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転生病みサラリーマンはTSして魔王に一目惚れして無双する  作者: チーズケーキうさぎ
ブラック・エクスプレス・シティからの脱出編
138/150

さぁ帰路へ

第138話目です。


これにおいてブラック・エクスプレス・シティからの脱出編はひとまずの幕切れとなります。


クロノア「・・・な、何故に魔王様がここに・・・いや、この感じは・・・もしかして影人形?」





魔王(影人形)「正解だ・・・流石私の娘と言ったところだ・・・実際問題ここにいるのは影人形・・・・・・実はもう一人の影人形がいるわけなのだがちょっとした野暮用で別行動をとっている・・・まぁもう一人は特段気にすることではない」






クロノア「・・・はぁ」






クロノアは目の前に現れた魔王様の影人形を見て一瞬動揺したが瞬時に見抜いたため一瞬で冷静さを取り戻した。




その場にいたハクビとソレイユは魔王様のことは初めて見るのでピンとは来てなかったようだ。





ハクビ「・・・お主が魔王様というのか?初めて見るのぅ」





魔王(影人形)「まぁ国のトップがそうやすやすと他国にいくわけないからな?・・・で、それで・・・お前がハクビにソレイユだな?主にハクビの方は協力者だと聞いてはいる」





       「感謝しよう、協力してくれてありがとう」





ハクビ「・・・ふふ、当然のことをしたまでよ」






なんかなれなれしいハクビを見て、クロノアは少し苛つくのであった。






クロノア(魔王様になれなれしくしやがって・・・)(ハイライトオフ)





魔王(影人形)「クロノア、顔に出てるぞ」





クロノア「そ、それは失敬・・・」





クロノアは魔王に指摘されたことで一気にしゅんっと大人しくなる・・・



そして魔王はソレイユの方を見る・・・





魔王(影人形)「・・・それでお前は?見たところ、フレイユと似ているようだが・・・」





ソレイユ「あ、えっと・・・」






ソレイユが緊張して上手く話せないでいると、隣にいたクロノアが代わりに説明したのであった。





クロノア「こ、こいつは地下にいたとされるフレイユの妹さんらしいのです!私が地下に落ちた際に出会いまして・・・」





魔王(影人形)「ほう・・・」





魔王は緊張しているソレイユを見ると、すぐさまに冷静になるように言い聞かせる・・・



魔王様の声は低めで子供の声とは思えない程、低かった。音符で言うところバスだろう。






魔王(影人形)「・・・まぁ、メヘラとフレイユの件については不運なことだとは思っているぞ。メヘラは生き残っているとも聞くが・・・」





ハクビ「・・・こやつなら今は病室にて休ませている・・・あやつも大変な思いをしてきたんじゃ・・・・・・」




そういうと、魔王様はこんな提案をしてきたのだ。




それはハクビにしてもソレイユにしてもいい話であった・・・





魔王(影人形)「・・・お前らに少し提案をする。これからバルファルク王国にすまないか?家も温かいベッドも用意してやる。特にハクビと言ったな?魔王軍には前のような人材は欲しいのだ。手を貸してくれぬか?」





ハクビ ソレイユ「「・・・」」





クロノア(これ、どうなるのだろうか・・・?)






そんな景色を見てクロノアは二人がどんな回答をするのか見守るのであった・・・





・・・





一方そのころ・・・魔王軍のクビ宣告を受けられたヒョウガは荷物をまとめてバルファルク王国の国境付近にいた。



だがその足はどこか躊躇しているようにも見えた・・・





ヒョウガ「・・・」






するとそこに同じく魔王軍幹部であるアリス カグヤ アックスの姿があった。




だがその目は歓迎するような眼ではなかった・・・少なくともアックスは死んだ魚のような眼をしていたのだ・・・





アリス「いやぁ、まさかグラント王国を潰すのに一役買っていたヒョウガ君が昇格どころか降格・・・それ以上にクビ宣告を受けるなんてね。まぁ勝手な行動をした、ヒョウガ君の自業自得だろうけども」





アックス「おいおい、余り言うもんじゃないぞ」





カグヤ「いや、いい・・・言わせておけアックス。これぐらい言っておかなければまた戻ってくるかもしれぬし・・・」






すると、ヒョウガの額に段々と青筋が立てられていく・・・




どうやらヒョウガからしてみればそっとしてほしい展開であることは確かだった・・・だが彼女たちは黙らなかった。






アリス「それにしても空白の席は今後誰になるんだろうね?開幕見当もつかないや」




すると、カグヤは興味深いことを言い出した。



実際、幹部の席に座るのはそれ相応以上の実力を持ち人望が厚くなぇれば意味と言うものが無い・・・





ヒョウガは実力は持っていたものの、頭が悪い方ではあるため実際問題、そこまで慕われているわけでは無かった。




ヒョウガはそんな事実に気付くものの知らんぷりして去っていこうとした・・・






あいつらも特段見送るだけで変に止めようとはしない




何故なら、『辞めたい奴はいつでも辞めていい』というのがルールだからであるからだ。これは立場関係なく基本的には皆、このルールには従うだろう・・・






その時カグヤの口から興味深いことを発しているのが聞こえた。





カグヤ「・・・それなら、もう既に決まっておるらしい。





クロノアじゃ、堕天使クロノア・・・奴はそうおう以上の実力を持つだろう」






ヒョウガ「・・・は?」(ハイライトオフ)







ヒョウガは驚きながらも直ぐに癇癪を起すというわけでもなく、その場を去っていったのであった。






(バルファルク王国に帰る道中・・・クロノアは魔王様(影人形)が作ったとされる馬車に乗っていた)





クロノア「いやぁ、まさか即決するなんてね。おふたりさん」





ハクビ「まぁの、あそこに長いこといるのも疲れたころ合いじゃろうからな・・・メヘラも帰ったら手続きが通るか試してみようかの」





ソレイユ「・・・私は気になります。フレイユお姉ちゃんが育ったバルファルク王国がどんなのかを・・・」






フレイユとメヘラの赤ちゃん「「・・・zzZ」」





魔王様(影人形)「・・・ふむ、クロノア。お前はかなり疲れただろう。おまえはたっぷりと寝るといい・・・帰るころには、翌日になってるだろうからな」





クロノア「・・・はい、おやすみなさい・・・・・・」






こうしてクロノアはブラック・エクスプレス・シティら出ることが出来、無時に帰路につくことが出来た安心からなのか眠ったのであった。




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