・・・・・・」





   「・・・うん?」




バーの客は後ろを見る


するとそこには徐々に近づいてくる太陽の姿があった、だがそれはどちらかと言うとバーの客が太陽に近づいてるようなものだった




無論、耐えるわけもなくそのままバーの客は燃え尽きてしまったのだ





バーの客「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」





そのまま、バーの客は太陽の中で消えていった。

酒場のマスター


酒場で店主をやっている人だが酔った客が悪がらみしてくるからうんざりしている。


今日もバーの客にやっかまられてしまい困っていたところであったがクロノアが強制退場してくれたおかげでことなきは得た。

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