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琴線に触れる ~奇跡の時間~  作者: ちひろこ
8/20

世界中の誰よりきっと

世界中の誰よりきっと幸せだった。

会った瞬間安心して、1秒後には楽しくて楽しくて。

嬉しくて嬉しくて。

ほっこりして。

こんな相手初めてだった。

今日も一段と大好き。

心から愛してる。

本当に幸せだなー。

ありがとう。

これはずっと変わらなかった。

今思えば好き過ぎて辛いなんて、彼と同じ時間の流れの中に居れたんだから幸せな辛さだった。


私が彼にあげられる物はほとんど無い。

ちょっとした物でも、それは持って帰るのやめとく。

とか彼なりに気を付けていたから。

でも何回かチャレンジしてみた。

持って帰れないなら、帰れないでいいし。

持って帰って貰えるなら、嬉しいし。

今は特に彼が1人暮らし中だから、いつもよりは大丈夫かなーと思ってた。

前回は熱中症対策のクールネック。

外仕事の時は死にそうだと言ってたから心配だったし、会社に置いておけば使って貰えるかなーと思って。

これは成功。

持って帰ってくれた。嬉しい。

その日に私が使ってた物を彼がそれいいよねーって言ったから、持っていっていいよー。って言ったら、

えっ。それは流石に悪いから。

って言ってたけど、あれば便利だよねーって思ってる感じだった。

次に会うまでに、もしあったらお揃いでプレゼントしたいとひらめいた。

無い時は無いし、あっても色が。

私が使ってたのが青で、発見したのが赤。

赤微妙かなーって思ったから、青と赤の箱を持っていってどっちか選んで貰おうと思った。

いつも通り会ってすぐに楽しい。

ルンルンしながら、ホテルにチェックインした時にどっちがいい?って聞いたら、怒られた。

こーゆーの本当にやめて欲しいんだけど!って。

えっ。

怒られる予定が無かったから、ビックリと。

もし持って帰れないって言われたら、近くお誕生日の友達にあげようと思ってたから、そんなに怒られる事だったかな。

無理にはいいけど、喜んで貰えたらいいなー。と思っただけだったのに。

また、泣きそう。

おいおい。反省してて、泣かせないようにするって言ってたんじゃないのかな。って悲しくなった。

けど、もう二度と泣いてる姿は見せまいと誓ったし、親友に泣いてる姿を見せない方法も教えて貰ってたからギリギリこらえた。

よそを向いてる私に、ハッとしたのか。

俺の為にお金使って欲しく無いんだよ。って。

穏やかな口調になってた。

私も気を取り直して、持って帰れないなら他の子にあげるから大丈夫だし、困るならいいけど。

持って帰れて大丈夫なら貰ってくれたら嬉しい。

困るなら全然いいけど、大丈夫なら私の気持ちも組んで欲しい。って。

早いけど、クリスマスプレゼント。って事で、とりあえず1回落ち着いた。

でもその後も、電車で移動してる時も降りてからも解決策はどうしたらいいのか。等々、怒っては無いけど腑に落ちない感じで。

もうすぐ目的地に着くって時に私が

ずっと私の事好きでいてくれたらいいよ。

それで解決じゃない?って言ったら、

今日一番の笑顔で

うんうん。それでいいの。分かったー。

ってハイタッチ。解決。解決。

可愛くて、嬉しかった。

その日は彼なりに考えたんだろう。

えっそんなにゆっくりって程、飲むペースはゆっくりと。

次の日の昼まで完璧なペース配分。

これね。反省したって。

やっぱりこの人は伸び代しかないな。

絶対に敵わない。

本当に幸せで、もう今日会わない方がいいんじゃないかってくらい。

最高の時間を過ごせた。

一旦バイバイの前に一緒に食べたラーメン。

本当に美味しかった。

その後1回1人で食べに行ってみたけど、一緒に食べた時よりは。って感じだった。

味覚までも彼で溢れていた。






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