蔑視による怒り
第125話目です。
今回の話はちょっとした差別発言が目立ちますのでご注意を。
クロノア「フレイユが刺された・・・!!」
一瞬の隙であった、フレイユは肩をレイピアで貫通されてしまい重傷を負ってしまった
フレイユは苦痛に顔をゆがめながら後ろにのけぞる・・・
フレイユ「つぅーーーー・・・」
フレイユは大量出血が始まっている右肩を見ると即座に自身の炎で覆わせた。
シルバリー「・・・自己修復か・・・・・・」
シルバリーは即座に理解した
どうやらフレイユという堕天使は致命傷を負ってしまったとしても即座にこうして回復させることができるらしい。
この自己修復機能はクロノアやメヘラにも備わっているのだがフレイユの場合だと炎に全身を纏わせて回復するという特殊な効果らしい。
そしてこれによって回復中に隙をつかれてやられるという事故を減らせるのだ。
シルバリー「・・・っち、熱くて邪魔ができぬ」
そう、炎は高温でシルバリーは迂闊に近付くものならレイピアどころか自身の体が溶けるほどの熱さでやられてしまうことを考慮して近づくことはなかった・・・
そして
フレイユ「・・・さぁ、第二ラウンドと行きましょうか?」
フレイユは完全に回復したらしく果敢に突撃したのだ。
だがしかし・・・
フレイユ「う・・・!!」
またもや魔力切れで動けなくなる
そこをシルバリーは見過ごさなかった。
シルバリー「隙ありだ!!!」
シルバリーは隙ありと判断しフレイユの顔をぶん殴った。
ーーーボグゥ!!!
フレイユ「ぐぅ!!?」
フレイユはなんとか攻撃を受けた部分を炎に変換させて火傷させることを計った
シルバリーは一瞬火傷で顔を歪ませるがそれでもフレイユを殴り飛ばして数メートル先の壁にまで吹っ飛ばせた。
シルバリー「・・・っち、小癪な真似を・・・!!!」
シルバリーの左手は火傷で裂傷が見られたが特に致命傷を負っているというわけでもなかったのだ。
ぶっ飛ばされてしまたもののすぐに立ち上がった・・・
鼻からは血が出ていたがフレイユはそれを雑に拭いて何事も無かったかのようにふるまった・・・
フレイユ「・・・貴方全然本気じゃないんじゃないの?」
シルバリー「まぁな、それに私は先ほどにも言っていたように実戦からは遠く離れていたからな・・・私は特にこれと言って最初から本気を出す筋ではないのだ」
クロノア「・・・舐めプってとこか。とことん気に喰わない・・・・・・」
クロノアはそんなシルバリーの話を聞いてくだらないというように吐き捨てた
だがしかし、そんな3人をみてシルバリーはどこか呆れているような態度をとった。
シルバリー「・・・呆れたものだな」
メヘラ「何がおかしい?」
シルバリー「・・・率直に言おう、お前たちはここに何の用で来たのだ?」
クロノア「・・・私は無理やり連れて困れたから用とかは関係ないけど・・・・・・」
メヘラ「上からの命令よ、成功すれば魔王様と一緒に入れる立場に入れるよう話してくれるわ」
フレイユ「同じく」
シルバリーはそんな3人の話を聞いてまたもや呆れた
そして、こういった。
シルバリー「部下たちから聞いた話だが、お前らそろいもそろって我が息子と部下の一人に孕まされたんだろう?無理やりされたとはいえ、子供が出来たのだからそれを喜ばしく思えばいいのに」
クロノア フレイユ メヘラ「「「・・・は???」」」(ハイライトオフ)
シルバリーは女性の気持ちなんぞ、とうに理解していなかった。
なんせ、シルバリーにはこれまでに催眠で多くの女性を無理やり引き抜いては孕ませて産ませて、子孫と言うものをどんどんと増やしていっていた。
それはまるで自分が高潔な種族だから何してもいいだろうという身勝手な主張を述べていた。
そしてそう言った考えは息子にも共有されていた・・・
シルバリー「・・・少なくとも、このブラック・エクスプレス・シティの中で最も高潔で偉大な『オーダー・ファミリア』子種を授かったのだ。これからは純粋にそのガキどもを産んでしまえばいいのだろう。なぜ、お前らはそれを拒むのだ?答えはただ一つだ・・・」
「お前らが狂っているからだ。他所の醜男や我が息子にむりやり抱かれたとしてもそのガキだけを愛すればいいのだ。なぁに、何も深く考える必要はないのだ」
「「「・・・・・・・・」」」
シルバリーはカリスマ性が高かった
だがしかし、自らが高潔だと自称してそれを誇らしく思うっていた。
だからこそこうして女性を蔑視したことを言ったのだ・・・
その言葉にクロノアたちは憤慨した
フレイユ「・・・少なくとも私はあんたたちの肉道具ではないわ!!」
メヘラ「ふーーーん?そんなこと言うんだぁ?自覚してないんだぁ?自分が愚か人であるという自覚を・・・」
クロノア「・・・お前はもう、黙って・・・とりあえず分かったことは、お前にチームを引っ張る力が無いってことだけ・・・
くそじじい・・・お前は存在してはいけない腐ったヘドロ野郎だ」(ハイライトオフ)
シルバリー その2
シルバリーは過去のころからどこか他人を軽く見る節があり、主に女性に対しては結構な蔑視をしたりする。
そのせいなのか、勇者パーティにいたころはその件でもみ合いになり何度も離脱するということがしょっちゅうありました。
そして今、『オーダー・ファミリア』を設置した頃には男性陣を騎士やボディガードと言った職に就かせましたが、女性陣に対してはメイドや奴隷といった名目で働かせていました。