ハイビーストの戦士
第149話目です。
最近、GARTEN_OF_BANBANと言うゲームにめちゃくちゃハマってる。
夜明け前のバルファルク王国外・・・・・・
一匹のビーストがボロボロになりながらも何度も後ろを確認したのちにあるものをポケットから取り出した。
それは『連絡石』・・・必要最低限と化した携帯電話みたいな感じでビーストはそれをもつとある人物に電話をかけたのであった。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・もしもし?」
『あぁ、お前か・・・でどうだ?何やら焦っているように見えるが・・・下見だけだっただろう?何をそんなに・・・』
「はぁ・・・はぁ・・・・・・こ、今回のお相手であるクロノアという堕天使・・・相当やばい奴ですぜ?あれだけ気配を消したというのに、一瞬で見つかり吹っ飛ばされてしまった。赤ちゃんだからって油断しない方が・・・いいですよ」
『・・・ふん、そうか・・・だがまだ私が出る幕もないな。』
「え、じゃあどうすれば・・・」
『鍛えろ。ただそれだけだ。しっかりやれよ?じゃあな』
そう電話越しの相手は一方的に『連絡石』での通話をきった。
そんななかビーストはどこか内心不服そうな顔をして座り込んだ・・・
どうやら扱いというものに納得していないようで不満をたらたらいっていた。
「・・・あいつ、適当にそれっぽいことを言いやがって・・・・・・いつかは絶対バチが下るだろう。少なくとも・・・だがしかし、今はあいつの言う通りに従うしかねぇ・・・くそっ、いつかは絶対見返してやる!!
あの女勇者め・・・!!!」
・・・
特に何も大きなイベントは起きずに一年は過ぎようとしていた・・・
クロノアは成長していき、今では1歳・・・そしてあと一か月あたりでクロノアは誕生日を迎えようとしていた。
魔王城内部ではクロノアの誕生日を祝うべく内密に計画が立てられていた。
それはクロノアの誕生日プレゼントをどうするかという話であった。
部下たち「なぁクロノア様の誕生日プレゼント・・・何で喜ぶかな?」
「さぁな、でも女の子なんだから可愛いものをプレゼントするべきだと思ってるよ」
「おいおい、最近は多様性っていうのがトレンドになっているのだろう?無暗に可愛い物を取り入れるべきではないと思うぜ?」
そんな会話が繰り広げられている中陰でこっそりそれを聞いてるものがいた
それが祝われる張本人・・・クロノアである。
クロノア「・・・私の誕生日か・・・・・・そういえば前世では誕生日という概念そのものを忘れていたよ・・・子供の時ぐr・・・・・・・今は子供か・・・・・・」
クロノアはそう独り言をつぶやくとその場を後にした
朝の魔王城はまだ出勤時間でもないため非常に静かであったりする・・・
まだ小さいクロノアは自分の手を見る。
クロノア「・・・さっきのハイエナみたいなモンスターは誰だったんだろうか?なんか外にいたから無意識的にふっ飛ばしちゃったけど・・・まぁいいか」
クロノアはそこまで記憶に残るようなことは無かった
まぁ実際目の前に現れていなくなるまでにかかった時間は10秒もかかっていなかったからそんなに記憶には残っていないのだ
クロノアは廊下を歩く・・・
クロノア(それはともかく、私には強力なパワーがあることが判明したな・・・能力的には風だろうけど・・・・・・完璧に使いこなすには相応の時間が必要そうだ・・・どこかで練習するような場所は無いかな?能力を使いこなさないと魔王様たちを危険な目に遭いたくはないし・・・・・・)
そう考え込んでいながら歩いていると窓の外に誰かがいるのが見えた。
「・・・よぉ、魔王様の娘さんよぉ・・・・・・」
クロノア「・・・そこに誰かいるの?」
声が聞こえたのでクロノアは声をかけた
そいつは白い灰ビーストのような見た目であり、どこかで見たような風貌をしていた・・・
クロノア「・・・貴方はどこかで見たような顔をしているような?」
「・・・き、気のせいだ。そんなことよりだ・・・お前、能力を使いこなせるようになりたいのだろう?」
クロノア「何故それを・・・」
「俺には相手の思考を読み取る力がある・・・だからあんたの今考えていることなんてまるっとお見通しなんだよ。俺に隠し事は通用しない」
クロノア「はっ・・・!!」
咄嗟にクロノアは頭を庇うように両手で支えた。
クロノア「・・・思考を読み取るなんて随分と卑猥なことをするもんだね」
「誰が卑猥だ・・・それはそうと、俺はまだ名前を名乗ってすらいなかったな。言っといてやるよ、
俺の名は、ハイロー・・・元はこの街の戦士だった。ハイビーストだ」
ハイローと呼ばれるそのオオカミ男はクロノアにそう助言をするとあることを提案するのであった。
ハイロー
元々はバルファルク王国の戦士であったが、ある理由で国を追い出された。
今となっては誰かに雇われてバルファルク王国に帰っており、秘密の計画をたてているようだが・・・?