異幕 主人公の過去
第19話目です
主人公の過去が一部暴かれます。
少し胸糞なところあるので注意
・・・ある少女は夢を見ていた
それは楽しい記憶でも、なんでもなく・・・
それは悪夢であった。
??「おい、これ今日までにやっておけよ!!!」
荒々しい声が聞こえる
それは忌々しい・・・口だけ達者な無能な上司であった
そして、それに対してぺこぺこと謝罪しているのは・・・紛れもない生まれ変わる前の自分であった
青介「すいません・・・」
生まれ変わる前の自分はやっぱりいつ見ても、どこか死んだ目をしており・・・未来すらも見えていないような眼であった
クズ社長(無能)の声が更に荒々しくなる。
社長「おい!!聞いてんのか!!!全く・・・最近の若い奴は・・・・・・」
そしてクズ社長(無能)は手元にあった資料をばらばらに放り投げてそのうちの一枚を踏んずけた
社長「ふん、こんな体たらくじゃ・・・お前が作ったプレゼン資料なんぞ・・・・・・読む価値がないなぁ!!!えぇ?」
「お前は一生を無能な奴隷として一生を過ごすんだなwww」
青介「・・・」
そういうとクズ社長(無能)は唾を生まれ変わる前の自分に吐いてげらげらと笑いながら去っていった
青介「・・・なんで自分ばっかりこんな目に・・・・・・」
今でもこんな記憶を見ると心底虫唾が走ってしまい嫌になる。
(とあるオフィス室・・・)
かたかたかた・・・・・・
青介「・・・眠い」
深夜一時、青介以外がいない暗闇のオフィス・・・
彼のデスクの上には大量のモンスターエナジーの空き缶が置いてあった
おそらくこれらは全部青介の物で、意地でも寝ないようにしていたが・・・人というのは何らかのものを摂りすぎてしまうと耐性というものが出来てしまうという話がある。
その一部の代表例はカフェイン
モンスターエナジーは缶コーヒー以上のカフェインが含まれているが青介は摂りすぎてしまい、大量に飲んだとしても耐性のせいで眠くなってしまっていた
するとそこに誰かがやってくる
それはいかにも生意気そうな後輩であった
会社にいるにしてはなんだか派手な金髪、そして下唇にはピアスがあった
後輩「せんぱぁ~~いwwwまぁた残業してるんっすかぁ???」
青介「・・・」
後輩「ちょっと~~~www無視しないでくださいっすよ~~~www」
この後輩の名前は山岡 五郎(24)
後輩とは言ったが、どうやらあのクズ社長(無能)の息子・・・いわば御曹司らしく、立場という点で考えると次期に社長になる器であった
だがこいつには社長よろしく、人間性に問題があった
こいつはあのクズ社長(無能)みたいに大声で怒鳴ることは決してないはずだが、その代わり自分より後輩なOLにセクハラをしていたのだ
お尻を触ったり、下ネタ発言を言って周りをドン引きさせたりと・・・そう言った奇行は数知れず・・・・・・
さらには、自分より立場が下な後輩や男性部下は例え年下であったとしても舐め腐った態度をとり更にはパワハラをかます・・・いわば※DQNのような存在であった。
※非常識的な行動をする人を指すネットスラング
後輩「・・・いけ好かない奴。こうだ!!!」
ガンッ!!!
青介「う・・・!!」
こんな風に
後輩「ぎゃははははははwwwwwwちょーーーウケるーーー!!!あ、やっべスマホ充電中だった。この瞬間を撮りたかったんだけどなぁ。まぁいいかwおい、クズ。後処理はちゃんとやれよwww」
青介「・・・はい」
後輩「それじゃ、引き続き残業・・・頑張れよ~~~wwwwww」
そういうとDQN後輩は足早に去っていった
後輩に乗っている椅子ごと蹴られた青介であったが労基どころかクズ社長(無能)に話すことはしなかった。
いや、出来なかった。
何故ならば先ほどにも言ってたように社長の息子であるという事実は変わらないのだが、社長の方はというと厳しく育てるわけでもなく今現在に至るまでずっと甘やかされて育っていっていた。
会社のお金を使っては息子の為に欲しいものは何でも買う
もし息子が不祥事を起こせばお金の力・・・すなわち賄賂を使って、もみ消して隠蔽する。
そう言う風に育てられていたために優しさなんて存在せずにDQNとなった。
青介は抵抗しようにも無駄な足掻きとなってしまうこの現状を見て、激しい怒りを覚えたのであった。
青介「くそう・・・何で俺がこんな目に・・・・・・!!!」
青介は憤りを覚えながらも床に落ちてしまった資料を拾い上げたのであった。
クズ社長(無能)
ある大手商事の社長、しかし大声で怒鳴ったりパワハラしたりで部下からは嫌われていた。
息子はいたが甘やかしてばっかだったのでDQNに育った。