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もしもの話 What if? もしもクロノアがあのグラント王国で前世の記憶を持たないまま生まれ育ったら? その3(END)

もしもの話 第3話です。


一応もしもの話はこれで終わりです。キャラ紹介と今後クロノアはどうなったかについては次に載せておきます。



それから凡そ一年以上の時は過ぎた・・・



地下室に閉じ込められてしまい性的に弄ばれたクロノアは半年のうちにお腹が妊婦さんのように膨らんでしまいそれは次第に大きくなっていた。





そしてそこから更に時は過ぎさっていき・・・彼女は赤ちゃんを出産した。






その子はクロノア同様、黒髪で母親にな事もあってか顔もそっくりであった・・・




クロノアはその赤ちゃんに『クロノス』と名付け、育てることを決意した。






クロノス「・・・zzZ」





クロノア「よしよし・・・いいこでちゅね~・・・」





クロノアは勇者によって地下室から身動きが取れなかったためクロノスと一緒に地下室から出れなくなっていた。



ご飯の方も度々勇者から与えられる残飯のみ・・・





この量では到底満足なんて出来るはずもなく、気づけばすぐに飢えていた・・・





それは赤ちゃんのクロノスも同じであり、特に母乳を飲まないと満足に成長することができない・・・クロノアの方もなんとか母乳を出そうとするも栄養が足らずにすぐ涸渇する・・・





クロノアからしてみれば悪夢のような状況でした・・・






ーーーーーがちゃ!!






クロノア「・・・!!」





勇者「・・・はぁ、全く今日も報酬はしょぼいぜ・・・・・・」





  「おい、奴隷!!!俺は疲れてるんだ・・・何をすればいいのかわかるだろう?ほらさっさと服を脱げ」






クロノア「・・・はい」





クロノアはそういうと死んだ目をしながらためらいもなく、服を脱いでいった。



どうやら勇者が外から帰ってくるたびに乱暴に性的暴行されたらしく、クロノスもその時に出来たものであると考えられる。





だが勇者には愛情と言うものは微塵も頭に考えなかった。





何故なら、勇者はもとからクロノアの事を性奴隷としか見ていなかったからだ・・・





なので、勇者はクロノスどころかクロノアの事も特に愛情をもって一緒にいようとは微塵も思っていなかった。






勇者「お前ぐらいだ・・・金も人望も・・・何もかもが不足しているこの俺に逃げ道を作ってくれるのは・・・・・・お前だけだ!!辛い現実から目を背けさせてくれるのは・・・!!!!だから大人しく・・・だかれろ!!!!!」





クロノア「・・・はい❤」(ハイライトオフ)





そんなクロノアであったが最初はこんな勇者をいやいや受け入れていた




だがしかし、時が経つにつれて次第に本当に受け入れてしまい、勇者にとっての唯一の現実逃避となってしまった。





この異世界にはお酒やたばこは勿論あるが、今となってはそんな金すらない勇者からしてみれば彼女こそが唯一の逃げ道であった。





俗にいう共依存のような関係でクロノアは勇者がいないと生きていけれない体となってしまった。





勿論、こんな辺鄙な地下室にお風呂もシャワーもあるわけがない・・・なので彼女の体は常に何かしらの白い液体が付着しておりイカ臭いにおいがあたりには充満していた。






勇者「・・・ふぅ、今日も発散したぜ・・・・・・おい、お前・・・明日もよろしく頼むぞ。」





クロノア「・・・はい❤ご主人様の仰せの通りに・・・❤」





クロノアは心が壊れてしまい完全に彼に依存してしまっていた。



彼女のほっぺたには彼にぶたれたような生傷がそのまま残されている・・・首には手で絞められたような跡もある。




おそらく勇者が付けたものだろう。そういうプレイをしたがために彼女は一生涯消えない傷を残してしまったのであった・・・






だが彼女は心のどこかで満足してしまった。






理由は一つ、それしか快楽を知らないため







クロノアとその娘であるクロノスはそうした薄暗い地下の生活をして過ごし、気づけば更に半年は過ぎてしまっていた・・・





そんなある夜中の時である・・・





クロノア「・・・とんとん」




クロノアはまたもやお腹が膨らんでしまっていた、どうやら第二子を妊娠したらしい・・・



クロノス「・・・ママ」




クロノア「大丈夫だよ、ママは大丈夫だからね」





そういうが彼女の顔には痣が出来てしまっているし、首を絞めたような跡は更にくっきりしていた・・・



それでも無理に笑顔を作ろうとするクロノスは小さいながらも心を痛めることしかできなかった。





そんな中、異変は起きていた・・・







いつまでたっても勇者が帰ってこないからだ・・・




あんな性格だ、クロノアに飽きて捨てた可能性が高かった・・・





だがそうとも言ってられなかった。







ーーーーーーードォン!!!






クロノア「・・・!!何の音!?」




外からは轟音が響き渡り、時たまに冬でもないのに冷気をわずかに感じ取った。



これにはクロノアも異変と思うしかなかった・・・






クロノア「・・・分かってるとは思うけど、外には出ないでね。ここにいれば少なくとも安全だと思うから・・・」





クロノス「・・・うん」





クロノアはそう自分の娘であるクロノスに言い聞かせるとそのままじっとした



だがしばらくすると轟音は収まったのであった・・・





クロノス「・・・収まった?」





クロノア「・・・」







そこから更に数十分後・・・誰かが上にある地上の家を空けたような気配を感じた。




そして地下への扉が無理やり蹴破られるとクロノアは体を一瞬震わせた・・・






クロノア「・・・な、誰!?」





クロノアは気配で勇者じゃないと気が付いた




その人物は・・・魔王軍幹部の一人事、ヒョウガであった。





ヒョウガ「・・・なんだ?ここにも奴隷がいたのか?しかも、なんだこの匂いは!?いやに強烈が過ぎる・・・ここに長い事いたくない」




    「お前も奴隷商から来たのか?その割にはあの奴隷商のマークが彫られてないが・・・」






クロノア「・・・奴隷商?何のこと?」





ヒョウガ「あぁ、成程・・・外からやってきたエラー品ってわけか・・・・・・良し、お前を連れて行く。拒否権は無い・・・無論、その子供もだ」





クロノア「ど、どこに連れて行くつもり!?ご、ご主人様は・・・」





ヒョウガ「ご主人様?どんな奴かは知らないが多分死んだだろうな・・・で、どこに連れて行くかって話だがバルファルク王国に連れて行く。」





    「お前に拒否権なんて無い・・・ご主人様なんて知らないが、そいつのことはもう忘れろ」





クロノアはそういうとクロノスも一緒にヒョウガによってバルファルク王国に連れて行かれるのであった。

数分前・・・



勇者「ひ、ひぃ!!?く、くるn」



ザシュ!!




勇者「」




ヒョウガ「弱いな・・・魔王様の命で奴隷商を潰すのが目的だったのに・・・」



バイヤー「報酬目当てできた勇者達も相手になりませんでしたね」



ヒョウガ「そうだな・・・うん?あの家、なんか怪しい気がする・・・ちょっと行ってみるか」



バイヤー「あのぼろっちい家ですか?まぁ確かに何か・・・おや、探知は反応しますね。生き残りでしょうか」



ヒョウガ「俺がいく、お前は外で待機だ」



バイヤー「了解です」




(こうしてヒョウガは囚われのクロノア達と出会う・・・)

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