異幕 フレイユの過去 その2
第121話目です。
フレイユに限った話ではないですがキャラの過去話を想像するのは面白いです。
(そこから時は更に経ち・・・彼女が16になった時の事であった。)
しばらくの間グラント王国で過ごしていたフレイユはその年齢にはそぐわないほどにはグラマラスで大人顔負けのスタイルを手に入れていた。
服装も今とほぼ同じ感じの黒いノースリーブに黒いドレスと言った感じであった。
フレイユ「・・・」
だがしかし彼女は決して暮らしが裕福であったのかいうとそうでもなかった
あのギャンブル狂いな母親からは逃げれたため下手な浪費は無かったのが不幸中の幸いとも言えるが、問題なのはそこではない。
当時のフレイユは先ほどにも話した通り16・・・バイトしたとしてもそこまでは稼げないだろう・・・・・・
じゃあどうやって稼げたのか?
答えは単純であった。
おっさん「おい、これは前金だ。それで・・・しっかりちゃんと奉仕してくれるんだろうなぁ?」
フレイユ「はい・・・」
おっさん「まぁ安心しろ、避妊具はしっかりしてやるからよぉw」
フレイユ「わ、分かりました・・・い、一生懸命奉仕させてもらいます」
そう、現代で言うところのパパ活だ
このフレイユと言う少女はこうしてパパ活をしていては報酬として、その分のお金とその利用者のお家に泊まることが出来た。
だがそれでも決して裕福な生活どころか普通の生活すらもままならない・・・
グラマラスボディになっていたのはたくさん体を触られたというなんとも褒めたものでもない理由からであった。
そしてこうするということは当然その日は運が無い時もある・・・(要するに相手無し)
そう言った時は藁にもすがる思いで野宿したりする。
だがしかし、こういったお金稼ぎをすると必ずしもトラブルと言うものも起きる(まぁパパ活自体はあまり褒められたものでもないが)
ヤクザ1「おい、折角来たんだから俺たちと遊んでくれよ?なぁ悪くないだろう?」
ヤクザ2「俺、童貞なんだ・・・だからガキぐらい孕ませても問題ないだろうな?」
フレイユ「せ、せめて避妊具ぐらいは・・・」
ヤクザ3「あぁ!?するわけねぇだろ?バーカ!!!!」
こうして避妊具無しでさせられることもままあった。
それが一回だけならまだ良かったのだが・・・
「童貞卒業させてくれよ・・・」
「おねぇちゃん、僕ムラムラしてるんだよ?だったら分かるよね?」
「百合風俗に興味ない?今なら手取り足取り・・・」
「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」「アイシテイル」
・・・そう言った言葉を浴びせられ続けられ老若男女問わずして体を汚され続けたのだ
なお、今の奴を除くとこれまでになんと彼女は赤ちゃんを身ごもったことが無い・・・
どれもこれも偶然なのか否か定かではないが危険日じゃない日にしているようなものなので彼女はその時まで孕むということは無かった。
現代の世界よりも避妊する道具はないというのに・・・
・・・そんなある時のことであった。
「・・・フレイユ、生きてたのね」
フレイユ「・・・母さん」
そう、偶然にも母親と遭遇したことであった
なお、グラント王国で偶然ばったりと出会う・・・
「ひどいよね、行政って・・・私の事を扱いきれないからってあの村から私を追い出したのよ」
「まぁこっちとしては好都合だけども・・・」
フレイユ「・・・今更私に会いに来て何のつもりなの?」
フレイユは至極当然なことを言った
だがしかし母親は根っから何も変わっていなかった・・・
「・・・何って?あんたにお金を無心しに来たのよ全然お金が足りなくてさぁ?」
「客との子供も出来たけど、いらないから堕とすなり人身販売にかけてやったよ」
フレイユ「・・・はぁ?」
フレイユは以前よりもかなり悪化している母親を見てもはや怒りどころか呆れてさえいた・・・
だが母親の方は図太かった・・・
「別にいいでしょ?お腹痛めてわざわざ産んでやったんだから命をどうこうする権利は私にあるはずよ」
「・・・・ま、そんなことよりお金頂戴よ?私はこう見えて忙しいのよ」
フレイユ「・・・」
命の価値観を完全にどぶに捨てているとしか思えない母親の発言にフレイユは嫌悪感すら覚えた。
「・・・何してるの?早く頂戴よ?お金をくれないんだったら・・・・・・
貴方なんて産むんじゃなかったわ」
フレイユ「・・・!!」(ハイライトオフ)
フレイユはその言葉に完全に憤りを覚えたのだ、そしてフレイユは理解する・・・
自分のやっていたことが母親と同等なものであるということを・・・
周りからはどういうわけか炎が舞い上がる・・・
「な、何よそれ・・・」
フレイユ「・・・うるさい、キエロ!!!!!!」
ーーーーーボウッ!!!
気付けば周りは火の海になってしまっており、母親が完全に隅になっていることに気付いたのだ。
だがフレイユは偶然にも罪悪感を感じることは無かった・・・
すると後ろで声が聞こえた・・・
「・・・急に炎が舞ったと思いきやまさか堕天使の仕業だったとはねぇ」
フレイユ「・・・誰?」
そしてそいつは笑顔のままフレイユに対してこう説明したのだ
魔王「我は魔王・・・バルファルク王国の王でここに来たのはちょっとした小旅行だったからだ」
フレイユ「・・・ここに観光スポットはないはずですが」
魔王「・・・いやここに来る価値はあった」
「少なくとも・・・お前と出会ってからはな」
フレイユ(なんだこいつ・・・)