表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
琴線に触れる ~奇跡の時間~  作者: ちひろこ
6/20

口笛

大きくて温かい手。

たまらなく大好きだった。

ずっと繋いでいたかった。

手を繋いで歩いているだけで、とっても幸せだった。

あんなに安心出来る手は他には知らない。

はぐれないようにと。


2回目のお泊まり。

嬉しくて楽しみで待ち遠しかった。

いつも私を喜ばせてくれる提案をしてくれる。

いちいちビックリ!

相当頑張ってくれてたんだろうな。と今改めて思う。

しっかり感謝出来ていたかな。

怠慢になっていなかったかな。

私もせっかくだから、彼の喜ぶ事をと考えた。

母の日に沖縄料理に行ったと言ったら、沖縄料理食べたことないなーって言ってたから、そこに行こうと予約した。

彼に伝えたら喜んでくれた。

彼が喜んでくれると、私も嬉しい。

彼と彼の初めてに立ち会えるのも嬉しい。

彼にしてあげられる事があるのも嬉しい。

この日も本当に楽しくて嬉しくて幸せで。

沖縄料理を食べてる彼がまた可愛くて。

この人はどんだけ可愛いのか。と毎回頭にくるほどに。

せっかくだから、沖縄のビール、沖縄のお酒をと。

お酒もすすんで、会話も弾んで。

今日も楽し過ぎ。

そこで22年越しのサプライズ。

わざわざ言ってくるつもりは無かったんだろうが夏になって半袖の季節に。

彼の右腕に何やら昔無かった傷跡があることに気付いた。

ちょっと恥ずかしそうに。

あの子はどんな気持ちだったんだろうと思って。って。

私の古傷と同じ傷をおってみたとゆうことを知った。

感動した。

彼の体に私がずっと居たようで、素直に嬉しかった。

まともな人間なら、嬉しいなんて思わないのかな。

私は本当に嬉しくて、感動して、知らなかった22年前の事を知れて、もう一度出会えた事に、出会ってくれた事に深く感謝したよ。

愛しくて。愛しくて。表現出来ない程に深く、強い、絆と愛を噛み締めた。

かなりの上機嫌で口笛だって吹けそうなほど。

お酒も十分お腹いっぱい胸いっぱい。

カラオケに行って腹ごなし。

今日も本当に楽しいし、幸せだ。

手を繋いでホテルに戻って、またサプライズ。

これ以上無いと思ってたのに。

ビールと彼のおすすめのおつまみを。

おもむろにパソコンを取り出して。

えっどうした?と思ったら、20代の写真を持って来てくれてた。

私が生まれてから20歳までの写真を見せた事があったから、きっとお返し。

嬉し過ぎ。感情が追い付かない程、嬉しい事だらけだ。

この人は本当に凄いな。

敵わないな。

幸せ過ぎて今日も怖いよ。

海外出張の写真。

仕事の制服姿。

どれも私の知らない彼で、嬉しそうに写真を見せてくれた彼が本当に愛おしくて。

それと同時にこの写真の笑顔は私に向けられたものじゃないんだよなー。って切なくて。

楽しくて、嬉しくて、切なくて。

飲み過ぎた。

久々に重めの二日酔いだったけど、盛り沢山のスペシャルな1日を本当にありがとう。

愛してる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ