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グラント王国探索(ヒョウガ視点)

第24話目です。


今回は幹部のヒョウガ視点で話を進めていきます。


(一方そのころ・・・『キタドオリ』では・・・)





ヒョウガ「・・・さてと、そっちが何とか探している間に・・・こっちも探さなきゃな。奴隷商を・・・」




ヒョウガ(女)はクロノアには負けていられないなと思ったのか張り切って情報収集することに決めていた



『キタドオリ』は『ヒガシドオリ』と比べれば多少は綺麗であるものの、その代わり路地裏を見るとそこにはホームレスではなくごろつきがたくさんいたのであった。




あちらこちらにはごろつきたちの声で溢れかえる



どうやらここ・・・『キタドオリ』では女性が出入りすること自体多くなく、ヒョウガ(女)を見て皆、狼みたいになっていたのであった





ごろつき「おい、あの女見ろよ。顔がキレイな上におっぱいでけぇぞ」




   「本当だ・・・さわりてぇぇ~~~www」




   「おいおい、触るだけで満足か?俺だったら隙ついて持ち帰って孕み袋にしているさwww」






どうやらごろつき達はヒョウガ(女)の体つきでしか見ていないらしく、下品な話をしていた。




普通の女性であればこの時点で既に生理的嫌悪感が出てくるのだが、ヒョウガは違った




ヒョウガ(・・・ここの連中らは、よほど童貞率が高いようだ。まぁかという私も非経験な方なんだがな)



   (誉め言葉として受け取っておくか・・・)





ヒョウガは意外とポジティブシンキングであった




元々は男であるということも作用はしていると思うが、変にネガティブに考えないので以外と余裕であった





すると・・・






大柄なごろつき「おいおい、姉ちゃん・・・良いからだしてるじゃねぇか?俺と一緒に遊ぼうぜぇ???」




ヒョウガ「・・・新手のナンパか」





ヒョウガの目の前にいかにも大柄なごろつきが現れたのであった



そいつはどうやらオークに似ている人間族でお相撲さんのような肥満体系にまるで海賊を思わせるようなひげ




そしてバイキングのような恰好をしており、右手には片手斧を装備していたのだ





その大柄なごろつきはヒョウガの背丈までかがむと、しつこくナンパをする





大柄なごろつき「俺はどの冒険者よりもパワーがある、そしてレベルも高い!!!どうだ?俺は優良物件だぜ?」




ヒョウガ「・・・」





ヒョウガはあることを理解していた



それは真の優良物件は自ら優良物件だとは言わないことであった





自分も魔王様とて釣り合うぐらいには優良物件だとは思ってはいるのだが、自らそうであるということは言わない主義なのである





能ある鷹は爪を隠す・・・そういったことをヒョウガ自身は分かっていたのであった





ヒョウガ「・・・悪いけど、私とて釣り合うわけがない。他所に行った方がいいさ」




そう言ってヒョウガは去ろうとしていた




だが大柄なごろつきはしつこかった





がしっ!!





大柄なごろつき「そんな悲しいことをいうなよ~~~???おれはあそこもデカいからな?どんな女でもひぃひぃ言わせることぐらい訳無いってことさwww」





大柄なごろつきはヒョウガの腕を掴んで逃がさない




どうやらこの大柄なごろつきは男性を主張するあそこがでかいということを自慢げにして語っていたようだが、それで靡くほどヒョウガも柔ではなかった。




ヒョウガ「・・・わるいけど、人前ではそういったことは言わない方がいいぞ?靡くものも靡かないからな」




大柄なごろつき「な、なにを!!?」






正論を言われて返す言葉が見当たらない大柄なごろつき



だがその瞬間、彼は大きめの片手斧をヒョウガの脚に向けて振ったのであった




どうやら直接切り落として無理やりにでもお持ち帰ろうという魂胆らしい





大柄なごろつき「このやろう!!だがクールっぽいやつをメス堕ちさせるのは大好物さ!!!無理やりにでも襲ってやるよ!!!!」





だがしかし、物事というものは上手くいかないらしい。





ヒョウガ「触るな!!下劣な野郎め!!!」




その刹那、ヒョウガは自身の能力を発動させた



ヒョウガの能力は『絶対零度』




名の通り氷を操る能力で、周囲の温度を0℃からー255℃の極寒地獄にさせることが出来る能力であり、相手を瞬時に氷漬けさせることが出来る能力である



無論、絶対零度でも生きることが出来る生物なんぞ・・・一人を除けばいないのである





大柄なごろつき「・・・!!」





ヒョウガ「・・・悪いが口封じはさせてもらうぞ」





バキッ!!




そう言うと、ヒョウガは氷漬けになってしまった大柄なごろつきにトドメを刺すように、そのままばらばらに粉砕させたのであった



それを見た他のごろつき達は恐れをなす





  「ひ、ひぃ!?逃げろぉ!!!」




  「調子に乗ってすいませんでしたぁ!!」




  「ひぇぇ~~~!!!」






ヒョウガ「・・・そんなつもりではなかったんだんだが、まぁいいか。っていうか奴隷商の場所を聞くのをうっかり忘れてしまったな。ま、別のやつにでも聞けばいいか」





ヒョウガはそう言うとそそくさとその場を後にしたのであった

大柄なごろつき


女体化しているヒョウガにナンパした命知らず。

『キタドオリ』を屯していたが見ない女こそヒョウガを見て自分の奴隷にしようと企んでいたが見事に返り討ちにされる。


絶対零度で即死された後はそのまま蒸発して跡形もなく消えた。

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