クロノアと空白の10年間
第147話目です。
ここいらで新章をはさみます。
(本編が開始直後・・・バルファルク王国にて・・・・・・)
魔王はある一人の赤ちゃんを抱っこしながら街を散歩していたのであった。
それを見た国民たちは一瞬あれ?と思い困惑したのだが次第に慣れてきてしまったのかほっこりしたような顔になっていたのであった・・・
その抱っこしているのが誰なのかと言う話だが・・・まだ幼少期のころのクロノアである・・・・・・
なお、クロノアは転生したばかりのころの記憶を持っていたために言葉は喋れたのだ。
これには魔王軍のモンスターたちは天才と評したのである・・・
魔王「・・・しかし、驚いたな。まだ1歳のはずなのに言葉を覚えるとはなぁ・・・・・・まだ少し呂律が回っていなさそうだが?」
クロノア(幼少期)「・・・ま、まだまだなものでしゅ」
(く・・・!!まだそんなハキハキはしゃべれねぇか・・・)
クロノアは内心どこか悔しそうにする
・・・がそれを察したのか魔王はそんなクロノアを宥めたのであった・・・
魔王「・・・まぁそんなに急かすことではないぞ、お前は俺が認める天才なのだ。だから胸張ってもいい事なのだ。」
クロノア(幼少期)(い、イケメン・・・!!)とぅんく・・・
クロノアはときめいてしまう
自分は元をたどれば男であるはずなのだがそう言ったことも忘れてしまうほどに・・・
一応前世の記憶はあるはずなのだが・・・
魔王「・・・さて、時間もいいことだしそろそろ帰るとするか」
クロノア(幼少期)「も、もうちょっといたい・・・」
魔王「ふ・・・帰ってもいるだろう。それにまた明日出ればいいだけの話なのだから早期に病むことは無い。」
「・・・赤ちゃんでも気を病むことはあるものなのだなぁ・・・・・・ま、いいか。城に帰るぞ・・・粉ミルクは・・・・・・メイドにでも作らせておけばいいか」
そういうと、魔王は幼少期のころのクロノアを連れて魔王城に帰っていったのであった・・・
クロノアはそんな魔王様に安心したのか眠ってしまう・・・
クロノア(・・・私、ここで幸せになるよ・・・もうブラック企業に怯える必要はないんだから・・・・・・)
夕暮れの中で魔王城にはたくさんのモンスターたちが出迎えていたのであった。
ーーーーーーークロノアと空白の10年間編 開幕ーーーーーーーーーー
時系列的に第二話の『魔王城に生まれました』から『成長 そして任務』の間ぐらいの空白の10年間です。