僅かなる善性
第106話です。
これで終わると思ったでしょう?残念、まだ中ボスぐらいです。
終わったら早すぎますし
ブラック・エクスプレス・シティにある一通のラジオ放送が流れてくる
だがそれはいつものラジオ放送でもなく・・・緊急の放送であった。
『緊急事態発生!!!緊急事態発生!!!緊急事態発生!!!至急市民の方々・・・特に繁華街にいる方々はそこから離れてください!!!!』
『繰り返します・・・至急市民の方々・・・特に繁華街にいる方々はそこから離れてください!!!!』
繁華街はフレイユが発生させた溶岩の波で沈んでしまっており周りにはそれに巻き込まれて黒焦げと化した住民の死体が転がっては沈んでしまっていた。
そんな大規模災害が起きてしまっている繁華街の上空でこれまた大規模な衝撃波が起きてしまった
その衝撃波はブラック・エクスプレス・シティどころか地球全土を震わすほど強力で特に東京都の半分ほどの面積を誇る繁華街は一瞬にして吹き飛んでしまいクレーターが出来てしまいました。
勿論、国境に貼ってあるバリアどころか国境の壁すらも崩れてしまっていた。
そして・・・溶岩の海が徐々に引きを見始めたころ・・・・・・三人の堕天使が落ちてきたのであった。
一人はクロノア・・・だがそちらはまだかろうじて反動こそあるものの何とか持ちこたえた・・・・・・
だが二人の堕天使こと、フレイユとメヘラは屋根に不時着してしまい。ダウンしてしまう・・・
クロノア(・・・何とか反動は少なく済んで良かった。だが次また撃ってしまうことがあれば・・・私の喉は完全に潰されてしまう・・・・・・!!幸いにもあいつらはまだ意識はある・・・羽はまだ動く・・・・・・)
(あいつらに・・・とどめを刺すんだ・・・・・・!!)
クロノアはとどめを刺そうとダウンしている二人の元に行った
そして距離が最も近づいたところでクロノアは剣を構えた・・・
だがその時、クロノアは剣を振り下ろすことは出来なかった・・・剣の矛先は彼女の喉元・・・・・・幼子でもできそうなことをできずにいた自分に困惑していた・・・
クロノア「・・・?・・・???」(困惑)
「なんで・・・?私は剣を降ろすことができないの?」
「なんで・・・何で・・・・・・・・」
まるで本当の自分が剣を振り下ろす手を止めるようであった。
俗にいう・・・わずかながらの善性とでもいうのだろうか?彼女は結局のところ剣を振り下ろすことは出来なかった・・・・・・
クロノア(落ち着け・・・落ち着くんだ、私・・・私は少なくともあの頃優しかった闇輝青介なんかではない!!!冷酷な堕天使・・・クロノアなんだ!!!!・・・だから・・・だから・・・・・・!!!)
そして善性を物色したかに思えたクロノアはまずは最初にフレイユめがけてとどめを刺そうそした・・・
その時であった・・・・・・
フレイユ「・・・・・・うぅ・・・ん」
「クロノア・・・ちゃ・・・・・・ん?」
クロノア「!!!?」
その時、振り下ろそうとした剣はまたもや止まったのであった。
そう、この衝撃によりフレイユは完全に催眠から解放されたのだ・・・
クロノアは思わず手から剣を手放してしまった。
メヘラの方を見るとどうやらそっちの方も洗脳は解けてしまっているようで目は完全に正気に戻っているようであった・・・
メヘラ「・・・あれ?なんで私達・・・こんなところで・・・・・・げほっ!!!ごほっ!!!!!!」
クロノア「・・・良かっt」
ーーーーーボゴッ!!!
クロノアは一瞬にしてほっとするが、何を言ってるんだと思って自分で自分をパンチした。
華からは血が流れてくる・・・
クロノア(・・・なんで私、二人が生きていることに一瞬安堵してるんだ?私・・・責任もって彼女たちを倒すって言ってるじゃないか!!)
(今度こそ・・・・・・今度こそ・・・!!)(ハイライトオフ)
クロノアは今度こそ意を決して彼女たちにトドメを刺そうとした・・・
だがその時であった・・・!!
「やれやれ・・・まさか二人の催眠を解除した挙句、うちの領地である繁華街をこのように溶岩塗れにするとはなぁ???」
「・・・もういい、お前ら二人・・・フレイユとメヘラは今日を持ってクビとする。。二度と俺の前に姿を見せるんじゃない。だが代わりにお前は引き抜かせてもらうぞ・・・?」
「・・・クロノア」
クロノア「・・・!!?」
その時クロノアは後ろから首をチョップされてしまいダウンしてしまった。
そして・・・ダウンしたクロノアをお姫様抱っこすると、そいつはまるで役立たずと言わんばかりに二人を蹴り上げた。
パワーがダウンしていた二人はそのまま溶岩に落ちる・・・
雇い主「・・・さて、念願のクロノアを手にいれたのはいいが・・・・・・これは復興を先にやらなければ国民たちからの信頼はガクッと落ちてしまうなぁ・・・とりあえずは復興が先だ。」
雇い主はそう言うとクロノアをお姫様抱っこした状態で無事である自分の所有するビルこと『オーダー・ファミリア』に向かったのであった。
雇い主の息子「・・・え?復興が先?」
部下「え、えぇ・・・ボスが言うにはそれを先にしなければ我々の立場が危うくなります・・・」
雇い主の息子「そ、そんなぁ・・・」
部下「でも朗報はありまして・・・その『商品』をゲットしたと・・・」
雇い主の息子「やったぁ❤待っててねぇ~クロノアちゃん❤」