堕天の一撃と神の天罰
第126話目です。
皆さんは毎日投稿の方がいいですか?それともまばらの方がいいですか?
クロノアはここまでして冷たい気持ちになったのは初めてであった・・・
これまでにもセクハラされたり、魔王様の取り合いなどで感情を揺さぶられ激高することが多かったクロノア・・・
だがしかしどれもこれも全部、クロノアは本気で怒ることは無かった。
理由は単純でただ一つ・・・本気で激高するとすぐに終わるからであった・・・・・・
クロノアは過去・・・前世では本気で怒ったとしても周りからの圧力やそもそもの立場上、怒ったとしてもほぼ無意味になることが多く、その内起こるということ自体にも消極的になりいつしか内気的な性格になっていった。
だが今は違う
自分より上の存在がいようともそれぞれの個性がはっきりしやすいこの世界でクロノアは最強になったのだ(魔王様は除く)
だから今・・・
クロノアは
ーーーーービュン!!!
フレイユ「な・・・」
メヘラ「はやっ・・・」
シルバリー「!!!?」
ーーーーードッ!!!!!
クロノア「・・・っち!!!!」
本気で怒ったのだ。
シルバリー(まさか、ここまでの速さとは・・・!!!後一秒・・・いや、刹那でも見切るのが遅ければ私は間違いなく左半身をえぐられ死亡していた!!!間一髪致命傷は免れたが・・・左腕はごっそりやられた!!!)
(これは・・・宝の持ち腐れと言う奴だな)にやりっ
シルバリーはクロノアの放った突風で左腕をごっそり削られた
だがしかし、その顔はどこか笑顔であった・・・
シルバリー「・・・クロノアァ・・・やはり貴様は『オーダー・ファミリア』の性奴隷になるべきだ!!!そして強いガキどもを産みまくるんだ!!!!お前らの大切なものなんて知ったことではないが・・・もしそれが人であるならば、そいつなんかさっさと捨ててしまえ!!!!!」
クロノア「!!!」ビキッ!!!
フレイユ「こいつ・・・!!」
メヘラ「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ・・・・・・!!!!」
シルバリーはクロノア フレイユ メヘラ三人の地雷を余裕で踏み抜くように煽ると先ほどのフレイユみたく自己再生をした、まるで超速で再生される植物のワンシーンのように・・・
だがしかし、再生している間に気付けば両足は切断されていた。
シルバリー「これほど以上とは・・・やはり素晴らしいぞ!!!あのバカ息子が目を付けただけはある!!!!」
シルバリーはまたもや自己再生をすると目の前までやって剣を振りかぶる寸前のクロノアを目撃した
しかし、シルバリーはそれを何とか見切りしゃがんで回避する・・・
クロノア「・・・っち!!!ちょこまかと・・・!!!!」
シルバリー「こんなんで俺をあっさり殺せると思ったら大間違いだ!!!」
メヘラ「死ね!!!」
その隙にメヘラが背後に奇襲をかける・・・フレイユもそれは同様にであった・・・・・・
フレイユ「・・・息を合わせて!!!メヘラ!!!!」
メヘラ「分かってる!!!!指図するな!!!!!」
前にはクロノア、後ろにはフレイユとメヘラが襲い掛かってくるこの状況・・・
だがシルバリーは機転を利かしたのだ・・・
シルバリー「・・・あまり私を見くびるなよ?阿婆擦れ共が・・・」
その時であった
シルバリーは空に・・・『オーダー・ファミリア』の上空に謎の魔方陣を出現させた。
その魔方陣は白と黄色を主張とした五芒星をモチーフとしたものであった・・・
そして、それに気づかぬクロノアたちはあと数センチの所で剣先がシルバリーの喉元を貫通すると思っていた。
だが結局のところはそれがシルバリーの体を貫通すると言ったことは無かった・・・
何故ならばクロノアたちは気づかない上空にある魔方陣の魔法が発動するのに時間が一秒以下もかからなかったからだ。
『エターナル・サンダー(神の制裁)』
その刹那、『オーダー・ファミリア』・・・いや、ブラック・エクスプレス・シティ全体の4分の一を強烈な雷が襲った
そしてその衝撃により、その地面が完全に崩れ去ってしまったのだ。
もちろん・・・『オーダー・ファミリア』も、その周りの建物も・・・皆、崩れ去ってしまったのであった・・・・・・
だが誤算というものがあった・・・
そう、それは発動させたと思われる張本人もその『エターナル・サンダー(神の制裁)』に巻き込まれてしまい地下に落ちてしまったという事であった。
『エターナル・サンダー(神の制裁)』
一年に一度しか使えないとされるコスパ最悪クラスの技。だがその分の威力は絶大とされている。
上空にデカい魔方陣を出現させてから対象となる全領域に大量の災害クラスの雷を落とすことができる・・・
だが使用者も巻き込まれてしまうデメリットもあるので使用する際は結構離れた地域でやらなければならない・・・