一瞬の隙を見逃さない
第132話目です。
こういったタイマンは見どころあるよね。
シルバリー「・・・!!!」
シルバリーの周りにはメヘラが生成したと思われるナイフが無数に生成されていく
そして、そのナイフレインはシルバリーに向かって飛んでいく。
シルバリー「こんなもの!!!」
『鏡ノ反撃』
シルバリーの周りには鏡のような半透明なドームが生成された
それを使い反射していく・・・
だがしかし・・・
クロノア「図に乗るな!!」
シルバリー「!!?」
ーーーーーバリィン!!!
シルバリー「しまっ・・・」
ザシュ!!!ザシュ!!!!ザシュ!!!!!ザシュ!!!!!!!
シルバリー「ぐああぁぁぁぁ!!!?」
クロノアが咄嗟に剣をシルバリーに向けて投げ飛ばした
すると剣が刺さりそこに亀裂が入っていくと、なんと『鏡ノ反撃』は粉々に砕け散ってしまった。
メヘラが生成したナイフレインは何とか反射することは出来たが、それは全体のおおよそ9割だけ・・・
残りの一割は避けきることが出来ずに5発ほど命中、ふくらはぎ 太腿 左わき腹 左肩 そして右目に刺さったのであった。
そしてクロノアはその隙を見逃さなかった。
クロノア「そこだ!!!」
『圧縮嵐』
クロノアは左足に『圧縮嵐』を溜め込むとそのまま、シルバリーの腹に直接ぶち込んだ。
シルバリー「ぐああぁぁ!!!?」
ーーーーードォォォン!!!!
シルバリーは抵抗できずにそのまま強く蹴飛ばされてしまい地面をえぐれるほどに吹っ飛ばされてしまった。
道中にはまだ無傷の建物があったが、シルバリーは吹っ飛ばされ建物を徐々に貫通していった・・・
・・・
シルバリー「・・・あぐ・・・ち、畜生・・・!!!せめてタイマンに持っていければ・・・」
(少なくとも奴に人質作戦は通用しないだろう・・・あの目だ!!完全に人殺しをしている・・・最悪、人質を取ったらもろともやられる・・・!!!)
地面に倒れこむシルバリー・・・
この状況を何とか打開できる術がないか考えている・・・
だがクロノアたちはその隙を見せない・・・
『暴風ノ矢』
シルバリー「!!?」
暴風の勢いのままに一本のデカい矢が放たれた
そして驚くべきことに、彼女は・・・
これで全力では無かった。
確かに今のクロノアは本気で怒っており、全力を出す雰囲気はそこにはあっただろう
だがしかし、彼女は強すぎたのだ
ただでさえ、本気で殴った相手は何光年も離れた星にまで吹っ飛ばされるのだから、彼女は自動的に力をセーブしてしまうのだ。
だがしかし、それでもなお・・・シルバリーを痛めつけるには・・・・・・充分であった。
シルバリー「・・・っち!!!」
ーーーードォォォン!!!!
なんとかシルバリーは間一髪のところで躱し、走る。
だがクロノアの猛攻を続く・・・
『斬撃嵐』
シルバリー「・・・シツコイ女だ!!!」
たくさんの斬撃を具現化したようなものがシルバリーにむかって一斉に襲い掛かる。
何とか避けるが・・・
クロノア「終ワリダ」(ハイライトオフ)
シルバリー「ひっ・・・!?」
いつのまにシルバリーの背後にクロノアが来ていた
そして、クロノアはいつの間にか回収していた長剣をシルバリーに向かって振りかぶる・・・
本来ならばこれで胴体ごと真っ二つにする算段だっただろうがシルバリーは咄嗟に逃げたため、一刀両断にすることは出来なかった。
ーーーーザシュッ!!!!!
シルバリー「ぐぅう!!?」
シルバリーは背中を思いっきり斬られ苦痛に顔をゆがめる
そこに・・・
ーーーーーーズドンッ!!!!
シルバリー「うがあああぁぁ!!!」
クロノアの『斬撃嵐』の一部がシルバリーの左腕を肩ごと切断したのだ。
これにより、シルバリーは更に劣勢に立たされたのだ・・・
だがしかし、運というものは皆平等か・・・シルバリーにもチャンスが訪れたのだ・・・・・・
シルバリー「・・・!!これだ!!!」
・・・一方そのころ、メヘラは陣痛で苦しむフレイユを何とか寝かせた
だがしかし、周りには病院どころか簡易的に出産を手伝えるものが何ひとつもなかった。
フレイユ「うぅーー・・・あぐぅあ・・・!!!!」
メヘラ「くっそ・・・あのじじい・・・・・・!!!こうなることを見越して・・・!!!」
メヘラはそう悪態をつきながらもどうせすればいいのか頭の中で整理がつかず、パニックになっていた。
だがそれが油断を誘うのに完全に充分であった・・・
シルバリー「・・・お前にもその苦しみを味わってやろうかぁ???」
フレイユ「う、後ろ!!!!」
メヘラ「!!!」
メヘラは咄嗟に反応したが、遅かった
『超成長』
メヘラ「う・・・!!」
メヘラもシルバリーの『超成長』を受けてしまい、腹がフレイユ同様デカくなってしまった。
これを見てシルバリーは勝ちを更に確信する・・・
クロノア「お、お前・・・!!」
シルバリー「・・・私はまとめてお前らを始末する。一匹一匹殺してたら怒りでパワーアップするのは見え見えだからなぁ・・・?だからこうして足手まといの仲間を増やしたのだ。」
「元々は勇者でただのバフ要因だったが意外と悪くないな?この力は・・・さぁ、後はお前だけだ・・・・・・クロノア!!!!」
クロノア「・・・」
またしても味方一人が完全に妊娠段階に入ってしまい戦力にはならなくなった
そう、クロノアはタイマンでシルバリーに挑まなくてはならなくなっていた・・・
「・・・まさかあ奴等二人が『超成長』を食らうとはのぅ・・・」
「大きな音が下かと思えばか・・・こやつがクロノアか・・・・・・・」
「さて・・・妾も出動するとするかのぅ・・・」