出産
第135話目です。
その反動はでかいものであった。
クロノア「・・・フレイユ・・・メヘラ、その子供二人は・・・」
ハクビ「・・・メヘラは単純に間に合わなかった。フレイユは・・・自分から産みたいと懇願したのだ」
「その結果がこれだ」
クロノア「・・・」
メヘラ「はー・・・」
フレイユ「・・・」
メヘラとフレイユの子供「「おぎゃあぁーーー!!!」」
シルバリーを倒したクロノアはフレイユとメヘラの元にやってきた
ちなみにクロノアが生成した『影人形』はクロノアの元に帰ったのであった。
代わりにやってきたのはハクビと言うわけであった。
ハクビ「メヘラは何とか生きるだろうな・・・だがフレイユはもう・・・」
クロノア「・・・」
クロノアはそれを聞いて確信した
まちがいなく、フレイユは出産の反動で死ぬことになるだろうと・・・
クロノア「・・・私は自己回復以外の回復をすることができない。貴方は・・・出来るの?」
ハクビ「いや、治せる範囲っていうのがあるんじゃ、妾は少なくとも外傷や病気の方専門・・・だがしかし妊娠と言ったものは対象範囲外だ。だからどうにもすることはできないのじゃ・・・すまぬな、責めるようにそそのかすようなことを言ってしまって」
フレイユ「・・・別に気に病む必要は・・・・・・ない」
メヘラ「別に・・・遠慮なく行っていいと思うけどね・・・・・・」
メヘラはどこか不服そうであった
やはりメンヘラはどこか自分勝手である・・・
だけど、フレイユは違った・・・
そこにクロノアが近づいてきてこう問うた。
クロノア「・・・なんで、自分からうみたいだなんてことを・・・・・・」
フレイユ「私が説明する・・・」
ハクビ「おい!!余りしゃべるな・・・」
フレイユ「い、良いんです・・・これぐらい・・・・・・は」
フレイユは段々と視界がブラックアウトしていくのが分かる
どうやら徐々に限界が近づいていているらしいが、フレイユは力を振り絞る・・・
フレイユ「・・・私の過去は・・・・・・醜い母親に・・・めちゃくちゃにされていた・・・・・・妹も・・・弟も・・・・・・いなくなって、きづ・・・けば・・・・・・私一人に・・・なっていたの。だから・・・私は・・・・・・・無責任な母親のように・・・なりたくなかったの・・・・・・」
クロノア「・・・だからこのようなことを」
フレイユはクロノアに理由を話したのであった。
そして、ハクビに・・・自分の赤ちゃんを授けた・・・・・・
フレイユ「・・・貴方、どうせこの後・・・行く宛・・・・・・ないでしょう・・・ね。だからクロノアたちと一緒に・・・バルファルク王国に行ってほしい・・・・・・魔王様なら・・・状況を・・・・・・理解してくれる。」
ハクビ「・・・あぁ、分かった。」
ハクビは小さくうなずく
そして赤ちゃんを抱きかかえた。
ハクビ「安心しろ、お前らが産んだ赤ちゃんは・・・妾が育てる。責任もってな・・・クロノア、お前育児経験は?」
クロノア「そこになければない・・・」
フレイユ「・・・まぁ・・・・・・でしょうね・・・」
フレイユは地面に寝転がる
どうやらお迎えの時間が迫っていた・・・
クロノアはそれを見て悲しそうな表情をする。
クロノア「・・・フレイユ、貴方がいなければ・・・きっとあの『超成長』の餌食になってゲームセットしていたと思う。本当にありがとう・・・フレイユ・ザ・ケプラー・・・ゆっくりと休んでほしい」
フレイユ「・・・私も・・・・・・久しぶりに役に立てて・・・・・・嬉しかったよ・・・・・・
ありがとう」
・・・
クロノア「・・・フレイユ?」
ハクビ「・・・ご臨終じゃ。死因は出産の反動が主じゃろう・・・脈も止まっておる・・・・・・お前たちはよく頑張った方じゃ」
メヘラ「フレイユ・・・あんたは生意気だったけど・・・悪くはなかったわよ・・・・・・」
フレイユ・ザ・ケプラー 死去
『オーダー・ファミリア』によって孕まされた彼女は母親の二の舞を踏むこと嫌がったのか産むことを決意し、子供を一人産んだ。
だがその反動によりフレイユは死んでしまった・・・
性別は女でありどこかフレイユ似の女の子であった。
・・・なお、同じく出産したメヘラは反動で死ぬことは無く、そちらも元気に娘を産んだ。母親であるメヘラ似である・・・
だがメヘラは精神的に大分参っており、ハクビの判断で精神病棟に入れるべきだと決断した。
この決断にはクロノアも同意して、とりあえずここに長居することは駄目だと判断してフレイユの死体を抱えて飛ぼうとした。
その時であった・・・
?「待って!!!!」
クロノア「・・・お前は」
クロノアは誰かに呼び止められ後ろを振り向いた
するとそこにはフレイユとは違い完全にロリ体系で髪の毛もフレイユと同じ金髪であったがぼさぼさと下紙が特徴的な幼女が地下にまだいた。
状況を鑑みるにそいつは『オーダー・ファミリア』で飼われていた奴隷なのだろうと瞬時に理解した。
クロノア「・・・それで、貴方は誰?」
「・・・私は、ソレイユ・ザ・ケプラー・・・・・・貴方が抱えている、フレイユ・ザ・ケプラーの妹です・・・!!!」
クロノアはそれを聞いて目を丸くした
そうそれは死亡してしまったフレイユ・・・その妹さんが現れたからだ・・・
そしてその二人の間には・・・朝日が差し込んでいたのであった。
フレイユのちょっとした補足 その2
彼女の大好物はウナギ料理とすっぽん鍋・・・そしてにくじゃがですが、これには理由があって彼女は『もし本当の愛というものを知ってその人と結ばれたのならその料理を作って体力をつけて子供を産みたい』と言う思いがありました。にくじゃがは愛する人に食べさせたい料理と言うことで大好きとなりました。ちなみににくじゃがは妹さんも食べており、その弟妹たちも『お姉ちゃんがつくる料理は上手いね』と称賛していました。ですが、母親はそれが気に入らなかったのか最後までその肉じゃがを口に入れることはありませんでした。