今と過去、反比例する。
第104話です。
主人公がかつての仲間と決別するシーンてこう来るものがありますね。
(旅館で一時的に働いていたころ・・・)
フレイユ「・・・ねぇクロノアちゃん、貴方は目標とかあるの?」
クロノア「・・・目標?」
旅館で一時的に働いていたころ・・・フレイユはクロノアに対してこんな質問を投げたのだ
クロノアは少し考える・・・
そしてこう回答したのであった。
クロノア「・・・魔王様と結婚することかな?」
フレイユ「・・・貴方、意外と強欲なのね」
クロノア「そう言う自覚はなかったのだけど?」
フレイユ「じゃあ貴方は無自覚な強欲者ってことね」
クロノア「無自覚な強欲者・・・」
クロノアはかつての前世の自分が消極的な人物でどれ程にまでつまらなかった自分であったかを思い出す。
周りが結構威圧的ですぐに大声で癇癪を起すものだから自分はそれに委縮してしまいあまり意見を出すことも出来ずにいた・・・勿論、上(社長たち)の物に対して提案などを言えば我儘だと罵られ陰口をたたかれ殴られる。
だから自分がそれほどにまで強欲であるとは思わなかった。
社長たちがあれなものだから出世に対してそこまで積極的でもなかったし・・・
そして今・・・クロノアはフレイユに強欲であると指摘され目を丸くさせた。
フレイユ「まぁ私だって案外強欲者だし自分でもそうであると理解はしてるよ、うん」
「でも自分が強欲であることを否定してはいけないよ。だって人の欲求のうちの一つなんだしさ・・・それが足りなければただの面白くない人間に成り下がるわけだし」
クロノア「・・・う」ぐさっ
クロノアは自分の前世がよほどつまらない人間であるということを理解してしまったのかまるで矢印が貫通するように心に深く突き刺さる。
だが否定はしない、何故なら事実であるから
フレイユ「・・・でも魔王様に認めてもらうように努力は怠らないクロノアちゃんは私は好きだよ?だって誰かを好きになるということはとてもステキで素晴らしいことだと思うわ?」
クロノア「素敵で素晴らしいこと・・・」
フレイユ「そう!!素敵で素晴らしい事よ!!!」
クロノア「・・・」
クロノアは少しだけ微笑んだ
その時、クロノアは心の中で何かを確信したのであった・・・
クロノア(あぁ・・・やっぱり自分はどこまでいっても魔王様が大好きなんだなぁ・・・)
フレイユ「あ、でも気を付けてね?メヘラちゃんがこの話を聞いたらもしかしたら刺すかもしれないから・・・特に背後には気を付けてね?」
クロノア「・・・え?」
メヘラ「魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の魔王様は私の」(ハイライトオフ)
クロノア「ひぇ」
メヘラはと言うとクロノアとフレイユより少し離れた先でじーーーっとクロノアの事を嫉妬深い目で見ていたのであった。
(そして時は今現在・・・)
クロノアは催眠状態にかかっているフレイユとメヘラと相対した・・・
クロノア「・・・あんな言葉を発していた貴方がこんな暴挙に出るなんてね・・・?魔王様が知ったらとてつもなく悲しむと思いますけども」(ハイライトオフ)
フレイユ(催眠)「・・・?なんのことだが分かりませんが貴方もあのボス・・・そしてご主人様に忠義を誓うべきだと思うわ」
クロノア「・・・何?」
その間に先ほどダウンしていたメヘラが立ち上がる
そしてハートを移すような眼でクロノアを見る・・・
メヘラ(催眠)「・・・あんた、その旨と尻ならあのご主人様を堕とすのは割と必然的よ?それに出世ぐらいは容易にできるわ・・・」
「貴方は奴隷になるべくして生まれたような体をしているもの・・・」
ーーーぶちっ!!
その時クロノアの中で何かが切れた。
刹那・・・突然の暴風がフレイユとメヘラ・・・そして繁華街全体を襲った。
「「きゃあ!!?」」
クロノア「・・・何、いっちょ前に可愛い悲鳴出してるのよ・・・尻軽女どもが・・・・・・!!もういい・・・!!!貴様等には魔王様どころかバルファルク王国に戻る権利すらない・・・!!!!!」
「私が・・・責任もって貴方たちを・・・・・・処刑する!!!!!!」(ハイライトオフ)
クロノアはそういうと刃を二人に向けたのだった
その目は完全に怒りと失望の目であった・・・
一方その頃・・・
部下「・・・?どこか行かれるのですか?」
雇い主「・・・ふん、私もクロノアと言う奴を探させてもらうぞ。お前らがいつまで経ってもちんたらしているのが悪いからな?では行ってくる」
部下「え、えぇ・・・?」