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第一話 定番スキルが職業なの!?

今回から、本格的にストーリーがスタート!!

xもやってます!!

(デッ・・・カ、何だあの山、デカすぎるだろ)

 俺が所属している国の首都に着くと目の前に死ぬほどデカい山が現れた。建物は、西洋建築と呼ばれる、白いレンガなどで出来ていた。俺は、取り敢えず、国の中を散策し始めた。ごく普通の町の様に見えて、すごく、シスターなどの聖職者が多かった。また、聖書の話をねちねちプレイヤーらしき者に話している者もいた。すると、少女が俺に話しかけてきた。

 「あの・・・ちょっと、イイですか?」

 「いいよ、どうしたの?」

 「実は、私、この国の東の端の村に住んでるんだけど、最近村の皆がどんどん、

病気に倒れちゃって、薬も切れたから、シスターさんに頼もうとしたら、お金が足りないって断て・・・それで今度は、聖騎士さんに頼んだら、それも 断わられて・・・だから、私の力になってくれませんか?」

 少女は涙を堪えながら頭を下げてきた。

 「頭を上げて。俺で良ければ力になるよ」

 少女は遂に涙を堪えられなくなって泣きながら抱きついてきた。

 「ふぇえええん」

 すると、俺の前にウィンドウが現れた

 「『紫翼崩壊・1』受注しますか?Y・N」

 俺は迷う事を無くイェスを押した。すると、少女の顔に笑顔が戻った。

 「ありがとう!!」

 「あ、でも、俺も自分のスキルとか把握してないから、レベルアップとか強化してからになるけどそれでも良いか?」

 「うん、ちょっとぐらいなら大丈夫。」

 それから、俺は首都を離れ、初心者用狩場に向かう事にした。

 「あ、そういえば、お前、名前は?」

 「私は、アリス・レイシア。あなたは?」

 「俺か?俺は、エレン・アェンドラだ」

 「じゃあ、エレンって呼ぶね」

 俺は、その後、アリスとパーティーを組んで、初心者向け狩場である、エヴァーフォレストに着いた。すると、早速、スライムが襲い掛かってきた。

 「いよっと」

 俺は、回避しながらアイテムボックスの中から、ナイフを取り出して、スライムを切り付けた。

 「ちっ、HP20なんてタフいな、おい」

 もう一度切り付けると、やっと、倒す事が出来た。ケガをされると困るので、避難させていた、アリスがよってきた。

 「お疲れ!」

 「おう、ありがとうな、アリス」

 「レベル、上がった?」

 「いや、上がってないな。もう少し倒さなきゃいけないらしい」

 「じゃあ、私、薬草でも集めとこうかな」

 「おう、そうしてくれ」

 「はーい!」

 俺は、アリスと分かれた後、ふと、ステータスが気になったので、見てみる事にした。

 「ステータス オープン」

 すると、目の前にステータスウィンドウが現れた。

 『名前:エレン・アェンドラ 職業:解毒師

 体力 20 俊敏 15 賢さ 30  筋力 20 耐久力 10 魔力 0 

 幸運 10

 固有スキル『解毒Ⅰ』・・・レベルに対応した毒を治療可能。一部、汚染部位に 

 は効果が無い。

 スキル 無し                                       』

 

 「はああああ!いや、弱すぎるだろ。魔力に至っては、0だし、職業:解毒師ってなんだよそれ!これは、流石に弱すぎんだろ」

流石にキレそうになった俺は、アリスに一瞬ログアウトすると伝え、一度ログアウトした。ログアウトした後、俺はタブレットを起動し、攻略サイトを開き、職業について検索した。

 すると、こんな情報が出てきた。それは、『天職』システムについての考察と、通常種とユニークについての情報だった。それによると、通常種は、ステータスが100程度から、スタートし、スキルを幅広く取得出来るバランス型だと分かった。では、ユニークとは、ゲームの設定としては、特殊なスキルに認められた者だった。そのため、ある一つのステータに特化しているらしい。また、通常種の場合、レベルアップしても、ステータスを割り振る事が出来ないが、ユニークは、好きなように割り振る事が可能らしい。

 「て、いうことは、俺のステータスの振りようによってはバケモノになるってことか。いいね。俄然、やる気が出てきた」

 俺は、調べ物を終了し、ゲームに再ログインした。ログインすると、アリスがよって来た。

 「早かったね。私のアイテムボックスでいっぱいになるくらい薬草集めたよ」

 「うわー、本当に多く集めたな」

 「うん、でしょ!」

 これ以上ないくらいの笑顔で、返事してきた。

 (こんな、笑顔、見せられたら、頑張らないわけないだろ)

 「よし、決めたレベルを、30まで上げたら、お前の村に向かって出発だ」

 「オッケー。じゃあ、私も手伝うね」

 俺は、そこから、二時間かけて、レベルを10まで上げた。

 「取り敢えず、ステータスポイントは、俊敏と体力に5ずつだな。」

 倒した敵の残骸を拾おうとすると、ナイフが落ちている事に気が付いた。

 「うん?なんだこのナイフ」

 『スライムシャード 太古のスライムが変化した状態で死亡した物。 筋力+50パーセント。 スキルスロット『空き』特殊能力 毒攻撃をした際、追加ダメージ』

 「いや、強・・・装備できるよね。ノオオオォォォ。最低でも、レベル15までお預けかよ・・・」

 俺が装備するには、筋力が5足りなかった。そこから俺たちは少し強いモンスターがいるエリアに移動し、レベリングを開始した。そのエリアでは、さっきより、少し強いスライムや、ゴブリンなどのモンスターが出現した。集団戦は、あまりやった事が無かったが、思ったよりうまくいき、5レベルは、すぐだった。

 「よし、これで、装備出来るな」

 俺は、早速、装備してみた。すると、俺の腕の装備欄が埋まり、スライムシャードが現れた。

 「おーいいね、これ。使い心地抜群だ」

 なにしろ、この武器、柄が掴みやすい素材でできているらしく凄く掴みやすいのだ。すると、アリスが向かった方から、悲鳴が聞こえてきた。

 「きゃああああ」

 俺が向かった先には、青髪の美女とアリスが襲われていた。どうやら、青髪の方は衰弱状態になっているらしく、体が痙攣していた。

 (あいつ、そう長くないな)

 俺は、大声でアリスを呼んだ。

 「アリス!そいつを連れてこっち、来れるか?」

 「ちょっと、難しいかもしれない」

 「分かった。なんとかしてそっち行くから、もうちょい頑張ってくれ。

 俺の頭の中で様々な考えが巡る。結果、俺が取った行動は、跳躍スキル発動後、敵を飛び越し、治療し、敵を倒すという物だった。

 (くそ、せめて、敵のステータスが見れりゃあなあ)

 その瞬間、俺の脳に、言葉が響いた。

 《スキル『鑑定』を取得しました》

 (何が何か分かんねえけど、ありがてぇ。)

 「スキル『鑑定』!」

 『ヴェノムファングウルフ HP60

  生態:獲物を衰弱させる毒を牙に仕込んでいるモンスター。集団戦を得意       

  とし、集団で襲い掛かられると、一溜りも無い』

 (なるほどな、てことは・・・8匹は多すぎるな。)

 「スキル『跳躍』」

 俺は、空高く飛び上がった。そこから、回転をかけ、着地した。

 「悪いな、遅れた。とりあえず、こいつを治すな。『解毒』」

 すると、青髪の衰弱状態が回復した。

 「目が覚めるまで、こいつの近くにいてくれ」

 「分かった。けど、エレンは?」

 「俺は、こいつらを、どうにかする!」

 俺はそう言い、あいつらの元から、離れた。俺はスライムシャードを取り出し、装備した。スライムシャードを抜いた瞬間、敵のヘイトは全て俺に向かった。

 「そうだ、全員、俺の方を向け!」

 すると、1匹が突っ込んできた。

 「流石に、避けれる!ガッ」

 後ろにも、敵が居たらしく、俺は攻撃を食らってしまった。

 「他の奴なら、やばかったかもな。でもな、俺は『解毒師』だぜぇ」

 俺は直ぐに解毒を発動し、自分にかかっているデバフを治療した。だが、敵は俺が弱っている一瞬の間に、俺を囲んでいたらしく、俺の前には、5匹のモンスターがいた。

 「チッ、これは、流石にまずいか」

 すると、謎の声が響いた。 

 「そこの人、耳を塞いで!」

 「ああ、分かった」

 俺は、謎の声の主の命令通りに耳を塞いだ。

 「じゃあ、いくよ?、スキル『絶唱』」

 その瞬間、周りにいたモンスターが全員、はじけ飛んだ。声がやんだと思うと血の雨が俺の周りに降り注いだ。

 「ごめんね、もう大丈夫だよ」

 俺が、声の方を向くと、そこに立っていたのは、青髪の美女だった。

 「あのー、何があったら、こうなったんです?」

 「あなたに助けられた後、目が覚めて、あなたが向かった方を見たら囲まれてたから?」

「なるほどー、僕が囲まれてたからねぇ・・・だからと言って血の雨は振らないよね?」

 「うぐぐ・・・、それは、私のスキルでそうなったの!」

 彼女は、赤面しながら、答えた。

 「まあ、助かった」

 「感謝するのは、私の方だし、、、ありがと」

 俺は、彼女に聞いた。

 「そういや、あんた、名前は?」

 「私は、海音かいね。天職は、『歌姫』、あなたの名前は?」

 「俺は、エレン・アェンドラ、エレンでいいよ。」

 「よろしく、エレン。そういや、レベルいくつ?」

 「俺か?たしか、15だ」

 「凄!私、12だよ」

 「12?あんなにスキル強いのに?」

 「むしろ、逆、対複数の技が多いから、大手パーティーからレイドのお誘いを受けてさ、20人のフルレイドしていたから上がってないんだよ」

 「なるほどなー、苦労してるなぁ。だったらさ、俺のパーティー入ってよ、今クエスト受けてて、一人じゃ絶対無理だからさ」

 「オッケー、協力するよ。元々、大した目的も無かったしね」

 海音がパーティーに参加した。

 「あらためて、よろしくね、エレン!」

 「おう、海音」

 「あ、でも、私、この後リアルの用事あるからログアウトするね。」

 「あ!だったら、同じセーブポイントにしない?」

 「オッケー」

 俺たちは、セーブポイントに移動した。

 「あ、忘れてた、フレンドになって貰っていい?」

 「はい、これでいい?」

 「おう、サンキュー」

 俺達は、セーブをし、ログアウトした。

評価してくれたら、泣くほど喜ぶ。

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