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転生病みサラリーマンはTSして魔王に一目惚れして無双する  作者: チーズケーキうさぎ
ブラック・エクスプレス・シティからの脱出編
128/151

異幕 メヘラの過去 その2

第128話目です。


メヘラに悲しい過去・・・なんてオチがあるはずもなく・・・

魔王城の軍に採用されるには現代と同じように筆記や実技・面接などがある




筆記は現代で言うところの高校3年レベル・・・英語という分野ではなく外国の言語などを習わされるので、実は高3英語よりハードルが高かったりするわけである。(何の話だよと言うツッコミは無し)






そして肝心の実技だが・・・これはトーナメント方式になっておりそれぞれがある程度のルールに従う以上、戦い勝敗を付けるといたシンプルなものであった。




その他にも腕力や魔術などと言ったものも個別でやるが、基本それらはトーナメント方式の延長戦・・・いわばおまけ程度でしかない。






そしてそのトーナメントでは実技をも含めてランキングに乗ること自体がスタートラインであり、それらに乗ったとしても総合100位中50人しか合格を貰う事が出来ない。




だがしかし、命を奪われると言ったことは無く、もしサイコパスじみた挑戦者が現れたとしても魔王の采配によって自動的に弾かれるので犠牲者は極端に少ないとも言える・・・



面接の方は簡単な質疑応答、特に回答に困るような質問をするはずもないのである程度はボーナスタイムだったりする。(一般企業の面接ぐらい)




話は変わるがアテナ・メヘラはそんな魔王軍に入るべく応募した。





・・・





『貴方がアテナ・メヘラさんですね?まず質問ですが・・・この魔王軍を知ったきっかけは何でしょうか?』




メヘラ『・・・友達の紹介?で』




『うんうん・・・ではなぜ、入ろうと思ったのでしょうか?』




メヘラ『・・・無職だったので、いい加減ここいらで入ろうと思いまして・・・』




『それじぁどこでもいいってわけだったんですか?』




メヘラ『めんどくさっ・・・(ぼそっ)そんなことないですよ』






【いまこいつ、めんどくさって言ったな・・・】






『・・・それでは、ここに来る前にいままで頑張ってきたことを教えてください』






メヘラ『頑張ってきたこと・・・まぁ特に・・・・・・でも強いて言えば・・・』





『強いて言えば?』





メヘラ『お金には困窮していたのでパパ活はしていました』





【思ったよりやばい奴だったーーー!!】







『そ、それでは最後に・・・なにか意気込みとかあればどうぞ』






メヘラ『・・・魔王様ってさ、童貞だったりするかな?そしたら私で発散させて卒業させても・・・』







はい、ありがとうございます。これにて面接は以上とさせていただきます!!』






・・・





メヘラ「・・・はぁ、これは不合格かなぁ」






実技・筆記・面接の3項目をすべて終えたメヘラはどこか期待していないような思惑のまま。帰路についていた。




そう、メヘラは意外にも何社か応募したことがあったのだが元の性格があれだったのでなんども落ちてたりしていた。



ちなみに結果発表は翌日に出るとのこと。






メヘラ「・・・とりあえず、寝よっか・・・どうせ受からなかったらまた同じ生活をするだけだし」






メヘラはそんな期待していないことを胸のうちにトドメておくと家に帰って寝たのであった・・・




だが当の本人は知らなかった






裏ではまさかの結果が出ているということを・・・





・・・





『あの、アテナ・メヘラっていう堕天使・・・魔王様が目を付けていたやつ・・・・・・どうだ?』




『筆記は駄目だったな、どの科目でも平均は行ってない』




『面接も解答がひどかったな。なんというか、素直というか・・・』






『でもあいつ・・・実技の・・・主にトーナメントはやばかったぞ。なんせ、あいつ・・・余力を持ったまま決勝に勝ち進んでいって、そこでも所有の勝利だった。やばかったのは審判が止めに行かなければ対戦相手は死んでいたという事だ』




『そんで二位の対戦相手の方も一応は合格ラインに立っていたみたいだが、メヘラを見て自ら棄権したらしい。もったいないがまぁ仕方ないとも言えるだろう。』






『奴は堕天使というより、悪魔そのものだ。こんな奴が今までパパ活とかして稼いでたのかよ。驚きでしかないわ』





『・・・・・・合格してもしなくても先が思いやられるな。下手したら俺たちの身が危ない。まぁ流石に殺しはしないとは思いたいが、俺たちの脅威になりえるぞ』





・・・





そして翌朝・・・





メヘラ「・・・はぁ、まぁ期待はしてないけどもポストはみようか」






メヘラは特に期待しないままポストの中身を見ることにした。




彼女は過去の経験から鑑みるにどうせお祈りコメントが来るのだろうと思っていた・・・




だが現実はそうとはいかなかったのだ・・・






『アテナ・メヘラさんへ・・・この度は魔王軍採用試験に参加していただきありがとうございました。早速合否についての解答を出します。貴方は魔王軍採用試験において合格を果たしました。翌日、荷物の方をまとめて時間に変更が無ければ13時頃には魔王城最上の【魔王様の玉座】に来てもらえますようにお願いします。以上魔王より』






メヘラ「・・・ま?」






メヘラは大変困惑した




そう、何故なら彼女からしてみれば合格するなんて事は全然考えていなかったからだ。



魔王軍採用試験 参加人数 209人(メヘラを含む)





メヘラの点数




実技【トーナメントも含む】



第一位




筆記



第208位




面接



第205位





総合 3位




合否確認




合格




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