What if? もしもクロノアがあのグラント王国で前世の記憶を持たないまま生まれ育ったら? その1
143話目及び、もしもの世界線 その1です。
この話ではもしもクロノアが前世の記憶を持たないまま、あのグラント王国に生まれ落ちる羽目となります。
※この話ではクロノアと言う名前ですが、本編とは別の世界線を歩んでいます。そこのところはご了承ください。
(転生前・・・)
女神「・・・ふむ、では貴方にはグラント王国という場所で生まれてもらいましょう。それでは」
青介「あ、ちょ・・・」
青介はこうして女神によって異世界転生させられてしまい、あのくそったれで有名な国事、グラント王国に流れ着いてしまった。
あの女神がどういった思惑で青介を転生させたのかは定かではないが、バルファルク王国にはしなかったのは彼女の誤算と言えようものであった・・・
そして青介は体が徐々に書き換えられていき最終的には本編で見知ったクロノアとなる・・・
だがしかし、女神はここで誤算を起こしてしまったのであった・・・
(グラント王国付近の森・・・)
クロノア「・・・うん、ここは?森・・・なのか?」
「?・・・何故だろう、記憶が何も思い起こせないような・・・」
そう前世の記憶をきれいさっぱり抜け落とさせてしまったことであった
これにより、クロノア事青介は自分が元男であるということを忘れてしまっていたのだ・・・
だがしかしこれはほんの序章に過ぎない・・・
クロノア「・・・私、何で黒い翼が生えているの?何で私は・・・・・・赤ちゃんじゃなくて少女なの?」
そう、バルファルク王国で孵化したときは自分はまだ赤ちゃんの状態であったが、どういうわけかこの世界線の場合だとグラマラスボディのママの体となっていた。
これは女神がただ単に設定を忘れただけに過ぎない話であったがクロノアは記憶もない+何故か自分がグラマラスボディの少女であるという違和感から内心パニックになっていた。
これだとただ単に生まれ落ちたというよりかは記憶喪失のまま、ここに捨てられたみたいになっていた。
クロノア「・・・とりあえず・・・・・・素っ裸は嫌だから服を着よう・・・」
クロノアはとりあえず自分が素っ裸であるということを思い出し、簡易的な服を作ろうとした・・・
だが
クロノア「・・・うん?」
クロノアは近くに本編でも見るような服が仕立て上げられていて何故か洗濯物みたいに綺麗にたたまれているのを見た
更に置手紙もある・・・
それを手に取り読んでみると・・・その手紙の執筆者は自分をこの異世界に召喚させた、あの女神であった。
女神『ごめんなさいね?流石にちょっと手違いがあったからお詫びにその服をプレゼントするよ❤』
クロノア「・・・?女神って誰の事だか知らないけど、いいか」
クロノアは少し疑問に思いながら服を着替えた
そして本編でも見るような黒いギリシャ服に着替える・・・
クロノア「・・・とりあえず、これでいいかな?では早速、降りてみようかな?」
クロノアはそう言うと、ひたすら降りることにしたのであった。
なお、クロノアは飛ぶということが分からなかったため徒歩である・・・
なので当然疲れる。
クロノア「はぁ・・・はぁ・・・・・・なんか疲れた。」
クロノアは足腰がパンパンに疲れながらもなんとかグラント王国の門前にたどり着いた。
そこには当然のように本編でも見た、あのセクハラ門番がいた・・・
だがしかし、クロノアはそんなことはつい知らずにある馬車の中に入っていった・・・
それは大量の危ないポーションなどが入ってるいわば違法ものがたくさん入っているものを運搬するための馬車であった。
クロノア「・・・う~ん?なんかよくわからないものがあるけど・・・とりあえず、のどが渇いたから・・・一本だけ飲んでしまおうっと・・・」
クロノアはそう言うと一本だけ液体の入ってる瓶を飲み干した
だがクロノアは知らない・・・それが強烈な睡眠薬であるということを・・・・・・
そんなことをつい知らずにクロノアは飲み干した。
当然強烈な睡眠作用と言うものが彼女に襲い掛かってくる・・・
クロノア「・・・ふああぁ、なんか眠く・・・・・・」
そういうとクロノアは馬車の中で寝てしまうのであった・・・
しかも箱の中でである。
そしてそこから数分後・・・ある二人組の男が馬車を動かすため荷物をチェックしていた・・・
「・・・よし、あらかた荷物はまとめられているな?」
「あぁ、しかしこんな大きい荷物を自宅に運ぶだなんて・・・よっぽどチャレンジャーなんだなぁ?バレる危険性が高いというのに・・・」
「でも、グラント王国ではその心配がないんだろう?・・・この国って犯罪者に対して甘いんだから他国からは煙のごとく嫌われてるし・・・」
「でもこの国王はそんなの気にしないんだろう?脳内お花畑かよ・・・ってそんなこと言ってる間に俺たちの順番が来たぞ」
男の一人がパスポート代わりの免許証を提示した
それをセクハラ警備員が隅々チェックする・・・
セクハラ警備員「よし、通っていいぞ」
「あんがとさん」
そう言って二人の男はクロノアがその馬車に乗っていることに気付かぬまま、運ばれていく。
クロノアはというと動き出したことに気付かない・・・
そして・・・グラント王国のニシドオリ・・・・・・あるボロいプレハブ小屋が軒並み連なっているところに出る・・・
「あいかわらずキタネェな・・・こんなところ住めるかってんだ」(汗)
そして一つのプレハブ小屋の前で止まると男二人はクロノアが乗っていることに気付かぬままその大きな荷物をせっせとおろしたのであった・・・
インターホンは無いので、玄関横に置くような感じで置き配するとそそくさとその場を去っていった。
「・・・仕事終わりどうする?」
「軽く一杯飲みたいっすね~」
数十分後、そのぼろいプレハブ小屋から誰か出てきたのであった。
勇者「・・・お、届いたか」
そのプレハブ小屋に出てきたのは、本編ではクロノアによって殺された・・・あの勇者であった。
このIFでは本編とは別の時間軸と言う設定でお送りいたします。